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ぶっちゃけ大化の改新って何?ってレベルの俺が、当時のドロドロ権力抗争を最前線で見守ることになったんだが。  作者: 五稜 司


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第27話:囮(デコイ)の流儀 ~俺、ターゲットに指定されました~

「……え、俺がエサ? フィッシング詐欺のメールじゃなくて、俺自身が?」

昨夜、カメラのフラッシュで刺客を撃退し、「なんとかなった」と胸を撫で下ろしていた俺に、中大兄プリンスは非情なシステム更新(仕様変更)を告げた。


「左様だ。海斗、貴様が『妖術の道具』を持って都を歩けば、焦った黒幕は必ず最大火力の戦力を投入してくる。そこを我らが一網打尽にするというプランだ」

「いやいや、プラン名『海斗死亡フラグ』の間違いでしょ! 鎌足さん、止めてくださいよ!」

俺が助けを求めると、鎌足さんは穏やかな笑みで木簡を差し出してきた。


「安心せよ、海斗。不比等が貴様の護衛として、常に『バックアップ』に入る。……な、不比等?」

「……。父上、私はこの男の『なんとかなる』という無計画な行動に巻き込まれるのは、計算外バグなのですが」

不比等は露骨に嫌そうな顔をしているが、命令とあらば断れないらしい。


結局、俺は「未来の宝物(実はただの使い捨てカメラと100均の懐中電灯)」をこれ見よがしに腰にぶら下げ、都のメインストリート(朱雀大路の原型みたいな道)を一人で歩かされる羽目になった。


「(……あー、マジで怖い。背中がゾクゾクする。これ、ホラーゲームの主人公の気分だわ……)」

俺はビビり倒していたが、ふと根っこの「なんとかなるっしょ」が顔を出した。


「(待てよ。どうせ狙われるなら、こっちから『釣り(フィッシング)』仕掛けてやればいいんじゃね?)」

俺はわざとらしく立ち止まり、懐中電灯のスイッチをチカチカさせながら大声で独り言を言った。


「あーあ、この『蘇我一族を全滅させる最終兵器』、どこに隠そうかなー。これさえあれば、逆らう奴らは全員消去デリートなのになー!」


……棒読みすぎる大根役者。だが、この時代の奴らにはこれくらい分かりやすい「エサ」が効く。

「……いたぞ。あの異端の小僧だ」

「今のうちに、あの奇妙な道具ごと闇に葬れ!」

路地の奥から、明らかに殺気だった「アンチ勢力」のログが大量に流れてくる。

よし、アクセス集中(敵の集結)完了!


「不比等くん! 敵がワンサカ湧いてきたよ! 処理デバッグ頼むわ!」

俺は全力で、背後に潜伏しているはずの不比等に向かって叫んだ。


【今回の学習ポイント:囮捜査と権力争い】


おとりの役割: 古来より、敵を誘い出すためにあえて弱点を見せるのは戦術の基本。中大兄皇子も、反対勢力を一気に叩くために、海斗という「目立つ異物」を利用したんだね。


蘇我氏へのプレッシャー: 海斗が「最終兵器」なんて大嘘をついたことで、焦った反対派は冷静な判断ができなくなる。嘘も1400年前なら「予言」や「呪い」として通用しちゃうんだ。

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