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プロローグ
大きなドアが開く。視界の先にまっすぐに伸びた白い道が現れる。その両側に、たくさんの人。幸せに満ち溢れた空間へと、私たちは一歩、歩みを進める。今日、私たちは結婚する。愛がどんなものなのかを知るために。
私の隣には、夫がいる。私たちはただ並んで歩く。腕を組むことも、手を繋ぐこともせずに、歩幅だけを合わせる。誓いのキスも、指輪の交換もしない。ただ、誓いの言葉だけを交わして、永遠なんてものを誓う。
「永遠があるか分からないけど、死ぬときに隣にいられたらいいよね」
私の言葉に彼が笑う。
「笑って、その時まで一緒にいられたら最高だね」
彼の言葉に私は笑って頷く。
会場が拍手で包まれる。これが私たちの結婚式だった。
例え好きな人と触れ合えなくても、例え好きと言葉にできなくても
愛がどんなものなのか。私たちは、それを知りたい。




