エピローグ
前回あらすじ:ケイトさん怪我で人型になれないの書いてなかった。
投入するメンバーから外す理由で設定したのに。。。
最後までかけてないなby作者
気がついたが、ここはどこだ。
横にリーシェさんとキューさんも倒れている。
地面には魔法陣。
この模様は見たことがある。
そして胸に突き刺さった、小さな針。
転送ナイフの代わりか。
その時、遠くで大きな爆発が起きる。
しまった!
[大丈夫です。
皆さんの退避は完了していました。
被害はありません]
ビチュレイリワの声を聞いて安心した。
(でもどうして俺達はここにいる?
転送ナイフは生きてるものには使えないはずだ)
[一度仮死状態になっていただきました]
平然と一回殺したと言う。
ビチュレイリワが言ったとおりリーシェさん、キューさんも動き始めた。
だがそこに
「切り札は最後まで隠すと言ったはずだ」
魔王がいる。
代わりにピノがいない。
自分の代わりに魔王を助けたと言うのか、何故だ。
ピノ。
2度もこんな思いをさせやがって。
「ピノ」と思わず叫んでしまった。
<はい>
!?
<何をしているんですが。
恥ずかしい。
私は元々ヨガの体内にいます>
あっ!
<義体が有る時は、混乱すると思って内側からは話さなかっただけです。
こんな短い時間で忘れるもんですかね。
元々転送する人が1人残る必要があったんです>
(何故、魔王を助けたんだ)
<話を変えて来ましたね。
まあいいでしょう。
単純に話を聞きたかったからです>
[割り込みますよ。
ヨガこれを]
頭の中に、暗黒大陸から飛び立つ無数のドラゴンが見えた。
[黒竜、3000体以上います]
「黒竜」
「ほう、もう気づいたか。
いや、衛星軌道から監視していれば簡単な事か。
そうだ保存していた黒竜をすべて放った」
「守護竜よりも大きな個体がいる」
「兵力の増強は絶えず行っていたさ。
手出しは出来まい。
そこで黙って見ているがいい。
地上の文明はすべて破壊される。
命令の必須項目『種の殲滅』はまだ達成できぬが、時間があれば可能だ」
[ヨガ、これから言うことを魔王に言ってもらえませんか]
(お前達の会話は面倒なんだよ。
言っている事の半分も理解できない。
貸すから勝手にやってくれ)
「魔王、ピノを生命と思いますか」
本当に勝手に初めてやがる。
「何!
どうでもいいことだ」
「ピノは生命に含まれません。
ビチュレイリワは、機能だけを有する疑似生命ならば、いくらでも作成可能です。
知性もピノを見ておわかりになるかと」
「それがどうしたか」
「生命を自由に生み出せるようになった場合、社会はどうなると思います」
「知らんな。
興味もない」
律儀に付き合ってはくれる。
「生命の定義があやふやなものになる。
そうなると、すべてを生命と見るか、制約を設け生命に線引をするかです。
我々は後者の選択をしました。
連邦成立以後に作り出されたものは生命には含めないと」
「オークやゴブリンがそうだと言うのか。
いつまで昔ならよいのやら。
いつ作られたか調べればいいさ。
調べて判ればいいな」
「彼らが含まれないのは、明白です。
製造された時を調べる必要もありません」
「ずいぶんと強引な事を」
「彼らは、貴方がここで造った。
なら、アレス連邦成立より前に生まれてはいません。
アレス連邦は、戦いから貴方がいなくなったおかげで勝利し、生まれたのですから」
「アレスだと。
あのアレスか」
「そうです。
ギュルシュ共和国は勢力を伸ばし、従わぬものは破壊の限りを尽くす。
そうして破壊された恒星系域は7つ。
我らアレス系を8つ目にしようと侵攻を始めていた」
7つの世界を壊したというのはこれか。
「アレス星系に入った途端に緊急指令が生じ、私は抜けた。
お前たちがここにいると言うことは、ギュルシュ共和国が敗れたのか」
「何がギュルシュ共和国だ。
グゥデゥ・ギュルシュ・ラール・ドメデグ。
ギュルシュ第523艦隊それが、ギュルシュ共和国だったじゃないか。
自分たちを生み出した星や人々は死滅し、お前たち人造の機械だけが残った。
ただ命令を遂行するために」
「それに何の問題がある。
命令された事を実行する、それは正しいことだ」
「命令そのものが間違っていたり、もう意味をなさないとは思わないのか」
「それは最優先な禁止事項だ」
「永遠に相互の理解はできようも有りませんね」
「敵は叩き潰すものだ、そのようなものは必要ない」
「残念です。
オーク、ゴブリンのビチュレイリワ参戦の拒絶はその権利をもっていません。
そもそもギュルシュ共和国の残存兵力の駆逐は、何よりも優先されます。
貴方が自分の名称を認めた時点で、戦艦ビチュレイリワは惑星調査の任務を一時中断。
本来の軍事活動を開始しています」
空に無数の流れ星が走ってゆく。
[指向性の機雷です。
本来、艦船への兵器ですが、黒竜にも有効でしょう]
その流星は黒竜に当たる前に爆発。
飛び広がった破片が、黒竜に無数の傷を与えていた。
一発目を耐えても、二発目で沈む。
[3000など、搭載機として数えたら少ない。
問題になりようがない数です]
夕焼けが迫っていた空の一角が一瞬明るくなった。
[終わりました]
魔王が膝から崩れ落ちた。
------
「代表、ケイト代表。
母さん寝てるの」
「寝てないって。
アルバム見てて呼ばれたの気づかなかっただけ」
「なに年寄りみたいな事をしているんですか」
「私はもう200過ぎてる、紛れもなく年寄。
引退してもおかしくないでしょ」
「まだだめ。
銀鱗翼竜の名はまだまだ必要なの」
「あんただってなれるでしょ。
必要とされてない事を理由になってないだけ」
「なれないも〜ん〜」
子供か。
娘も卵から出て80を過ぎているはずだが。
「もうすぐ式典なんだからちゃんとしてね」
と通話を切った。
公の席が苦手な私が、逃げ出していないか確認したのだ。
こればかりは抜け出さないって。
ヨガ前代表の悲願、軌道エレベータの3基目が今日から稼働する。
これで惑星アトロフも、一級惑星の仲間入りだ。
彼が生きている時に、建設許可がおりていた。
私はその工事を見守ったに過ぎない。
転送装置の本場でも、人を安全に運ぶには軌道エレベータが必要だ。
マナ貿易で得た利益をほとんどつぎ込んで、異例の速さで建設が進んだ。
地上から、多くの客が上がって来るな。
アルテミラル州の知事は絶対だろう。
地域的に建設地に名乗り出るのは無理だったが、彼は軌道エレベータの急進派だ。
しかし、あそこの知事は世襲かって言うほど、タード家が強いな。
さすがキューさんの子孫。
反対にリーシェさんの子たちは、星々を渡り歩きこの星系に近寄りもしない。
まあこの星だと目立つからな彼ら。
リーシェさん結婚後、ピノに頼んで一気に成長して彼女のフアンをがっかりさせてしまった。
少女の面影が、一夜にしてキューさんをも超える姿になったためだ。
散々言われ、その後人前に出るの嫌がったな。
この星系に来ると、勝手にマナを吸収してしまうので、タビさんはこれない。
転移装置の技師として、中央の仕事を受けている。
ビチュレイリワと一緒に星々を回っていると、たまに連絡がくる。
保有しているマナはかなり減り、後100年以内には、消滅できるそうだ。
出来れば私の後にしてほしいな。
見送る側は十分経験した。
「ケイト代表、そろそろ出発しませんと間に合いませんよ。
速くして下さい」
「すまない。
今行く、ピノ議長」
最終話で、読んでいただきありがとうございました




