6/14
Intermission
「……ラインシュヴェルト…か…」
男は一人呟く。
「もしかしたら、君と俺は似ているのかもな…ユース。」
先程まで話していた少年。彼は恐らく勇者、または勇者になり得る者だろう。
「そうなるとまた出会うのは必然…か…」
『おや、探しましたよ?』
どこからか声をかけられる。しかし男は全く驚かずに、
「あぁ、悪かったな。少し出かけてた。」
『まったく…御自分の立場をわかっていらっしゃるのか?』
「当然だろ?俺はお前たちの主だぞ?」
『だからこそです!主が死ねばわたし達はまたバラバラになるのですよ?』
「だーかーらー!俺がそう簡単に負けるわけ無いだろ!?」
『それでもです!しばらくは人間の街に行くのはやめてください!』
『いいですか!?魔王様!!』
「ったく…わぁーったよ…これだから逃げたくなるんじゃねぇか…」
愚痴をこぼしながら城の扉を開け、まっすぐ進む。すると中から家臣が男を出迎えた。
『おかえりなさいませ。』
「おう、留守にして悪かったな。」
男、いや、魔王『アーク=ベルクムント』は広間にある玉座に座り、こう言った。
「一年後、世界を手に入れる。そのための準備を、始めるぞ。」




