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ルミナの冒険  作者: サーディ
ルミナ 北の大地へ向かう
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帰らずのダンジョン②

魂が代償・・・・魂が削られる。


「ちょっと待て。どういうことだよ。・・・その・・・魂が代償っていうのは。」


リオとルミナが愕然としている。


当事者だから無理もない。


「魂が代償として支払われるっていうのは、文字通りの意味だ。次第に思考能力すらなくなり反射活動しかできなくなる。現に勇者の一人がそうだった。」


りんこが真顔で説明する。


「もう一人は、魂の損失を補うために、別の魂を融合している。・・・・殆どオリジナルは失われているようだがな。」


最悪だ。話を聞くだけでぞっとする。なんだそのシステムは。


リオ、ルミナ、ねぐ3人とも絶句して何も話せない。りんこが冗談を言ってるのではないか?


そう思わずにはいられない。


「いい機会だから教えといてやる。勇者っていうのは外界から魂を効率よく奪取するための道具だ。魂の多い世界は上位な世界だといわれている。・・・この世界を潤すためだけのために召喚()ばれる存在なんだ。」


女神の目的は外界の魂をこの世界のものとして潤すことらしい。


あの女神・・・夢咲の笑顔が怖く感じる。あそこでの駆け引きは何のことはない。道具として送り込むための過剰演出だったのか。


「お前ら・・・落ち込んでる様だが良かったろ?知れて。知らなきゃ女神の道具にされるところだが、知っていれば対処すればいい。」


・・・・そ・・・そうとも言えるのか。


「・・つまり・・・勇者スキルを使わなければ、魂を削られない・・・・ということですか?」


「半分正解だ。」


りんこは頷くと次のように説明した。


「魂が削られるって言っても、力を全力開放しなければいい。ちょっとした身体強化や、絞った魔力操作ならほとんど削られねぇし、それくらいなら周りが補って補完される。」


要は使い方さ。馬鹿みたいに力を放出しなければ便利なスキルだということだ。


「・・・・・俺・・・・ダンジョン壊すくらい渾身の力込めて開放しちゃったんだけど。」


リオがぼそりと呟く。


今となっては「女神つばさ」に踊らされたように思える。


「・・・・ってぇことは坊主自身に何らかの兆候が有ってもおかしくないが。」


こいつは変わったのか?とりんこルミナに問う。


「いや。少なくても変わったとは思わない。」


実際変化を感じない。リオはリオのままだ。


「心配だというなら特別だ。魂の総量を確認してやろう。」


魂の総量?


「魂のステータスが確認できるっていうこと・・・なの?そんな魔法・・聞いたことが。」


「いわゆる口伝というやつだ。俺も聞いたからわかるが、知ってるやつなんざぁ極一部だろうよ。」


りんこはねぐに見ててもいいぞ、減るもんでもないしと言ってから詠唱を開始する。


発動した魔法の効果により、リオの体が赤色に発光する。


「赤から段階を経て紫に変化するんだが・・・特に減ってねぇな。問題ねぇぞ。」


「俺も見てもらっていいですか?」


リオが問題なくてほっとしたが、ルミナも一度魔力を使い込んでいる。見れるなら見てもらった方がいい。


「勇者2人もいるんか」


まぁ見るくらいはいいぞと、りんこが再び魔法を使用するため詠唱する。


ルミナから発光された光もまた赤色だった。


「問題ねぇな。お前ら本当に勇者か?話作ってんじゃねーだろうな。」


本当に力を使ったのなら魂は削られているはずだとりんこが訝しむ。


「勇者スキルを使え。確認してやる。さっきも言った通り、大きな力を行使しなければ、魂に傷はつかねぇ。」


確認は必要なのかもしれない。このりんこという魔王は、想像以上に知識を有している。


恐らくねぐさん以上に。


「リオ。」


リオに問いかけるとリオもまた同じ意見だと眼で返事をする。ならば問題ない。


手をつなぐとスキル発動を念じる。


・・・・・・瞬間、成長した体に耐え切れず、服がぶっ飛んだ。


あ、体が成長するの忘れてました。


リオは青年のようにスラっとした中にしっかりと筋肉が付いた体つきに、


ルミナは女性特有の丸みを帯びた成熟した体に成長を遂げる。


「ぉ・・・・ぉおおおお」


りんこの眼が覚醒したように大きく開かれる。瞬間りんこの体が移動する。


ルミナの背後に。


そしてルミナが隠す前に露出した胸をしっかりとつかむ。


「な!」


「いい体だ。神もたまにいい仕事をする。」


そういうと、りんこはルミナの体を弄り始める。


「ちょ!勇者の事とか、確かめる意味とかあったでしょ!こんなことしてる場合じゃ。」


逃げようと体をくねらせるが、りんこはがっちり離さない。


「俺の野望は、素晴らしい女性を全て抱くこと。その前に些細なことは、枯葉のごとく蹴散らされるのだ。」


そう言ってりんこはにやりと笑みを浮かべると、


「大丈夫だ。俺は妻もいるし子供もいる。経験豊富だ。いい具合にしてやれるぞ。」


「余計悪いわ!」


妻子持ちとかのやることじゃねーぞ。ねぐさんとかリオとか目が点になってるじゃねーか。


中身は痩せても枯れても男の子。野郎に抱かれる趣味は今のところ持っていない。これからもな!


「奥さんに言いつけんぞ!」


何処の誰かは知らんけど、不貞行為に怒らない女性はいないはず。


「大丈夫。俺の奥さんは理解がある。一番愛しているってさえわかれば何も問題ねぇ。」


そう言ってますます体をくっつけてくる。予想外の反応だ。


そんな女性がいるなんて、どうなってんだこの世界。


「大丈夫だ。ちょっと力を抜いて俺に任せれば、誰もが幸せになれるぜ。」


りんこは甘く耳元でささやく。いやだから、そんな趣味はねぇえ!


やめろおやめろおおおおおおおお


「子供に言いつけんぞ!」


破れかぶれで叫ぶ。


そうすると今まで野獣のごとく、何を持っても止まらなかったりんこの手がぴたりと静止する。


「・・・・・・・息子に告げ口するのは反則じゃね?」


「不貞行為がそもそも反則だわ!!」


子煩悩なりんこの前に、何とか貞操を守れたルミナであった。

りんこの妻子の件について本編で書くかどうかは今のところ不明です。

スピンオフ的な意味で書くかもしれません。(設定はできている)

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