総集編
飛空挺ジュブナイルに集まる四人。
遥か彼方でその光景を見ている者達がいた。
[ナア、パトレシアよ。これで良かったのか?][アア。ピクシー。ジャック・ギャザリスも取り戻したしな。まったく長い夜だった][ところで奴は?][まだ、眠ってるさ。起きたらビックリするだろうな。朝起きたら死んでたなんて]二人は顔を見合わせ笑った。[ン?なんだ?パトレシアじゃないか?帰ってたのか?エサの時間だったな。今、仕度するから………][……あのな、ジャック。よく聞けよ。……………]ジャック・ギャザリスは聖杯を破壊した話しも浮游城に行った話しも、全て覚えていなかった。
[………そうだったのか。で、俺は今何処に?][黄泉の世界だよ。死んだんだ][そうか。…………エー!死んだー!]
二人でジャック・ギャザリスに説明するまで一日かかったらしい。
[ヤレヤレ。このままでは、仮面邪教僧の穴蔵にも戻れんのう。引退も考えていた頃じゃ。奴等についていけば良いじゃろうに。さて、ワシも行こうかのう]
一方、神々の星でも異変が起ころうとしていた。
[インフェルノ様。アドニスが無事、合流した様です][ウム。ワシは用がある。少し出かけて来るぞ。留守を頼む][かしこまりました]
インフェルノは天馬にまたがり、ある男に会いに行った。
[久しぶりだな。ロキ][アア。古代史の聖戦以来だから五百年ぶりか?久しいな][継承者が現れたらしい][アア。さっき槍を渡してきたばかりさ。お前もだろ?][フフフ。数珠か?奴に使いこなせるか心配だがな][ところでインフェルノ。他の連中は?][気づいているはずだがな。まあ、我々の時代とは違うのだよ。何が起こってもおかしくは無い][そうかもな。強情な奴もいるだろうに][いずれ十二使徒も揃うであろう。その時は頼むぞ。ロキ]
飛空挺ジュブナイルでは、次の進路を模索中だった。
[ガイド。何処へ行けば良いんだ?]カエサルはガイドに聞いた。[まだ、反応は無いね][まあ、待て。こんな事もあろうかと書物庫から古代史について書いてある書物を持って来たんだ。一部だがな]アインシャークは分厚い書物を持って来た。
[ちょっと待ってくれないか。アインシャーク。果たして今の時代と古代史の時代は同じなのだろうか?][…………と言うと?][私の勘だが微妙に違っていてもおかしくはない。ホラ。色々事情があったりな][そうだな。よく見ると地図も違う。参考にはなりそうだが、全てではないか][近場から片っ端に当たるのはどうだろう]カエサルが呟いた。[そうだ!カエサル!この古代史の地図と重なる場所で近場。そこから探すしかない。アドニス、レイン。何か他の提案は?][行きましょう。皇帝][俺もだ。動いていれば手掛かり位あるだろう]
四人は古代史の地図と重なる場所を目指した。
第一章 浮游城偏 完結




