プロローグ~悪夢と非日常の始まり~
「長期休み企画」、始まります!
僕は、風見 優希。中高一貫校の中学1年生。
今は、母さんの運転で自宅に帰っている途中だったりする。突然、辺りが光に覆われたのだ。
母さんはその光に驚いて車を急ブレーキをかけて止まらせるさ。そのせいで、重力が掛かった。
光が収まると僕は、体勢を整えて母さんに文句を言う。
「母さんっ。急ブレーキ掛けないでよ! 重力が掛かったじゃん…。って、えっ!?」身体の異変に気付いたのだ。
声が高いし、それに胸の辺りが膨らんでいるっ!?
「「えええええっ!」」僕と母さんの驚き声が車内に響いた。
「母さん。とりあえず家に帰ろうよ」
「ええ。そっ、そうね」深呼吸をしてから車を発進させた。
家に着くと父さんが居た。――いつもは帰ってくるの遅いのに今日は早いなあ。と軽く現実逃避をしてみた。
カバンを持って、いつも通りに家に入る。違うのは挨拶が小さいという事だけ。
「ただいま」と僕は小さな声で言って、急いで自分の部屋に入る。
股が擦れて変な気持ちになるので、コットンを股とパンツの緩衝材として使う。
色んな意味で疲れた僕は、力が抜けるように息をつくとベッドに入ってた。――きっと、これは悪い夢なんだ。寝て起きれば、治っているはず。
「優希。入るぞ」とドア越しから父さんの声が聞こえて、キイとドアが開く音がする。
僕は、その声を聞いた瞬間に布団に潜り込んだ。
父さんが無言で布団をバサッと取って僕をまじまじと見つめる。父さんの後ろには、母さんが立っていた。
「あ、ああ、あああ!」僕は父さんにこの姿を見られて錯乱状態に陥っていた。
やっと僕が落ち着いたのはそれから、1時間後だった。
父さんと母さんが僕の隣に座って抱きしめる。
「姿は変わっても俺達の子だよ。優希」
「そうよ、優希は私達の娘よ」と言いながら、母さんは僕の頭を優しく撫でてくる。あれ、ニュアンス違くない?
「学校の事はママに任せてね」と言って、母さんは何処かに出掛けてしまった。
「優希はとりあえず寝なさい。戸籍の事は俺がやっておいてやるから」と言って僕の部屋から出ていった。
部屋の中で一人になった僕は、糸が切れたように眠りに落ちていった。




