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宇宙戦艦に魔法は使えません。  作者: 野紫
2章
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閑話・タルクさん

閑話という名の補足説明

短いです



 リーシェさん達がハバルを出て数日後の、ここはタルクの宿。

 予約客がいなかったので、タルクさん今日は宿を休みにしちゃいました。


「リーシェが行ってしまった〜」

 そして夕方から飲んでいたタルクさんは、もう出来上がっています。


「いつまで、泣いてる。

 ずっと一緒にいれないのはわかってただろう」

 ハバル街・ギルド長のバーナーさんは呼び出されて一緒に飲んでいます。


「いいやもう30年たってる、エロ侯爵が妙な事を言い出さなければ、リーシェはあのまま俺と一緒にいれたんだ」


「そうかな」


「そうだ。

 お前は親代わりだといっても、所詮他人事なんだよ」


「いや、俺だってリーシェちゃんいなくなって寂しいさ」


「寂しい?

 俺は悲しいぞ〜」


「本当に、娘が嫁にいった親父だな」


 妻子のいないバーナーさん少しタルクさんがうらやましい、追い打ちをかける。


「そのうち、孫を連れて帰ってくるさ」


 その一言に立ち上がり。

「孫!

 ダメだー!

 ぶっ殺す」


「物騒な事言うな。

 俺はぶん殴る程度で我慢するから、お前も半殺しくらいにしておけ」

 バーナーさんも十分、物騒な事を言っています。


「相手はあのガキかな。

 そういえばリーシェちゃん、あいつとパーティー組んだ当たりから色気づいてなかったか」


「いいや、会った時からだ。

 いきなりリーシェの奴、自分の歳を29と言いやがった。

 本当は30だったろうに。

 あそこで1才の何に違いがある」


「女性には大きな1つなんだよ。

 じゃあリーシェちゃん会った時から気にしたのか」


「それだけじゃねえ。

 一度止めていた宿の手伝いを、風呂掃除は精霊を使える自分がやると言ってやりだした。

 と思ったら、毎日入るようになりやがって。

 手伝ってた時は、面倒だと言って1日おきだったんだぞ。


 それにいつの間にか、あのピアスも出して身につけ始めやがって。

 大事なものだから失くすなと言っていたので、今までは仕舞っていたのによ」


「あのピアスに使われている宝石は、かなり良い物だからな。

 自分に出来る一番のオシャレをしたんだろうさ」


「もともとリーシェは可愛い物が好きだ。

 自分の格好でそれをやると、本当に子供に見えるんで自制してたんだがな」


「じゃああのガキはリーシェちゃんの好み、ど真ん中だったか」


 リーシェさん年下好きだったようです。

 姿の変わったヨガをどう見ているんでしょうか。


「30年か、俺たちも歳を取るわけだ」

「「……」」


「レテスタシアが、リーシェを連れて来て、そんなに経ったか」


「いきなり訪ねて来て、この子を頼むだものな。

 どうしたと聞いても、何も言わない。


 まあ似てたからレテスタシアの子なのはすぐわかったけど」


「父親はたぶん、彼だろ。

 その1年前に俺たちが護衛していた彼」


「彼とか言うな」


「他になんて言う。

 おっかなくて名前を出して話せるか」


「そうだな。

 あの時2人が出来てたなんて、俺は気が付かなかったな。


 お前は気づいてたか、彼女に惚れていつも見てたからな。

 しかしレテスタシアも酷だよな、自分に惚れた相手に他の男との子を預けるなんて」


「何を言いやがる、俺はかなり前にフラれている。

 だからこの街に来て結婚もした、何も酷な事はされていねえ。


 まあ2人の関係が怪しかったのは気づいていたが、あの時そんな事を考える余裕もなかったと思うぞ」


「そうか、そうだな、あん時はきつかった。

 そんな余裕はなかったな」


「2人が出来たのは、俺たちが王都ペデリンを離れた後だろう」


「あの王都までの護衛が、俺たち『閃光』の最後の仕事だった」

 オヤジの思い出話が始まった。


「『閃光』は最高のパーティーだったな。

 武器持ちの前衛が4人、精霊使いが1人、回復役の神官が1人、バランスは悪かったが破壊力は敵なしだった」


「最初俺たち4人に、後から貴族組2人が入って20年。


 レテスタシアの精霊と前衛4人がそれぞれ組んで戦い、後ろから神官のヨモイドが治癒を投げてくれる。

 鉄壁の布陣だった、負けた事は一度もない」


「その俺たちも、武器を使わない戦いでは鉄壁でなかったと言う事だ。

 最後の最後でヨモイドが死んでしまったからな、しかも毒でだ」


「ヨモイドの奴、よくあの場で祝杯に毒が入っているなんて良く気づいたよな。

 いきなり彼からグラスを奪って飲みやがった。


 毒が入っていれば死。

 入っていなかったとしてもグラスは公爵から渡された、公爵を疑った不敬罪で死刑になっていただろう。


 ヨモイドは最初から死ぬ気だったのか」


「俺たちを助けるためさ、あそこで彼に死なれたら俺たちだってただでは済まなかったはずだ」


「しかし、初めてだな、この話をするのは。

 話せるようになるのに、30年かかったと言うことか」


「彼を守り切った功績で8つ星になれたが、治癒役のいなくなった『閃光』は解散。

 誰も新しいのを入れる考えはなかったからな。


 8つ星になった事で、レテスタシアは生家に呼ばれ。

 リグマスナは王都に残る、残り3人はバラバラ」


 これが『閃光』が8つ星になった経緯と、解散の原因。


「結局、俺とロウントはお前のところに集まったがな。


 世界一の剣士になると言ってた、あの嘘つき男爵が今じゃ剣聖と呼ばれている。

 嘘つきじゃなくなってしまった」


「今じゃ剣聖様は本名を名乗っている。

 会ったときには、世界1の剣士になるまで名前はない、とか言ってたな」


「そうだリグマスナは本名じゃなかったんだよな」


「リグマスナが勝手に呼べと言ったから、面白がってレテスタシアが付けたあだ名だ。

 後で聞いたら、自分の精霊の名前だと。

 精霊使いは精霊の名前を明かさない、よほど信用していない限りはな。

 リグマスナそれを聞いてえらく感謝していたな」


「2人ともエルフまじりで男爵家と子爵家に連なっていた、色々あったろうさ」


「精霊は今でもレテスタシアのそばにいる。

 縁があればリーシェが行くこともあるだろう。

 あの、ヒヨッ子のタード男爵がなんとかしてくれると良いんだがな」


 ここに、ビチュレイリワの目はありません。

 夕方に最新式のネズミ取り用の魔法道具で駆除されています。

 食べ物を扱っている場所にネズミはまずかったかも。



自分では、ヨガの一人称縛りでは書ききれていないので・・・・


リーシェさんの思いを補足(反則ですが)


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