8話 魔女と特訓!
すいません、題名が気に入らなかったというか、検索をしても乗りにくいということで変えさせていただきました。
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pv1000突破!
それはさておきブックマークをしてくださった方々ありがとうございます。
ブックマークが増えてとても嬉しいです。
どんどん書いていくのでよろしくお願いします!
「さあ、特訓を始めるわよ」
「はい!」
元気よく挨拶をして気分的にびしっと敬礼をする。俺の横にはルリが行儀よく座っている。
「ふふ、まずはこの子の相手でもしてもらいましょうか」
レイラさんが、手を前にやったかと思うと黒いものが集まりだした。隣のルリを見ると耳がピクっと動いた。どうやら何かが起きようとしているらしい。
「魔物創造 (デーモンクリエイト)!」
そう叫ぶと黒いものがぐねぐねと動き出し昨日襲ってきた犬型モンスターを創り出した。
「カズマくんにはこの子を倒してもらうわ」
「この魔物を?!」
おいおい、2メートルぐらいあるんじゃないのか?結構な大きさだぞ?!
「ルリは俺の中に戻っていてくれ」
「うむ」
短く返事をすると素直に中に入ってきた。
「さあ、行け!」
レイラさんが命令すると魔物は警戒するように俺の周りを歩きだした。そして、
「うおっ!」
驚くほどの速さで飛びかかってきた。なんとか避けることができたが本当に紙一重だった。
(……まずい、こりゃやられそうだ)
(何故弱気になっているのだ?我がついておる、大丈夫だ。少なくとも死ぬことはない……と思う)
(今の間はなに?!でもありがとな、少し自信が出てきた)
ルリの気持ちは無下にはできない。よし、あの技を使ってやる!
でも、魔物との距離はおよそ10メートルか。魔物は普通のモンスターと比べて強いからな、あの技も距離が近い方が威力が上がるし、覚悟を決めよう。
「よし、いくぞ!」
俺は剣を構え前傾姿勢をとって、突っ込んだ。
「うおおおおっ!」
魔物もこちらに向かってくる。10メートルもあった距離があっという間に0になる。そして俺の剣と魔物の爪が交差した。
俺と魔物との間にすうーっと風が吹いた。一瞬の沈黙の後立っていたのは、
「ワオーーン!」
魔物であった。カズマはというと数秒頑張ったのだがやはり気力の差というべきか、倒れてしまったのだ。そこで、レイラは手を差し伸べながら
「カズマくん、今日の特訓はお終いよ。どう?為になった?」
「は、はい。自分の弱点がなんとなくわかった気がします」
「それと、レイラさんは特殊な魔法をお持ちなんですね」
「ええ、この魔物を創り出す能力は魔女しかできないのよっ。それに魔女は私とお母さんしかいないし」
なんかすごいことを聞いてしまったように感じたがそれにしても魔物を創り出すなんてカッコいいな。
「それで、また明日も来るの?」
「そうですねー。家からも近いので毎日は無理でもできるだけ来ようかと思ってるんですけど、いいですか?」
「ええ、別にいいわよ。じゃあ、待ってるわね」
「はい、今日はありがとうございました」
頭を下げてお礼を言い、俺は家へと向かった。
「ただいまー」
俺が言うとドタドタと階段を降りて来る音がするかと思うと、妹が顔をのぞかせるなり、
「おにーちゃん!」
ひしっ、と抱きついてきた。よしよしと頭を撫でてあげると赤くなった顔をこちらに向けえへへと言って、はにかんだ。
「それでおにーちゃんどこ行ってたの?」
「ごめんな、ちょっと森で特訓してたら色々あって」
「色々?何があったの?」
首を傾げ聞いてくる。
「実はお兄ちゃん、魔女に会ったんだ」
「それって女の人?」
「うん、そうだけど。なんで?」
「ううん、なんでもないよ」
にこっと笑っているが目は笑っていない。何かまずいことでも言っただろうか。
(やれやれ、カズマも相当な鈍感だな)
はあ、とため息をつくルリ。本当なんかあるのだろうか。
「ねえ、おにーちゃん。またその魔女っていう人に会いに行くの?」
「うん、そのつもりだけど」
俺がうんと言うたびに機嫌が悪くなっていっているように感じる。
「それなら、明日はかれんもついてく」
(って言ってるけど良いかな?)
(良いと思うぞ、あの魔女は結構な手練れじゃぞ。妹の一人ぐらい守ってくれるだろう)
うーん、それなら良いかな。
「いいよ、じゃあ明日ね」
「うん」
その後、俺は疲れたので眠りについた。
特訓が多いような……
主人公頑張りますね〜。私も頑張らなくては!
ブックマークと感想、評価とかも待ってます!
次回は明日の12時です!またお会いできると良いな♪