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放課後。
雄大は先生の手伝いをしていたため、帰りがだいぶ遅くなってしまった。
雄大が靴を履き替えて校庭の方へ向かって歩き出したとき、後ろから聞き覚えのある声で話しかけられた。
「あっれ~!かわいいかわいい雄大くんじゃーん!」
こんな人を馬鹿にしたような話し方をする知り合いは1人しかいないと思いながら振り返った。
「おまえ帰宅部だろ。こんな時間まで何してんだよ。」
「それがさぁー、委員の仕事がなかなか終わらなくて~。」
「意外だな。そういうのは真面目にやるのか。」
「だって~、もう1人の委員の子が今日休みでさぁ~。病み上がりの女の子にそんな仕事残すわけにはいかないでしょ~。」
時雨が靴を履き替えた後、2人は並んで校庭を歩き出した。
「相変わらず女子のことばっかだな。」
「だって、かわいいでしょ~。あ、でも、いくらかわいくても雄大くんのお願いは聞かないからね~。」
「誰が………」
時雨の方を振り返った雄大の目に飛び込んで来たのは、一点の光だった。
「なんだ、あれ?」
雄大につられて時雨もそっちを向いた。
「ん?星?にしては大きいね~?」
「……近づいて来てないか?」
「あはははっ、そんなわけないじゃん!」
時雨は心底馬鹿にしたように笑いながら、雄大を振り返った。
雄大は怪訝な顔をしていた。
次第にその目が大きく見開かれた。
それを見た時雨は再び光の方を振り返った。
2人が逃げ出す前に光は2人に直撃し、彼らは光に包まれながら意識を手放した。




