黄道十二奥義
シムルグが再生している時に、レイアはある力を使うことにした。その力を使うべく、自身の神威を高めていく。そして、その力をシムルグに向けて使う。
「黄道十二奥義 牡牛座」
レイアが使った力は、黄道十二奥義と呼ばれる、黄道十二星座の名を冠する12の気の奥義だ。
【黄道十二奥義 牡牛座】
黄道十二奥義の一つ。神威を瞬間的に限界まで高め暴走させ、瞬間の破壊力や移動速度を爆発的に高める技。この奥義は、神威を瞬間的とはいえ、暴走させるので黄道十二奥義の中でも習得の危険度がかなり高い。
レイアの姿がその場から消えた。それと同時に、レイアが消えるまでに立っていた場所を中心にクレーターが出来ていた。それは、レイアが移動する時の地面を蹴る衝撃で出来たものだ。
レイアは、シムルグの真正面から大剣で切り込む。しかし、レイアのスピードはシムルグには、見えているので強力な風を作り出しレイアにぶつける。レイアは、その風を大剣で断ち切る...なんて事は無く。風が当たりそうなところで地面を蹴り、風を交して行き、シムルグに接近する。レイアが、地面を蹴るたびにクレーターが出来るので、かなりのクレーターが出来ていた。
レイアは、シムルグに十分接近したところで大剣を使い、シムルグに切りかかる。
「黄道十二奥義 蠍座」
【黄道十二奥義 蠍座】
黄道十二奥義の一つ。相手に直接神威を流し込み、内部から相手を破壊して行く技。内部破壊以外に毒のような効果をもたらすことも出来る。
レイアは、黄道十二奥義の牡牛座と蠍座を発動させ、シムルグを斬る。牡牛座で爆発的に威力を上げた攻撃と牡牛座の力で、蠍座の牡牛座で内部破壊の威力上げた攻撃でシムルグに、外部と内部の両方から攻撃を与える。シムルグ身体に大きな傷が出来るが、直ぐに再生して傷が無くなる。
「蠍座でも無理だったか」
レイアは、蠍座ならシムルグに再生せず傷を負わせられると少しだけ思っていた。だが、傷を負わせられなかったので直ぐに大剣をシムルグに構える。
レイアがシムルグに負わせた傷が完全に再生するとシムルグは、やっと動きだした。今までのシムルグは、優里とレイアに攻撃されている際に、自身の翼で風を起こしてレイアと優里にぶつけることしかしていないのだ。何故ならシムルグは急に攻撃されて、そこからずっと優里とレイアに攻撃され続けていたからだ。
いきなり攻撃されたことも有り、シムルグは直ぐに抵抗することしか、出来なかったのだ。しかし、流石にシムルグも攻撃され続けて態勢を立ち直した。
シムルグは、自身の双翼を羽ばたかせながら空に上がる。シムルグは、そこから翼を羽ばたかせながら、優里とレイア目掛けて攻撃を開始する。飛翔しながら優里とレイアに向かって風を起こして攻撃する。その風の速度と威力は、抵抗していた時より、格段に上がっていた。
だが、優里は風を捉えていたので、持ち前のスピードで交していき、レイアは、風をギリギリ捉えることが出来ていたので、交していき、交せない攻撃は大剣で切っていた。
シムルグは上空に飛翔し、そこからレイアを狙い一気に急降下してスピードを上昇させ、突撃する。その突撃は、まるで巨大な隕石が落ちてきている様に見える。
「先生危ない!!」
優里が大声で叫び危険を伝える。レイアは、シムルグのあの突撃を自分では交す事が出来ないと察し、シムルグの突撃を大剣を構えて立ち向かう。
「金剛!!」
【金剛】
剛力の上位の技。剛力より格段に身体能力が上昇する。
レイアは、急降下して突撃して来るシムルグの巨体を大剣で受け止めず、シムルグが大剣で触れる直前で後ろに跳び、出来るだけ衝撃を流してシムルグの突撃を大剣で受ける。衝撃を出来るだけ流した突撃だけでも、レイアは、行き追い良く吹き飛び、色々な建物に当たって数キロでようやく止まった。シムルグの突撃の衝撃と建物にぶつかったダメージでレイアは、戦闘できる状態では、無くなった。
「大丈夫ですか!」
優里は、レイアが吹き飛ばされたのでレイアの安全を確認に、吹き飛ばされた方に向かって走ってきたのだ。
「新城か。見ての通り私は、しばらく戦える状態ではない。生徒に任せるのは遺憾だが、せめて私が戦える状態になるまでシムルグの相手を頼む」
「先生は、そこでゆっくりしていてください。後は俺が何とかして見せます!」
(生きて帰ってこい。新城)
優里は、レイアの言葉にそう応え、シムルグに向かって走り出した。レイアはシムルグに向かって走り出した、優里の後ろ姿を見ていた。
シムルグは、向かってくる優里の姿を見つけ、直ぐに風を起こして攻撃する。その攻撃を優里は交していく、シムルグが起こした風は、建物の瓦礫をも時々飛ばす、優里は大きな建物の瓦礫は踏み台にし、シムルグに近づいて行く。シムルグは、優里から距離を取ろうと移動しているが、優里の方がスピードは上なのでだんだんシムルグと優里の距離が近づいていく。そして数メートルぐらい距離が近づいた時、優里が動き出した。
「金剛脚」
【金剛脚】
剛脚の上位の技。剛脚より格段に威力が上がっている。
優里は、地面を踏み込みシムルグに襲い掛かる。優里がいた地面は、レイアの時より深いクレーターができていた。そして、シムルグ顔の目の前に現れ金剛脚で黄金に輝く脚で回し蹴りを正面から叩き込む。シムルグは、その場から数キロメートル吹き飛ばされた。だが、優里は鉤爪に気を纏わせ、斬撃を数十回程飛ばしながらシムルグに近づいていった。
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レイアと優里がシムルグと戦っている時、アルドとリュキアはテスタメント学園の教員達に見つからない様に、隠れながら移動していた。
「さっきから振動が凄いな」
「多分、優里君やテンペシ先生達が狂獣と戦っている余波だよ」
「マジか。戦闘するだけでここまでの揺れるのか」
そう、優里とレイアが戦ってシムルグを地面に叩き落した時や黄道十二奥義の牡牛座を使用した時などの衝撃で、地下シェルターは揺れていたのだ。アルドは揺れの原因が戦闘の余波ということに驚愕していた。
「もう直ぐ地下シェルターの出口だな。このまま見つからないようにでるぞ」
「うん」
アルドとリュキアは地下シェルターの出口に近づいてきたので会話を止め、静かに出口に向かった。
次回はやっとシムルグとの決着が尽くと思います。




