表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
3章 転換

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/59

サプライズ

アパートのドアに鍵を入れると鍵は開いていた。


なぜだろうと不思議に思ったものの、ドア開けると見慣れない白いハイヒールが玄関にあった。


(誰?)


美紀は何となく嫌な予感しかしないまま何も言わず歩いて行くと、リビングから楽しそうに話す男女の声が聞こえてきた。


美紀は目の前が真っ暗になり目を閉じた。


そのまま体の力が抜けていくのが分かった。


次の瞬間スイカが鈍い音を立てて下に落下した。


潰れたような鈍く嫌な音がした。


すると、音に反応したのかリビングのドアが開き渉が出てきた。渉は、焦ったような顔で振り向いてドアを見た。


「美紀…。」


ドアからつかつかと女が出てきた。


「なんだ、帰って来ちゃったの。はあ」


と女は詰まらそうなそうに言って、リビングに戻り、バックを持って美紀の横を通り過ぎていった。


「私帰るね。また連絡する。」


どこか遠いところでそんな声が響いた。


こんな時に、美紀はきっと自分は喚いて相手の女に殴りかかるものだろうと思っていたが、体に全く力が入らなかった。


渉は、壁を向いたまま固まっている。


「出ていって。」


美紀は小さく呟いた。


「ごめん…美紀がいなくて、つい…」


「出て行って。」


「もう二度と会わない。それに…」


「とりあえず1人になりたい、出て行って。」


自分の声が体に響くほどの勢いで怒鳴っているのがわかる。


「わかったよ。出て行けばいいんだろう。」


渉はふてくされたような口調で言い、そのまま玄関のほうに歩いていった。


玄関で靴を履く大きな背中、見えると安心できて、抱きつくと暖かくて、離れるときには少し寂しかった…そんな大きな背中が冷たく見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ