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白の双剣士  作者: ultimate!!
第二章 青の氷の哀しみを
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第18色 RUN!RUN!RUN!


 学校から無事出られた僕たちはそのまま南に向かって全力で走る。

 当然後ろから追手も来る。だが『色』は僕が消し、物理的なものを含む『色』や飛び道具などはレブの『青』で別の場所に飛ばしたりワイドの『緑』で飛んで躱したりしながら路地裏に逃げながら進んでいく。


 「止まれ!軽く話を聞くだけだ!落ち着け!」


 その声を無視して南へ走り続ける。正直、今戻っても何もならないと思う。

 理由はいくつかあるが、特に洗脳まがいのことをしているのが一番まずい。

 さっきの襲撃を見ていた人は多かった。だが、あの耳鳴りがしてから周りが何もなかったかのように僕を非難し始めた。さっきの襲撃を見ている人が一人でもいたのならこんなことにはなっていない。

 そして洗脳ということはこちらの言い分が通らない可能性が高い。そうなれば帰る理由はない。






 正直、逃げるのはそこまでキツくなかった。遠距離攻撃に対しては『青』や『緑』で都市を立体的に使うことで割と簡単に逃げることが出来る。

 そして自分で近づいてくる人は『白鎧』で『色』を消して攻撃を無効化するか『青』で路地裏に飛ぶかで撒くことが出来る。

 追尾してくるようなものもなかった。

 だから〈逃げる〉ということのみに神経を注げているので正直試合よりも楽に感じた。


 だからこその違和感。

 この洗脳の大元は恐らく僕の〈中〉にいた『黒脳』の男。

 この男、僕を殺す?ためだけにレブを差し向け、今日も『金』を差し向けて来た。この行動からは確実に僕に対しての殺意がある。ただ、前よりも確実に殺傷力が無い。

 殺すとは思えない。となると考えられるのは、


 レブや『金』はそれ専用に調整しているため命令を通すことが出来たが他の人を通す場合自我があり、確実に自分の思い通りにはならない


 ということか。だから前よりも攻撃が易しい。

 これは考えたくはないが、どこかに誘い込まれている、か。

 僕はここの土地勘が無い。地図もあんまり覚えていない。それに対して敵はおそらくここに住んでいる。だから僕らの知らない近道や隠し通路があっても不思議じゃ無い。


 その考えは杞憂に終わり、無事に街の外の平原へ抜けることに成功する。

 街の外に出たのと同時に追手や攻撃が止む。


 「攻撃が止まった?」

 「街の中までしか『色』が届かないとかか?」

 「かもしれない。けど一旦そこの森の中まで行ってから休憩にするか。」


 僕たちは森に入り、今後の計画を話す。


 「まず行った通り南の都市、サーシュに向かう。」

 「そこを選んだ理由は?」

 「恐らく一週間もしないうちに僕たちが最悪指名手配される。学園の入学時の契約にそういう項目があった。」


 …読み飛ばしていたツケが回ってきたな…


 「そして何より、サーシュでは『白』が宗教のように信仰されている。そこが受け入れられる可能性としては一番高い。」

 「分かった。信じるよ。」

 「ああ。任せろ。」


 そして僕たちは森を南下する。






 「『白星』」


 空の光に紛れた『光』に気が付かないまま。

 もっと字数を書けるようになりたい。

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