感謝
家出終了までの話で、感謝すべき人がいるのでここにランキング形式で勝手に報告します。
5位、高校の音楽教師
高校退学の少し前の話、男性音楽教師が私を呼び出した。その先生は、机の隅に消しゴムをそっとおいた。
“今、お前はここにいる。”
そう言って消しゴムを指で弾き落とした。
“この消しゴム同様に上から落とすのは簡単だが、上に戻すには拾わなくてはいけないから面倒だ”
と言ってくれたのを覚えている。
結局、高校は退学してしまったが、その言葉に今も感謝をしている。
4位、缶ジュースを奢ってくれたサラリーマン
家出中に駅前で地べたに座っていた私に話しかけ、温かい缶ジュースを奢ってくれたサラリーマンがいた。
その時の服は、汚いし臭いも臭かったと思う。
そんな中、話しかけてきてくれて飲み物を奢ってくれたのだ。おかげさまで心が暖かくなりました。本当にありがとうございます。
3位、どこの骨とも知らない俺を住まわせてくれたおじさん
私を住まわせても何のメリットも無いのに住まわせてくれたおじさん。周りからみたら、チンピラだし嫌な存在だったかもしれない。
だが、私にはかけがえのない存在であった。
今は、どこで何をしているかわからないが感謝している。
2位、大阪で新幹線代をくれたおばちゃん
和歌山に行く途中に大阪に立ち寄ってから行ったのだが、大阪で散財し和歌山まで行けなくなってたところを電車賃を出してくれたおばちゃんである。私が自分の息子と同じ歳ぐらいという事で、親近感がわいてくれたみたいだった。
お茶もご馳走になった。
その場で口頭で感謝は伝えたが、後々になって住所や連絡先を聞いておけばよかったと後悔している。おばちゃんありがとう。
1位、塾長
中学生の時に自分が通っていた塾の講師。
今は、若くして癌で亡くなってしまった。
高校入学後、こちらからまったく会いに行かなかった。
塾長は、家出してた時の私を道端でみかけたらしく、えらく心配していたそうだ。
塾長の娘さんと私が同い年だった為に、娘さんに塾長死後その事を告げられた。
後悔してももう話せない。
心配してくれてありがとうとここで強く言いたいと思う。
ありがとう。




