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弟子爆誕!

寝ぼけて投稿するのは良くないと学びました...


「やば!!めっちゃいい匂い!!!!」

前回同様、薬草炒めを作っていると、露天の前に人が現れる。



「ねぇねぇ、この炒めものっていくら?」

また、おなじみのパターンである。はあ、これ何度目だよ。僕はそう思いながら、今日何度目かもわからなくなったおなじみの返事を返す


「いやぁ、これはクエスト用だから、売れないんですよー。ごめんなさい…」

そういうと、ほとんど皆諦めて帰っていくのだ。ほら、今の人も…



ちくしょー!!!皿が…皿さえあれば!!!



そう心の中で毒付きながら、僕はまた作り笑顔で薬草炒め作りとお客さんの対応をするのだった。



---


俺が歩いていると、どこからかいい匂いが漂ってくる。



てか、やば!!!!!!!!めちゃくちゃいい匂いするやんけ!!!!


ふらふらとにおいのする方に向かう。花に向かう虫のように、誘われた先は、町の中心街からは少し離れた1軒の露天だった。



さっそく店主に声をかける。

「こんにちは。むこうのほうまでにおいがしてたけど、これっていくら?」


美人な店主に一瞬動揺したが、すぐ平常心に戻り尋ねる。ここは、食の第一人者として、初日の野菜炒めに勝るとも劣らない野菜炒めを食べる義務があるのだ。


しかし、その義務感はすぐ破れることになる。


「いやぁ、これはクエスト用だから、売れないんですよー。ごめんなさい…」

残念ながら、クエストのためのものでは、仕方がない。そう思って俺は諦めることにした。だが、人というのは、簡単に諦められないものである。


「そっかー。それは残念…。一応、どこで売るかだけでも聞いていい?」

ダメ元とばかりに、聞いてみるとなんとびっくりな答えが返ってきたのだ。


「マイさんって人のお店で売ってもらうんだけど…」


マイさん!!!彼女は、俺がこの世界で最初に食べたおいしいごはんを売ってた人じゃないか!!!



ん?ん??そういやマイさん、この料理は他の人が作ったって言ってた。で、で、なんだけど。この人がマイさんの売ってた料理の作った人だとしたら…?つじつまはあう。しかも、その可能性は、すごく高い。でも、たまたまいい匂いに釣られてふらふらと進んだ先で求めていたものに出会う。そんな奇跡みたいなことってあるのだろうか。




そう思いながらも、俺はこの奇跡のような推理の答え合わせがしたくてたまらなかった。否、してしまった。



「つかぬことを聞くんだけど、マイさんって、この町の中心街に店構えてる人のこと??」

答えは否か応か。彼女の答えは


「そうですけど…。えっと、何か問題でも?」


奇跡のほうだった。






てか、あの料理作れるのやばすぎ!!この人、ってかこの店主さん神かよ!!!!!!!てか、料理教えて貰いたいんだけど!!!!!!!!!!弟子入りとかできないかな!!!




衝撃の事実、奇跡的な巡りあわせに、俺は興奮していた。だからなのだろうか、深夜テンションのようなアホなことを口走ったのは。


「師匠、俺を弟子にして下さい!!!!!!」



その時の師匠の顔は、ハトが豆鉄砲を喰らってもしないような、そんな顔だった。

実はデスラノベレビューに投稿してた...

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