01 昼間の男
少し歳の離れた姉に面倒をみてもらいながらニート生活をしていた駄目男シンイチ。
食料の買い出しの帰り、ロト6売り場を通り過ぎる間際、ふと頭をよぎる。ロト6を買わねばと。
ロト6を買い、家に帰って姉の食事を用意する。
数日後ロト6の結果を見ると5億円が当たっていた。
サプライズで当選金を受け取ってから、現金数百万円を持ち帰り家族会議。
その日はふんぱつして豪華な料理を作る。
「うわーっ、なにコレ? どうしたの?」
「いつもお世話になってるから、ほら…なんていうか、アレだよ。アレ」
「ふーん…アレねぇ」
「な、なんだよ」
「べっつにぃー」
仕事着から部屋着に着替えてくる姉。
「でわでわ、いただきまーす」
「いただきます」
お酒を飲みつつ食事に手を付ける姉、普段は酒を飲まないが特別な日とかだけは飲む。
「っぷはー! うんふふ。おいひーー! この一瞬の為だけに生きていると言っても過言じゃないわー…」
「普段飲まないじゃん」
「んふっ、細かい事は言わない。飲んだら飲むな、飲むなら飲むなって言うじゃない?」
「何を言っているかわからないんだが」
「まぁアレよ、料理は美味しいし、○ちゃんと姉弟じゃなかったら一生養ってあげたいくらいだわ」
「ゲフッ、変な事言い出すなよ。吹いちゃったじゃんか」
「んふふー、お姉ちゃんは○ちゃんの事が心配なのよー。今はアレだけどそのうち
缶チューハイ1本で既にかなり酔いが回りへべれけになる姉、それをお姫様抱っこでリビングのソファに
横たえる。
食事後、片付けを終わり改まって居間でテレビを見ていた姉の前に座る。
お金をテーブルのの上に置き5億円の半分を姉に渡そうと言い出す。
が、一億円も貰えれば私はそれで十分なの、十分過ぎるの。と
次の日の夜いつもの様に食事を作りる。
今日は姉が仕事で遅くなるというので先に寝てていいとの事なので寝る。




