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ルミナの冒険  作者: サーディ
ルミナ 北の大地へ向かう
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スキル代償の確認②

「それじゃあ「勇者」スキルの確認を行うわよ。」


「はい」「はぁい」


草むらに正座して返事するリオとルミナ。


リオの外観はボロボロだ。


空を飛ぶのが相当楽しかったらしく、いつまでたっても降りてこなかったので、ねぐさんに魔法で落とされていた。


むちゃくちゃするわ。この人。


二人の気が引き締まったのはいうまでもなかった。


「さてと、勇者スキルは二人でないと発動しないんだっけ?」


「そうだぜ・・いやそうです。女神様から聞いた話だと確か「その力は勇者の力。ルミナと力を合わせなければ真価を発揮できないでしょう。ですが汝らならば問題はないと信じています。」といってた・・いやおっしゃってました。」


びくびくしながら答えるリオ。あの高さから落とされたのは相当トラウマになってるらしい。


「女神様がルミナの名前をねぇ。」


女神がスキルを付与するという伝説はまぎれもなく事実と判明したわけだけど、一人で発動できないという歪なスキルは聞いたことも見たこともない。そもそもルミナが一人で発動できなかったというのが理解できない。


疑問は尽きないが、スキルを付与した女神の事情など分かるはずもない。必要であったからそうしたと思うしかないだろう。


プロセスにこだわっても仕方ない。結果がすべてなのだ。


「とりあえず代償を調べましょう。スキルを使ってみて。」


「あ、その前に着替えてもいいですか?多分服が持たないと思うので。」


勇者スキルを発動すると、体が成長しなぜか大人になってしまう。


子供から大人への体格の変更は、着ている服の伸縮の限界を大幅に超えていた。


「その問題もあったわね。・・・・服・・・何とかしないといけないわね。」


勇者スキルを使用するたびに、服装を着替えていては効率が悪いし緊急時に枷となる。


こちらも緊急を要する項目だ。


それにしても付加価値で大人へと成長するスキルがついているなんて、「勇者」スキルは本当に凄まじいスキルだ。他のスキルとは一線を画している。


もう少し伝承とか残ってればわかったのだが実のところ勇者についてはあまりよく知らない。勇者の子孫であるねぐの元に残っていないのだ。情報が。なぜか判別方法だけが伝わっていただけであった。


「着替えてきました。」


準備を終えた二人を見て、少しめまいを覚えるねぐ。


大きな上着を被っただけで中は恐らく裸。この着替えに、まじで服の問題を片付けないといけないと思わずにはいられなかった。




「じゃあ始めるわよ。」


再びステータス変動を感知できる魔法を二人にかける。


「じゃあスキル発動します。いくぞ!リオ。」


ルミナはリオの手を取り音頭をとる。少しリオの顔が赤いのが初々しい。


「「勇者スキル発動」」


二人の呼吸がぴったりと合い、勇者スキルが再び発動する。


スキルの効果で再び大人の体へと成長する。不思議な効果だ。


「・・・・・ステータスが跳ね上がってるからよくわかんないわね。」


難しい顔をしながら、ねぐは呟く。想像していた中で一番悪い結果となった。


減少したステータスが無く、むしろほぼすべての項目で増えていたため、減っているものが判別できなかった。


つまり、「代償」がわからなかったのだ。


「「勇者」スキルはよっぽどのことが無い限り封印ね」


それがねぐが出した結論だ。未知のものを気軽に使うことなどできない。


一方、大人へと成長した二人は、それぞれの力について検証を始めていた。


リオの中には初めてスキルを使った時と同様に、エネルギーのようなものを感じることが出来た。


そのエネルギーを全開放し、全力で乗せた結果があのダンジョン崩壊であったが、調節はそこまで難しくないように感じる。


いわば水道の蛇口のようなものだ。閉めること、絞ることも容易だ。


開放する場所も自分の体を使用すれば、身体能力も高まる。万能な力だ。


単純に強い。わかりやすいものであった。


ルミナの方はというと、そういったエネルギーは一切感じれなかった。はずれを引いた気分だ。


勇者スキルを授かったはずなのに、発動キーみたいな扱いになってしまった。


〇リーザになったのは、リオだけだ。


「悲観する必要はないわよ、ルミナ。貴方にも勇者スキルの効果が表れてるわよ。」


なぬ?自分じゃわからないんだけど。おっぱいぷるんぷるんしか良いところない気がする。


「魔力の上限が確認できないわ。桁外れもいいところ。」


私じゃ比べ物にならないくらいの魔力量よとねぐは言う。


ねぐよりすごいとなると、魔力だけでいえば確かにフリー〇クラスになってるのかもしれない。


「ただ、魔法使えないのに魔力だけって・・・・ねぇ。」


ねぐの一言に、ルミナは確かにと思う。思うが魔力の使用は魔法だけじゃない。


試してみるか。


ルミナは目を閉じ集中する。そのほうが自身の中にある魔力をコントロールしやすいからだ。


スキルの効果のためか操ること自体はたやすくできそうだと感じることが出来る。これなら。


ルミナは魔力を込める。もちろん使うのはあのスキルだ。


「いでよ!ハイニューガンダムうううぅうううううう。」


気合一閃、魔石も使用せずハイニューガンを召喚する。


「ドゴオオォオオオオオオオオオオン。」


登場時に凄まじい轟音がする。


その規模は今までとは比べ物にならない質量であった。


高さは測っていないがきっと23m。森の中から頭頂部がはみ出している状態だ。


描いていた原寸サイズだ。すげぇええ。やっちまったぜえええ。


「なによ!これぇ!」


ねぐがあまりの衝撃に尻もちをついている。


「俺の召喚スキルですよ。」


ルミナはハイニューガンを操り、膝をつかせる。まだ少し高いが何とか乗れるかもしれない。


リオも大興奮だ。話だけでも盛り上がっていた機体だ。ルミナを担ぐと搭乗部まで一っ飛びであった。


流石リオ。機体の話をよく覚えている。たっぷり話したからな!


コクピットのハッチを開け、入り込む。二人とも入れそうだ。


シートは硬いが仕方ない。ルミナはそのままレバーを握り操作する。


操作する・・・しようとする。


・・・・・・


・・・・・・


レバーが動かなかった。


あうち!ガンプラ設計だから動かないのか?


もちろんパネルも映らず、外の様子が全く分からない。


あかんやつや。乗ってる意味が無い。リオの方へ視線をやると・・・・


次は何をするんだ?とワクワクの顔で見てくる。


顔は大人だが表情は子供だ。


「・・・・・リオ・・・降りようか。」


その時のリオの悲しい顔は、ルミナの眼に焼き付いて暫く剥がれなかった。


寄り道が長くなってしまった。次話から北に向かう話です(きっと)

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