第2話:秘密のスタバ(?)で密談。~俺、国家転覆の証人になっちゃうの?~
「……いや、ここ、スタバ(塾)じゃね?」
俺が連れてこられたのは、南淵請安っていう超エリート講師がやってる私塾。
当時は最新の中国文化(唐の知識)を学べる、意識高い系たちのたまり場だ。
俺の隣には、さっきの「クツ拾い事件」で意気投合したらしい中大兄皇子と中臣鎌足が座っている。
「いいか、今の日本(倭国)は、蘇我入鹿っていう一人の独裁者に牛耳られたブラック企業(豪族中心の政治)なんだよ」
皇子が、竹簡をタブレット(記録媒体)みたいに指でなぞりながら熱弁を振るう。
「俺はこれを、誰もが等しく国に仕える中央集権(公地公民)にアップデート(改新)したい。鎌足、お前のプロデュース能力(知略)が必要なんだ」
鎌足は、眼鏡をクイッと上げるような仕草(実際は眼鏡なんてないけど)で頷いた。
「わかってますよ、プリンス。入鹿の奴、最近は天皇より豪華な墓を建てたりして、完全に運営(権力)を私物化してますからね。……で、そこのガキは誰です?」
鎌足の鋭い視線が俺に突き刺さる。
「あ、俺っすか? 海斗っす。ま、なんとかなるんじゃね? って思って見てるだけなんで、気にしないでください」
「海斗か。お前、さっきの俺のシュート(蹴鞠)にツッコミ入れただろ。面白いやつだ、お前もこのプロジェクト(倒幕計画)の記録係(証人)になれ」
こうして俺は、歴史の裏側のヤバすぎる会議に強制参加させられることになった。
「あ、あの……」
ふと横を見ると、さっきの可愛い女の子が、お茶(薬湯)を運んできてくれた。
「あ、ありがとう」
「……お気をつけて。ここは、とても危ない場所ですから」
彼女が耳元で囁いた声に、ドクンと心臓が跳ねた。
え、何このフラグ(恋の予感)?
でも、このドロドロの権力抗争の中で、俺の命、本当に「なんとかなる」のか!?
【今回の学習ポイント:南淵請安の塾】
南淵請安: 遣隋使として中国に渡り、当時の最新知識を日本に持ち帰った超重要人物。
密談のスタイル: 中大兄皇子と中臣鎌足は、この塾に通う道すがら、蘇我氏を倒す計画を練ったと言われている。つまり、勉強しに行くフリをして「クーデターの会議」をしていた。
当時の権力構造: 当時は蘇我入鹿が圧倒的な権力を持ち、天皇をしのぐほどの勢いだった。これが後の「乙巳の変」の原因になる。




