前へ目次 次へ PR 7/15 7 …落ちついて、考えてくれと。 また、来るからと。 そう言って勇者様は帰っていった。 「…母国に戻る、か…。」 確かに、あの国には戻りたい。 けれど。 私はもう、王女ではないのだ。 国を出た日から、私は王女ではなくなったのだ。 それに…今更戻っても、また勇者様を愛する事はできない。 それを考えると…やはり、戻るべきではないよね。 幸い、私には妹たちがいるし。 この身体に流れる血は妹たちによって受け継がれていくだろう。 私はもう、あの国には必要ない存在なんだ。