決勝戦はアリスちゃんと戦います
数十分間の休憩が終わり、私とアリスちゃんは武器を持って中央に行って向かい合いました。
『貴方とは戦ってみたかったよ、レイナ』
『私もよ、アリスちゃん』
『フフッ、やっと楽しめそうだ』
お互いに闘争心が燃える中、観戦も湧き、スフィア先生の合図で試合が始まりました。
『行くよ!レイナ!』
相手が先攻を取り、勢い良く突っ込んで来てランスを突いて来ました。
アリスちゃんの攻撃には迷いがなく、無駄のない動きですね。
避ける時間がないと判断した私は槍の柄を使って攻撃を受け流す事にしました。
『ぐっ・・・!!』
なんとか槍で攻撃を受け流す事が出来たけど、手が痺れそうになるくらい重い攻撃です。
でも、これで隙が出来る筈です。
反撃をする為に槍を突き出そうとした時、
相手はもう一度ランスを突いて来ました。
『しまった・・・!!』
咄嗟に後ろに下がったけどランスに当たってしまい、一回の攻撃を食らってしまいました。
吹っ飛ばされる中、受身を取ってダメージを半減する事が出来ました。
『あっぶなかったー・・・まともに食らったら大変だったよ・・・』
『ほう・・・咄嗟に後ろに下がってダメージを半減させたか・・・やるな』
相手は感心するほど余裕があるみたい、やっぱり強いなーアリスちゃん。
けど、このままでは終わらせないよ!
私はいい考えが思い付いて攻撃を仕掛けに行きました。
『これで終わりだっ!!』
相手は再びランスを突いて来ました。
良し、これを待ってました!!
私は上にジャンプをしてかわし、ランスの上に足を置いて再びジャンプをした。
『えっ!?』
『貰ったあ!!』
槍を思いっきり振り下ろして相手の肩に刃を当てる事が出来ました。
少しだけ相手は焦り、大きく後ろに下がりました。
『いまの動きは予想していなかったよ』
『どう、驚いてくれたかな?勝負はここからだよ!』
私は相手に隙を与えない為に槍を何度も振って攻めました。
しかし攻撃を上手く防がれたり、かわされたりします。
なかなか鎧に攻撃が当たりません。
相手は少しだけイラつき、ランスを横に振って来ました。
『らぁっ!!!』
『わっ、あぶなかった!』
しゃがんでなんとかかわせました。
本当に紙一重です。
私は態勢を整える為に大きく下がりました。
ふー、そろそろ疲れてきたから試合を終わらせたいね・・・。
良し、紙一重の戦い方をしましょう。
相手が動き始め、私も真似をして突っ込みに行きました。
私は鋭い突きをしてきたところをギリギリでかわし、槍を突き出しました。
その瞬間、私の攻撃が見事に当たり、勝負が付きました。
『第1回騎士学園トーナメントの優勝者は・・・レイナに決まったー!!』
観戦が湧き、みんなに祝福されました。
『凄い試合だったー!』
『レイナー!おめでとうー!!』
『アリスちゃんに勝っちゃうなんて凄い子・・・』
『二人とも凄かったよー!!』
私は皆に手を振って喜びを表していましたが、
アリスちゃんは少しだけ照れくさそうにしていました。
私はアリスちゃんの元に寄り、話しかける事にしました。
『アリスちゃん、良い試合が出来て楽しかったよ!ありがとうね』
握手を求めると、少しだけ微笑みながら握手を返してくれました。
『礼を言うのはこっちよ、ありがと』
こうしてトーナメントが無事に終わり、
教室に戻って少しだけ待機をしていました。
○
『スフィア先生とリリー先生が言っていた優勝者にプレゼントってなんだろうね?』
『どんな物を貰えるか楽しみだよー』
シズクが楽しそうに私に話をしていると次々と友達が集まり、みんなで予想をして賑わいました。
『なんだろうねー、レイナが羨ましいなー』
『こら、だめよジェシカ。レイナが精一杯に戦って手にしたプレゼントなんだから羨ましがっちゃね』
『リーネは何だと思う?』
『そうですね・・・無難にトロフィーかしら?ローラとハルは?』
『私は高級なお菓子だと思うわ』
『うん、私も同感』
みんなが予想をしている中、先生達とフワリちゃんが教室に入って来ました。
『レイナ!優勝おめでとう!!これが私達からのプレゼントだ!』
『喜んで貰えると嬉しいわ、一生懸命作ったの』
『私も手伝ったのー!』
振り向いて見ると、先生が二人で大きな皿を運んでいました。
皿の上には特大のケーキがありました。
『でかっ!!??』
ケーキの高さは50センチ以上あります。
しかもウェディングケーキ並みの豪華さです。
ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリーが散りばめられていて、
ケーキの生地の間には他のフルーツも入っています。
嬉しいけどこれ一人じゃ絶対に食べきれないよね?
私は先生達とフワリちゃんにお礼を言い、みんなのお願いをしました。
『みんな、食べるの手伝ってくれる?』
フランとルリ、ターニャとカナタは顔を見合わせて言いました。
『『『『良いの?』』』』』
みんなも遠慮をしていましたが、どう見ても一人じゃ食べきれないよ?
私のお願いが通り、調理室に皿とフォークをみんなで取りに行こうとすると、
隣のクラスの子がドア越しから食べたそうに観ていました。
『美味しそう・・・』
『いいなー・・・』
『じゅるり、食べたい』
あのアリスちゃんの目をキラキラと輝かせて観ていました。
うーん、これは二十人分以上はあるよね?
私は笑顔でみんなに言いました。
『みんなも一緒に食べるのを手伝ってくれる?』
隣のクラスのみんながきょとんとしていましたが、アリスちゃんが口を開きました。
『本当に・・・良いのか?』
『うん!』
こうして、騎士学園にいる皆でケーキを食べることになりました。
『美味しいー!!』
『本当だわ!これを三人で作ったんですか?』
『ふふ、そうよ。ちょっと張り切りすぎたかしら?』
『だな・・・まあこうしてみんなと食べることが出来たから良かったのかな?』
『そうなのー!とても楽しいのー!』
フワリちゃんの言うとおりですね、
一人食べるよりもこうやって皆と食べたほうが美味しいです。
私はこの騎士学園の来て良かったなと改めて思いました。
沢山の友達も出来たし、立派な女騎士になる為の自信も付きましたし、もう最高ですね。
けど、私の騎士道は始まったばかりです。
これからこの学園で沢山の事を学び、友達と一緒に成長できたらいいなと思います。
私、立派な女騎士になって見せるんだからね!
最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました!!
本編はこれで終了になりますが、明日から番外編を二つ投稿しますのでよろしくお願いします!




