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-1 = i ² / / / 0 → -1 →0
それは、まるで閃光のように過ぎ去って行った。
どこか懐かしくて、けれど見たことのない情景が光の速さですれ違っていく。
138億年の時を何度も何度も。
一秒を無限に分解したその一瞬一瞬が、永遠として流れていく。
全てが初めて見るものなのに、全てが見覚えのあるものだった。
どこで見たのだろう、いつ見たのだろう。
こんなものは知らないけれど……けれど、大切なものだったような気がする。
忘れてはならなかったものだったような、そんな気がするんだ。




