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銘尾 友朗さま『口喧嘩』
ある日の昼 ふとこぼれた笑み
君が追いかけてくる足音がしてる
その音を聞いただけで さっきのイライラが消えていく
始まりは昼休み
幼なじみの君とは いろんな好みがかぶるけど
好きな歌手だけはまらない
アイドル派か アーティスト派か
大人になっちゃえば大したことでは無いのかも
けれど中学生には 自分の好きなものが世界の全て
追いついた手に 肩をつかまれる
私の胸に花が咲く
「ごめん、さっきは言いすぎた」
怒りが消えて 頬がゆるむ
「ううん。私も……」
日射しが廊下を照らしてる
音楽室までの廊下は いつも ひんやりしてるのに
光の中を 君と笑いあっていこうと
勝手に思っていることにする




