真実と嘘
悠太「…お前は…何者だ」
???「なんとか着いたな」
ガーゴイルの背中から顔を出したのはなぜか和樹だった。
和樹「よっ!てかなんでお前がここにいるんだよ?」
悠太「近寄るな!どうせ殺す気だろ!」
和樹「は?何言ってんだ?お前?」
悠太「だって!あそこで戦いをしてたじゃないか!」
と悠太が言った瞬間和樹の後ろから何が飛んできた。
それを軽々しく避けた和樹は悠太を担いだ。
和樹「なんだ?お前は」
そこには妖狐と化した本物の和樹なのかわからない人物がそこに立っていた。
妖狐「ア゛ア゛…殺す!」
悠太「なんだよ!あれ!」
和樹「あれは…俺の昔の力…なぜこいつが」
悠太「は?」
妖狐は力を抜くとさっきの和樹ではない人物がそこにはいた。
白いフードをかぶりズボンも白く綺麗な服だった。
???「やあ…和樹…久しぶりだね…」
和樹「お前だったのか。今までの攻撃は…」
悠太「誰だよ…」
和樹「お前は知らなくていい…」
???「ずいぶん大きくなったね。悠太」
悠太「は?誰だよお前は。」
???「ん?教えてほしい?」
和樹「言うな!やめろ!…お前は死んだはずだろ…あの大火事の時に…なんで生きてんだよ。如月!」
如月「あはは…そうだよね。あの時の俺は死にそうだったよね。でもね…大火事の時にやけどなんて負わなかった。なにも怪我せず今まで生きてきた…すごいよね…だって精霊の力なんて活性化するなんて思わなかったんだからね!」
如月がそういうと地面から尖った岩が和樹を襲う…
和樹「ちっ!めんどくせー!イフリート!」
炎の渦が如月に向けて放たれるがそれを軽々と避けた…
悠太「そろそろ!教えろよ!如月って誰だよ!」
如月「あれ?教えてなかったの?最低な父親だね!」
和樹「……」
風が一瞬やんだ瞬間に如月は口に出した。
如月「悠太…君はね神無月家の人間ではないんだよ…君は荒神 加奈子と言う人物から生まれたんだ。まぁその人は大火事で亡くなったんだけどね。」
悠太「え?ちづる母さんから生まれたんじゃなかったのかよ?父さん!」
和樹「…父さんか…」
和樹は深刻そうに口を開いた。
和樹「ごめん…悠太…お前は俺の子じゃないんだよ…」
如月「その通り…お前の父親はこの僕だよ。悠太…君の本当の名は 如月 悠太だよ。」
悠太「……え?」




