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トーナメントに向けて頑張ります!

六日前から私とローラはトーナメントに向け、放課後二人で学園の敷地で実戦をしています。

当然、鎧を付けながらです。

ハルも誘ったんだけど『秘密の特訓をするから無理』と断られてしまいました。


『えっい!』


私が槍を振り下ろして攻撃を仕掛けると、ローラに大剣で防がれた。


『甘いですわ!』


ローラは力押しで槍を振り払い、バランスがくずれた所を狙ってきた。


『これで終わりだわ!』


私は辛うじて後ろに下がり、攻撃をかわす事が出来た。

相手はこれで決まったと思って大剣を大きく振ったから隙が出来る。

一瞬のチャンスを逃さなかった私は槍で胸当ての部分を狙った。


『くっ・・・やられてしまったわ』

『ふー、これで三勝三敗ね』


そう、私達は試合に慣れるためにちゃんとしたルールの元で実戦をして、

お互いに力を付けていました。


試合のルールはとても簡単でシンプルだから覚えやすいです。

簡単に説明をすると、

相手が着ている鎧に二回攻撃を先に当てた方が勝ちというルールなんです。

ね?シンプルでいいでしょう?


『レイナ、今日はこの辺で辞めましょうか』

『そうだね、無理しすぎると明日に響くからねー』


ローラと話し合い、この辺で切り上げる為に鎧を脱いで学園に返そうとした時、

後ろから誰かに声を掛けられました。


『君達はなかなか強そうだね、トーナメント楽しみにしているよ』


振り向いて見ると、アリスちゃんでした。

彼女は隣のクラスの子でとても凛々しい感じの女の子です。

緑色の長くて美しい髪が風に揺られてなびくと、絵画に描かれる女性みたいでした。

物凄く絵になりますね。


私がアリスちゃんに声を掛けようとしたら、

直ぐに後ろを振り向かれて帰ってしまいました。


うー少しだけ話をしてみたかったな・・・。

初めて声を掛けられたので仲良くなれると思いましたが残念です。


アリスちゃんが敷地から出た様子をローラはじっと見つめていて、私に話をしました。


『なんか、上から目線だったような気がしますわ・・・』

『うん。でも凛としていてちょっとかっこいいかも?』

『えー、私はなんだか好きになれませんわ』


多分、相当自身があるんだろうね。

けど私だって立派な騎士になる為に、

トーナメントで優勝したいから負けるわけにはいかないよ!


闘争心が燃えていると、ローラが何かを思い出してバックから何か探っていました。


『あっ、そうだわ!トーナメント表、今日貰ったんでしたわ。確認をしてみるわ』


ローラがアリスちゃんとどのあたりで戦う事になるかを確認していると、

丁度真逆の場所に名前が書いてあるから決勝戦まで当たらないみたいです。


それを見たローラは不気味に笑っていました。


『フフフフフッ・・・決勝戦で倒してやるわ・・・』


こんな表情のローラを始めて見た!!

珍しいから様子を見ていると、ローラが当然私の方を見て指を刺しました。


『その前に、レイナ!貴方とは準決勝で戦うから覚悟しなさいよ!』


私はローラにちゃんと答えました。


『うん!私だって負けないよ!覚悟してよね!』


私達は友達でもあり、ライバルでもありました。

明日のトーナメントが本当に楽しみです。


鎧を学園に返し終えて帰ろうとすると、ローラに呼び止められました。


『ねえ、レイナ。この後、時間空いているかしら?』

『うん、空いているよ。どこかに寄ってから帰る?』


ローラが何処に行きたいかはわからないけど、一緒に付いて行こうと思います。

すると、ローラは少しだけ気恥ずかしい素振りをしていました。

えっなんでそんなに顔が赤いの?そんなに言いずらいこと?


ローラが一息を付いてから話しました。


『あの、こ・・・これから二人で温泉に行かないかしら?』

『えっ?温泉?』

『ええ、明日がトーナメント当日だから体を解してリラックスしたいなと・・・』


そういうことなら断る理由はないよね!私は二つ返事で答えました。


『いいね!行こうよ、温泉!』



と、言うわけで温泉に来ちゃいました。


『ふー温まりますわね・・・』

『温まるねー・・・』


やっぱり露天風呂は良いですね!

周りは木壁に覆われており、風呂は綺麗に大きな石が並べられています。

どうしてイフリートの石造があるのかは分かりませんが立派ですね!


頭には大きな角がありますし、鋭い爪や尻尾も上手く再現されています。

立派な女騎士になってギルドに通うようになれば、

こんなモンスターを倒してみたいなーと思います。


そんな事を考えていると、ローラが背後にいる気配を感じました。


『私を無視してなにをボーっと見ているのかしら?』


次の瞬間、ローラが私の胸を両手で揉んできました。


『悪い子にはこうしてやるわ!』

『きゃあっ!!』


いきなり胸を触られたのでびっくりしてしまい、変な声を出してしまいました。


『ローラ!だめっ!私、胸は弱いから・・・あんっ!?』

『レイナの表情を見たら余計に触りたくなってきたわ』

『ほ、本当にっ・・・んっ!』


逃げようとした時ローラの足に引っ掛けてしまい、同時に温泉の中に倒れこみました。


『あっ』

『えっ』


水しぶきが飛び、急いで起き上がりました。


『ぷはっー、もうローラったら!』

『あはは・・・レイナの表情が面白くてやりすぎたわ』

『もう・・・』


ローラが意外とエロイ事に驚きましたが、これも仲良くなったスキンシップってやつかな?

ローラと出逢ってまだ一ヶ月くらいしか経ってませんが、今では大切な友達ですね。


温泉にゆっくり浸かり、疲れを癒すことが出来たところで身体を洗って流し、

脱衣所に戻って着替えました。


『さてと、今日は明日に備えて帰りますわよ』

『うん!じゃあね、ローラ!明日のトーナメントお互いに頑張ろうね!』

『ええ、もちろんだわ』


明日は待ちに待ったトーナメントです。

絶対負けられない戦いになります!


今日は明日に備えて早く寝ることにしました。

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