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Rule of Scramble  作者: こーたろー
第六編 鏖殺の果て
139/220

証言A 人形を持った少年の話

 あのね! あのねあのね!

 聞いてお母さん! 今日ね、ぼくね、騎士さまと会ったんだよ! ほら、いつもテレビに出てるカッコイイおっちゃん!


 ええー、信じてないのー? 本当に会ったのにいー!

 え? どんな人かって? うーんとね、金髪でカッコ良いおっちゃんだった! あ、でもねえ、今日はあのカッコイイ服着てなかったんだ。今日はお休みだって言ってたよ!


 うーん……まだ信じてないなあ。

 じゃあ騎士さまの剣が光ってたって言ったら信じてくれるでしょ!

 ええとね……今日ね、変なローブの人達に襲われてねえ、怖くて泣いてた時に騎士さまが来てくれたんだ!

 なんか火とか水とかを魔法の杖から出す人たちと戦ってた! すごく強かった! 剣が光っててね、なんか見えなくなって知らないうちに倒してたんだ!


 え? お母さんなんで泣いてるの? 痛い痛い……うぅうう……あんまり強く抱きしめないでよぉー……

 え? 怖くなかったかって? まさか、全然!

 もうぼくは大丈夫だよ! だって騎士さまが助けてくれたもん!


 そんな事よりも騎士さまの話聞いてよ!

 騎士さまはね、そのあとぼくと一緒にお散歩してねえ、ぼくにアイスとか買ってくれたんだ!

 それからお家の近くに来たら、最後になんか言って頭を撫でてくれたんだよ!

 え、なんて言ってたかって?

 うーんとねえ……そうだ、思い出した!


『君が無事でよかった。これから私たちは友達だ。君も友達を助けてあげられるような人になってくれればうれしい』


 って言ってたよ!

 ぼく、騎士さまのこと大好きだ!

 ぼくも騎士さまみたいな人になりたい!


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