第十六話 はぁ~爺の夜遊び
その日は町内会の飲み会があり、はぁ~爺はその帰り道をほろ酔い気分で歩いていた。気分もいいしちょっと寄り道でもしていこうかなぁと有頂天なはぁ~爺であった。ネオンが輝く繁華街を千鳥足で歩いていると一人の黒服が寄って来て「じいさん、ご機嫌ですねぇ」と語り掛ける。
「はぁ~、飲んでるわい」
「可愛い子いまっせ、じいさん寄ってきな」
「はぁ~、わしゃ可愛い子には目がないんじゃよ」とニヤニヤしながらはぁ~爺は、黒服の後ろを着いて行くのであった。
「ご新規、おひとり様~」と黒服が告げ、はぁ~爺は店の中へ招き入れられた。
「いらっしゃい、おじい様」とキャバ嬢がおしぼりを手渡す。
「可愛い子がいるって聞いてきたけど、さっそく美人がきたのぉ」と満足気なはぁ~爺。
「なに飲みますか?」
「そじゃなー、焼酎でももらおうかのぉ」
キャバ嬢は慣れた手つきでグラスに氷と焼酎を入れ「水割り?」と聞いてきた。
「はいなー」と調子にのるはぁ~爺。
「はーい、どーぞー」とグラスがはぁ~爺の前に差し出されると、一気に飲み干してしまった。
「二杯目は一緒に飲みましょ」とキャバ嬢がおねだりをしてきている。
「どじょ、どじょ」と太っ腹を装うはぁ~爺であった。
「かんぱーい」とグラスとグラスを交わし、ゴクゴクとまた飲み干すはぁ~爺であった。
しばらくすると、更に三人のキャバ嬢がやって来て、はぁ~爺を囲むように座った。
なんともハーレム状態になり、ますます有頂天になっているはぁ~爺。
「今度は、五人で乾杯しましょー」と最初からいたキャバ嬢がおねだりしてきた。
「どじょ、どじょ」となんとも太っ腹なはぁ~爺。
今度は五人のグラスが交わり乾杯をし、またまた一気飲みをするはぁ~爺であった。
「おじいさん、いい飲みっぷりねぇ」と別の娘が言うと、「わしゃ、酒と女が好きなのじゃ」と真っ赤な顔で語りだした。
「やっぱ若い娘はええのぉ」、「ツンツンしちゃおっかなぁー」とスケベ顔になってきたはぁ~爺。
「いいわよ、でも皆でまた乾杯してからね」
「どじょ、どじょ」と大判ふるまいになっている。
「カンパーイ」とグラスを交わり合わせるやいなや、はぁ~爺の手が隣の娘の胸元をツンツンした。
「キャ、えっちー」と言いつつ笑顔の娘。
そしたら反対側にいた娘も、「私のもどーぞー」と胸を差し出してくるではないか。
「こりゃたまらんわい」と言いながらその娘の胸元もツンツーンしてしまう。
それに続いて「私もー」、「私もー」と次から次へと胸を突き出してくるのであった。
それに連れられて、はぁ~爺の指先がツンツンしまくっていく。
「うーむ、下の方も気になってきたなぁ」とますますエッチになったはぁ~爺が切り出した。
「ほんとエッチねぇ、でも下は秘密よ」と隣の娘に断られてしまった。
「そかそか、じゃもっと上を攻めちゃうぞー」と張り切るはぁ~爺であった。
そんな夢のような世界がどんどん経過し、気が付くと12時を回っているのに気が付いたはぁ~爺。
「今日は、若い娘と一緒に楽しい時間を過ごしたわい」、「でも、家でばーさんも待っとるしそろそろ帰らないといかんなー」
「まだまだよー」と周りのキャバ嬢が一斉に引き留めにかかってきたが、はぁ~爺は「帰るぞー」の一点張りである。
ボーイが会計を持ってきて隣に座ってきるキャバ嬢へ手渡す。
「いくらじゃのー?」
「はーい、100万円」と冗談交じりに伝票を差し出された。
そこには、85,000円の数字が並んでおり、はぁ~爺の目が点になっている。
「はぁ~、はぁ~、はぁ~~~」と驚きのあまり、ほかの言葉がでてこない状況である。
「おじいさん、ここのシステム知らなかったのー?」とテーブルの片隅に置かれていたプレートを差し出してきた。
そこには、レディースドリンク:2000円、おっぱい1つき:3000円と書かれている。
(どおりで、喜んで胸を突き出してきたわけであった)
「はぁ~、こりゃ参ったのぉ」と渋々財布を開くも、現金は5万円しかなかった。
「5万円を現金、残りはカードじゃ」と言い、現金とカードを手渡した。
「ありがーとー、おじいちゃん」、「また来てねー」と笑顔の四人娘に送り出されるはぁ~爺。
帰り道、こりゃばーさんには内緒だなぁと反省しつつ、ツンツーンした回数が何回だったのか数えながらニタニタしながら千鳥足で家路に向かうはぁ~爺であった。




