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第9話:『重力の底で、残された肉の器』

     1.(起)

クズがぁーー銀次、貴様は人の命をどう思ってやがるーー!➖➖どう思ってるだと….?.……フン!……ただの踏み台だろ?てめぇら生きた人間が俺にしたことと一緒だ➖➖


     2.(承)

わたしは突っ込んできた香織(銀次)を引き寄せ、

ギリギリのところで身体を半回転させ、これをかわした。さらに真っ直ぐ伸びた彼女の腕をレール代わりにし、回転しながら一気に間を詰めた!


     3.(転)

そして、回転力を蓄えながら、至近距離からのエルボーを奴のこめかみにぶち込むーー!しかし、その瞬間!香織の表情を……奴が……銀次の野郎が細工しやがった……。


➖➖お母様、迷惑かけて、ごめんなさい➖➖


ーーわたしのリズムは、そこでーー


      ……止められた……


     4.(結)

……何か起こった……わたしは、今、何してる……? 意識が戻るたび、惨状が形を成していく。


どうやら仰向けで倒れてるようだった。視界には村の人たちが怒号を上げながら、わたしを見下ろしていた。

起きようとして、肘を地面につけ、身体を押し上げようとしたが、上手くいかない。


……そこで、初めて気がついた……両腕が……ない……


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