103 溢れる暴虐 シンディ・バーンズ編4 シンデレラ・リバース
「そんなもんかよ! ブレイカー! 俺を楽しませてくれるやつがいるとメイティア姉に聞いてきたが、拍子抜けだぜ!」
片ヒザをつき、黙る鋼鉄。少し考えたあとで、シンディに対して話し出した。
「さすがは暴虐……といったところか」
「まだだな! お前はまだ何か隠してやがる! それを見せてみろよ!ブレイカー!」
「いいだろう、わたしもただでは負けられない! はあああ!」
「ドラゴニック・セイグラム!!」
鋼鉄の周りに朱いオーラが爆発的に溢れだし、額と両手の甲に朱い竜の紋章が浮かび上がる。そして、戦闘力が飛躍的に上がってゆく!
「それだぁ! それが見たかったぜぇ! 俺も本気で闘えらぁ!! はあああ!」
互いの闘気がぶつかり、圧に当たる。目に見えぬ速度で相対する。拳と拳、足と足。衝撃波が丸い制空拳から徐々に抜け出し、転生の間の壁にバゴン!バゴン!と鈍く当たる。
「直撃魔法! ファーストスター・グローリー!」
それは、光り輝く一等星。地を割り空を裂く。
「なにっ?! 急に打拳が重くなりやがった! うおおお!」
「おぬしら~! 互角の闘いを繰り広げるのはよいが、転生の間を壊す気か!」
「いいぜ……温まってきやがった! もうそろそろか……」
シンディは懐から懐中時計を出し、時間を確認する。
「おい! ブレイカー! お前の名前は!」
「鋼鉄だ」
「鋼鉄か……覚えたぜ!」
カチ、カチ、カチと時計の音が聞こえる。
「む! なんだこの音は?! どこから聞こえる?!」
ボーンボーンと時計の針が深夜12時を示した時、彼女の魔法が解けるー!
「シンデレラ・リバース!!」
「これでデバフが消えてバフだけが残った……第2ラウンドだっ!!」
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