幾度読み返しても辿り着く作者の人間性――
卑怯者。
人格否定になる発言かもしれないが、とあるエッセーを読んでどうにも悶々と腹底がスッキリしない。
以前愚痴ったことのある同じ作者さんであるが、その方の他の作品を読んでも同じ言葉が浮かぶ。ハッキリと言えば好かない。
文章を改めてあるにもかかわらずほじくり返して、「特定しないで…」と言うあたり……この人は綺麗事、というか腹黒さが見えてならない。ただただ純粋で素直なんだろうけれども、『悪を作って正義と成る』みたいな風に見えてならない。それは単に私自身が汚い精神だからかもしれないが、人の好奇心というものは自分が思っているよりも面倒であり、御せないものだと思う。――ましてや、わざわざ投稿するのだから。
今度投稿されたものも如何せん、
「みんなー!見て見て!こんな人間がいるよ、最低だよね?最悪でしょ、酷いでしょう?こんな奴はみんなでとっちめよう!…でも、名前は言っちゃだめだよ」
「え?もしかしてアイツ?アイツのことでしょ、ほら文章にヒント書いてあるじゃん!めっちゃわかりやすくっ!」
……こんな内容だ。
本人は至って真面目なのかもしれない。炎上したくないってまた書かれてあったが、まあ、随分デカイ火種である。あとは、誰かが息吹いて、さらに言葉をくべるのを見守るだけ――そう見えてしまう。
読みおわって、いや途中から「当人同士で決着つくまでメッセでやり合うか、ベラベラ喋ってないでさっさと運営に報告すればいいのに」と正直呆れる。これでランキング上位にまたのし上がるなら支えてくれるのは野次馬根性の突っ走り気味の正義の塊のような上辺な同情心溢れる読者だろう。
まずは、なろうのマニュアルを読め。
そして、文章という形ではない行動をしたらいいと思う。
『正義』――とは一体なにか?
誰かを助ける文章って前も言ったが素晴らしいと思う。…でも、私情の正義で仲間集めはどうにも見苦しくうつる。その先――結果はどうなればいいのさ?悪とした相手が謝罪すればいいのか?その相手が作品を削除すればいいのか……では、その後は?
なんだか、“感想”のようだなあ。感想欄を開いているんだから読者は感想書いてもいいでしょ、いやいや作者に気を遣って書いてくださいよ。みたいな?
……みんなマニュアル見ればいいんだよ。
そんな嫌な気持ちにさせられたのなら、どう対処すればいいのか確認すればいいんだよ。それを感想を貰い、評価され、ランキングに載るほどの作品であったのに、「もしかしたら」の危機感もなく、『ポイント入れられた以上に読まれているだろうに“何に”対して批難しているかわかるように書き綴っておきながらあからさまな予防をする』こと自体、私は人間性の問題であると思う。
まあ…ただの同族嫌悪って話です。




