いじわるな魚と森の魔女と孤独な優しい少年とひとりぼっちの迷子の星
姿を消してしまった少女、山田海を救うために変わった相棒『魚』と一緒に森にやってきた本田星は、そこで一人の少年と出会った。少年の名前は葉山澄と言った。澄は自分のことを森の門番だと名乗り、星と一緒にいなくなった海を探してくれると言った。星はその申し出を受けて、澄と二人で海を探しに、森の奥へ奥へと進んでいく……。
長編作品 第二作目 2014年作
演劇 迷子の星(あなたを救う、……ううん。違うな。このお話は、あなたに私が救われるお話)
まんまるお月様。
こんばんは。いつも明るいお月様。あなたも夜が怖いの?
見上げる冬の星空はとても美しかった。都市で見る空の何倍も美しい。たくさんの星が夜空で輝きを放っている。空はいつもよりも高く、空気は透明だった。
そこには巨大な月があった。白く輝く美しい球体があった。その球体に星の目は釘付けになる。明るい夜。とても素敵な予感がする夜だ。
森は濃い緑色の葉を生い茂らせていた。木の幹は太くて大きい。大地は焦げ茶色。そこには一本の獣道がある。数日前に雨でも降ったのか、森の草木は水気を帯びている。霧のような白い靄が浮かんでいる場所がある。
吐く息は白く、空気は凍えるように冷たい。今は冬だ。そういえば私が海と初めて出会った日も、こんな寒くて暗い冬の日だった。そんなことを本田星は久しぶりに思い出す。
長編作品 第二作目 2014年作
演劇 迷子の星(あなたを救う、……ううん。違うな。このお話は、あなたに私が救われるお話)
まんまるお月様。
こんばんは。いつも明るいお月様。あなたも夜が怖いの?
見上げる冬の星空はとても美しかった。都市で見る空の何倍も美しい。たくさんの星が夜空で輝きを放っている。空はいつもよりも高く、空気は透明だった。
そこには巨大な月があった。白く輝く美しい球体があった。その球体に星の目は釘付けになる。明るい夜。とても素敵な予感がする夜だ。
森は濃い緑色の葉を生い茂らせていた。木の幹は太くて大きい。大地は焦げ茶色。そこには一本の獣道がある。数日前に雨でも降ったのか、森の草木は水気を帯びている。霧のような白い靄が浮かんでいる場所がある。
吐く息は白く、空気は凍えるように冷たい。今は冬だ。そういえば私が海と初めて出会った日も、こんな寒くて暗い冬の日だった。そんなことを本田星は久しぶりに思い出す。
1 第一幕 君、迷子なの?
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7 澄 優しい少年は、きっと優しい大人になった。
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22 青猫
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53 第二幕 雨、止まないね。
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62 少し休憩
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74 第三幕 ……本当の宝物って、いったいなんだと思いますか?
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75 森の中には古びた門があった。この門をくぐって仕舞えばもう二度とこの森の中から出られないかもしれない。……なぜか、そんな気がした。
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82 みんなばらばらになる。そうやって、みんな一人一人が自立をして、大人になっていくんだ。……それを受け入れない私のほうが間違っているんだ。
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88 あなたが泣けば世界が泣き……、あなたが笑えば、世界が笑った。
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89 ねえ、知ってる? この世界はね、もう大きな(本当に大きいんだよ)怪獣に食べられちゃっているんだよ。
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94 透明な風の吹く世界の中を、いつも私たちは歩いている。
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111 第四幕 ねえ、あなたは、……幽霊って、信じる?
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