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みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
6章 そういえば昔うちにも猫がいた

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訪問者

達の前に座った男は改まった様子で、隣の女性は緊張しているのか、青ざめた顔をしているように見える。


「伝えておかなきゃいけないことって、一体何だね?」


「それが…」


さっきまでハキハキと答えていた男は、なんとなく歯切れが悪い。


「それが… 1回捕まったことがあって。」


「捕まったって、警察にか?」


達の鋭いツッコミにひるんだ男。


横の女性が


「彼は、育ってきたときの環境とかが悪くて、一度だけ悪い仲間と付き合ってたことがあるの…それでその悪い仲間と一度…」


「それで、その悪い仲間と今は?」


「今はもちろん付き合っていません」


男は珍しくしっかりと答えた。


「やんちゃをしたことがあるということだな」


うなずく男性。


「それで全部か?」

達の目が厳しい。


「後は…」


男は息を呑んでいる。


「後は・・・背中から腕にかけて和彫りの龍がいるんです。」


「ワボリノリュウ?」


達には、その言葉が飲みこめずに繰り返したようだ。

達は、頭の中で一生懸命なんのことか考えようとしている様子だ。


男の横にいる女がイライラした様子で


「竜の刺青が入っているという事」


代わりに説明をした。


「刺青だと?」


達と愛子は思わず声を上げた。


「それも若い頃の過ちなの、16の時に入れたんだって…。」


「…普通の人は、刺青は入れない。」


「彼は、そんな人じゃないの。」


「そこの彼氏にお前が惚れているから悪く思いたくないのはわかる。でもな…」


「でも、何?」


「今の時代、なんでも時代のせいにしたくはないけど、ワンポイントのタトゥーをファッションで入れる人が増えてるのは知っている。そんな時代になっても、普通の人は若気の至りでタトゥーを入れても、和彫りの龍は入れない。そういうものが入っている人との結婚は反対だ。」


「それは偏見だわ。確かにそんなことをしたかもしれないけど、彼はちゃんとしていて礼儀正しくちゃんと働いてるのよ。部下の評判だっていいの。何の問題があるって言うの?」


「そうは言っても、やっぱり、刺青の入った人はだめだ。時代で済ますこともできないし、やはり普通の人としては受け入れられない。」


「そう言われても仕方ないですね。」

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