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I am so happy.  作者: 物怖じ
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3 (ヤンデレ子さんの独白)

私には好きな人がいます。私の人目惚れでした。

あれは入学して間もない頃です。

塾の帰りで少し暗い道。私と貴方の運命の出会い。

向こう側から歩いてくる貴方を見て、貴方と目があって、貴方とすれ違って、確信したの。ああ、この人が私の運命の人だって。私はこの人と結ばれるんだって。

貴方は制服だったからすぐに私と同じ学校だって分かったの。やっぱりこれは神様が廻り合わせてくれたんだって思ったわ。貴方は私のことなんて興味なさそうだったけど本当は照れてるんだってちゃんと気づいてたよ。見た目は少し恐かったけど、恥ずかしがり屋だって分かって可愛いって思ったし、もっと好きになっちゃった。

それから必死に探したの。貴方がこの学校に通っているのは分かっていたから。でも見つからなくてちょっぴり悲しかった。でもこれは貴方が私のこと試しているんだって気づいて頑張ったのよ。探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して、やっと見つけた。

私と同じクラスだったから、ビックリしちゃった。それに、何で教えてくれなかったのって、ちょっぴり怒っちゃった。

見つけてから貴方の事ずっと見てたよ。

貴方は良く学校を休んで、全然来なくてとっても寂しくて、何回も貴方の家にいってみたりしたけど私も怒ってるから絶対に会いには行かなかったの。私は分かってるから。本当は私に会いたいって、私のそばにいたいって。だけど何か貴方には事情があったのよね?分かってるわ。だって私は貴方の彼女だもの。貴方の考えてる事なんてお見通しよ。本当は私と同じように寂しいんだってことも。

でもね、どんなに貴方が私の事好きだって分かってても他の女とデートしてたのは許せないわ。私が友達と遊びに来てたから気付いただけだけど、最近全然学校に来なくて心配してたのに。何あの女っ!!何であんな女の隣に立ってるのっ?!!私がいるでしょっ?!ううん。女にしかたなく付き合ってあげてるだけだって分かってるわ。だって貴方は私の事が好きだって知ってるもの。だけど、何でそんなに楽しそうなの?何で幸せそうなの?何でその女の手を握ってるの?おかしいおかしいおかしいっ!!

女が1人で雑貨屋に入っていったから後をつけたわ。貴方は騙されてるんだもの。貴方の目を覚まさせてあげる。それも彼女の役目だもの。安心して、絶対私が助けてあげるから。



「すみませんっ」



女は私の方に振り返った。こんなメイクの濃いケバイ女に、貴方は騙されてるの?きっとたぶらかされたのね。そうじゃないとおかしいもの。こんなブスに騙されるなんてっ!!



「あー、良いわよ。私も考え事してたから」

「でも、………」



憎い。余裕な顔しやがって、私の彼氏をたぶらかしてるくせに。何が考え事よっ!!ムカつく。何でそんな困った顔するのっ!!この偽善者がっ!!知ってるのよ、あんたの本性なんて。どーせバカな事しか考えてないのよ。阿婆擦れっ!!彼が危ないわ。こんな女のそばにいるなんて。私が助けるから、この女の本性暴いてあげるから。大丈夫。怒ったりしないわ。悪いのはこの女だもの。守るから。待ってて。

遠くから友達が私の名前を呼ぶ声が聞こえる。もう行かないといけない。悔しいけどしょうがないわ。私は優しいもの。それに、もしかしたら彼はこの女で遊んでいるだけかもそれないもの。・・・そうよ!!何で今まで気づかなかったの?!私が居ながらこんな女に騙されるわけないじゃない。そうね、きっと遊んでるの。ふふ、今回は見逃してあげるわ。



「あの、本当にすみませんでした」



私の優しさに感謝しなさいよ。あんたなんか彼に遊ばれるだけのただの暇つぶしなんだから。良い気にならないでよ。













月曜日、彼が学校に来たの。ほーら、私の言った通りね。やっぱり彼には私しかいないのよ。寂しかったのよね?悲しかったのよね?本当は私に会いたかったのよね?分かってるわ。ちゃーんと、わかってるのよ?きっと怒ってるって思ってるんでしょ?だから私に話しかけないんでしょ?本当に可愛んだから、困っちゃう。

ふふ、心配そうに教室見渡して。いつも食堂に行って食べてるものね。私が教室で食べるから寂しんでしょ?それに謝りたいのに謝れないからって、きょろきょろして、ふふっ。でもダメ。だってお仕置きだもの。遊んでるって分かってるけど、やっぱり浮気は許せないもの。



「比奈乃ちゃんどうしたのぉ?入口ばっかり見て」

「そーよ、なになに?もしかしてあそこに立ってるどっちか好きなの?」

「え、そっ、そーなの?!!あーでも分かるかもぉ。あそこの2人カッコいいもんねぇ」



当たり前よ。でも、私の彼は恥ずかしがりだから皆には言えないものね。ちょっと残念。本当は皆に言いたいのに。

話が盛り上がっている友達をしり目に彼がいた所をもう一度見る。もう彼はいなかった。あーあ。



「あんたどっち?私は松浦くんかなー」

「えー?そうなのー?意外ー。比奈乃ちゃんはー?」

「私?私は、――――」



亘くん。


私の運命の人。貴方も私の事好きだってしってるよ?

他の女なんて興味ないものね。安心して。私も亘くん意外興味ないから。



だーい好き。





ヤンデレのつもりがなんか電波ですね。

軌道修正しようと必死だったんですが・・・。難しい、ヤンデレ。


執着系の方が好きなんで、ヤンデレって大変ですね。

なかなかつかめません・・・。

これから、ヤンデレがんばりますっ(●^o^●)シ



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