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ルミナの冒険  作者: サーディ
ルミナ 北の大地へ向かう
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魔王りんこ

勇者の武器を探しに行くダンジョンへの許可を得に来たら、魔王がいたぞ。


展開を観客のように見ていたルミナであったが、とんでもないことになっている。


RPGだったら詰んでるし、くそげーだわ。


「魔王スキル・・・・実在しているとは聞いていたけど、こんな辺鄙なところにいるとは。」


ねぐさんがポツリと呟く。


魔王スキル?


ああ、そうか勇者を示すものが勇者スキルであるから、魔王を示すものは魔王スキルということか。


「力づくとか物騒なことを言うやつがいるからな。だったら対抗するだけだろ。」


りんこと呼ばれた青年ははにやりと笑う。とても楽しそうだ。


「やめろ。りんこよ。お前が暴れると城がなくなってしまう。・・・お客人方、そういうわけで申し訳ないが、ダンジョンへの許可は出せぬ。」


「それじゃあ困るのよね。もともと勇者のための武器なのだから。ダンジョンに入れなくても、武器だけは回収させていただきたいわ。」


随分無茶を言う。ダンジョンに入らず、武器を回収できるわけがない。結局は入らないといけないのだから。


「そっち側でとってきてもらってもいいんじゃね?」


リオがぽつりとつぶやく。


ダンジョンに入ってはならないなら、持ってきてもらえばいいか。なるほど。


「あいつがダンジョンからでてくるわけないだろ。」


リオの発言をりんこが一蹴する。


「あいつ?」


どういう意味だろ?武器だろ・・人のような言い方だけど・・


ルミナの呟きを見たりんこは少し驚いた表情を見せる。


「・・・・なるほど。こいつはおもしれぇ。おいKING、俺が連れて行ってやるから安心して許可だしていいぞ。」


ダンジョンだけでなく、勇者の武器の場所まで案内してやるとりんこは言った。


「お前が行くと余計心配だ。ダンジョンはこの国にとっては無くてはならないものだ。そのことを忘れないでくれよ。」


王様が今まで一番頭が痛い表情をしている。


あ、断れないんだ。王様でも。


「あそこの魔王、勇者の武器のことを「あいつ」って言ってましたけど、どういうことかわかります?」


小声でねぐさんに耳打ちする。


ねぐさんの返答は知らないわよ。武器は武器でしょとそっけないものだった。


「あと魔王が付いてくるって・・・問題ないんですか?」


勇者の武器を取りに魔王が付いてくる。どんな小説でもそんなん聞いたことないわ。


ただ、その質問にねぐは小首をかしげて


「何を気にしてるか知らないけど、あいつの言ってることが本当なら、魔王スキルを持ってるだけよ。あんたが勇者スキルをもってるだけのようにね。」


と疑問の意味が分からないと答えてくれた。


あれ・・・一般的な小説の魔王と勇者の関係じゃないって事なんかな。この世界。


勇者の仕事は魔王を倒すことが大体の目的じゃないんか。


いまだに元の世界の先入観にとらわれているルミナであった。




「さて、KINGの許可も取ったし、ダンジョンへ行こうじゃないか。」


あれで許可が取れたのか。緩いなあ。


「案内してくれるというなら、断る理由もないわ。宜しくお願いね。」


結果だけ見るとりんこのおかげでダンジョンへ入ることが許可されたようなものだ。しかも案内してくれるというおまけつき。渡りに船というものである。


ねぐさんは機嫌よく右手を差し出しす。


その手を取らずりんこはねぐをじろじろとみつつ、


「ちんちくりんかよ・・・・」


と呟いた。明らかに落胆した様子だ。


「な!」


「あと二人はおちびさん・・・・こう・・・ボンキュッボンとしたおねーちゃんじゃねーのかよ・・。」


あ、こっちは正論です。言い返しようがない。


「色気もなにもないなこりゃ。ガイド料は高くつけとくぞ。」


「・・・・いい度胸してるわね。」


ねぐさんの表情が凍り付く。あ、まじで怒ってる。


「反省しろ!このぉ」


右手を前に突き出し魔法を使用する。詠唱無しの早業である。


風の魔法だったのだろうか。りんこに直撃する瞬間に突風のような現象が発生する。


だが、魔法は空振りに終わる。そこにりんこの姿はなかった。


むにゅ。


いつの間にかねぐの背後に回ったりんこが、胸を揉んでいた。


「ほらな。わざわざクレームつけなくても、見ればわかるんだよ見れば。」


「!??」


ねぐは顔を真っ赤にして背後に鉄拳を振るう。


振るった後にはりんこの姿はなく、元居た位置に戻っていた。


「はええぇえ・・・・。」


リオが感嘆の声を漏らす。


ルミナも全く見えていなかった。


少し距離があり俯瞰していたというのに、瞬間移動にしか見えなかった。


「あんた!人の胸勝手に触るとかありえないでしょ!一発殴らせなさいよ!」


怒り心頭のねぐに、りんこは困ったような顔をして


「別に俺、得になるようなことしてねーし。叩かれ損じゃね。」


本人はその気はないと思うが、こちらから見ると煽りまくってる。


もちろんそんな反論に耳を貸すようなねぐさんではない。りんこのところまで歩みを進めると、思いっきり振りかぶって渾身のストレートを顔面に向けて放つ。


だが、りんこはその一撃を食らうことはなく、再び姿が消える。


「白か・・・・色気もセンスもねぇな。こんなん喜ぶの童貞だけだぞ。」


もちょっとお洒落しろよなあ。といいながら、ねぐの背後からめくったスカートから手を放す。


「きゃあぁああああああ」


可愛い声をあげながらしゃがみ込むねぐ。あかん。このままじゃ遊ばれまくるだけやん。


なんとかフォローしないと。


「りんこさんといったっけ。あんまりねぐさんを虐めないで。スカートめくらなくても、勝手に自爆して見せてくれるから。」


「みせるわけないでしょおおおお」


ねぐさんの放ったストレートは、ルミナにはきっちり命中するのだった。

というわけで、出てきました魔王りんこ。

魔王スキルについてはいずれお話の中で語ることがあるかもしれませんが、勇者スキルとの違いは異世界から来た人間に後天的に女神が付与するものが勇者スキル、こちらの住人で女神から先天的に付与されたものが魔王スキルです。

性能はイコールですが唯一違うのは、ダンジョン破壊ができるのが勇者スキルのみです。

(あと代償も違います)

やっと書きたいところまできたなーという感じなので、この先の物語を楽しみにしてください。休みに書き溜めしないと・・・・。

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