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『花』魔法✿のぷち勇者と世界樹☘の迷宮  作者: 左手でクレープ
第6章  ✿刀とランカー✿
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第84話 『野郎ども』✿もう一杯奢りだぁ!

 夕刻まで、なんやかんやでわいわいと過ごした時間は楽しいものであり、改めて4人が一番しっくり来るなと思うエヴァ達。


 その頃には、リンデンが『ランカー87位』であることをすっかり認められていて、特にフリージアについては、密かに彼をある種の『目標』とまでなっている。


― ☘

 その態度から、リンデンは彼女が自分に「恋愛的な好意」を抱いて《《いない》》ことを悟るのであるが、「一歩前進は出来たのかな?」と期待に胸を膨らませてもいる。


 そして、解体が終わる時刻。

 解体屋ノディムから渡されたのは、130枚の鱗達。


 ノディムに深く深く頭を下げて、サーシャの元に足る4人。

 そして、納品する『1000枚のラミアの鱗』―――。


― ☘

「おめでとうございます。クエスト『ラミアの鱗1000本ノック』完遂です。」


 沸き立つ4人とサーシャ。

 いつの間にか、その喜びに野次馬が加わり、久々に達成された『伝説のネタクエスト』が達成された喜びに盛り上がるロビー。


 ギルドとしても、依頼企業に対して鼻が高い快挙であり、サーシャの上役シトラスが、直々に、大手化粧品店『ドールス』の熨斗がついた賞金袋を持って現れる始末。


 シトラスから、エヴァ達3人に賞金袋が渡された瞬間―――



――――――うおおおおおおおっ!!!!!



 ギルド全体が歓声で震える!!!!!!



 ✿ ✿ ✿


― ☘

 エヴァがえへへと周りを見ると、カイトとフローラの姿が見える。

 親指を立てて、エヴァを祝福するカイト。

 そして、「あ・れ・を・や・れ!!」と大きく口を動かしエヴァに言う。


 『うん!』と頷きエヴァが叫ぶ―――。


『私達お金がないから、これで簡便ねー。』

 静まり返るロビー。


― ☘

『野郎ども~~~! 私達からの奢りだ~!! 『1杯』だけでごめんだけれど、好きな飲み物を飲んでくれ~~~!!!!』


 満天のひまわりがこれでもか! と咲き誇るようなエヴァの魅力全開の笑顔に、再びロビーのやから共が、悲鳴を上げるかのように叫び倒す!!!



――――――ひゃあああはあああああああああああああああ!!!!!



 笑い転げるカイト。

 あらあらまぁまぁと手を口に当てて笑うフローラ。


 仕事なんてどうでもいいや~と、一緒に盛り上がるキャッちゃん!


 そこに、てくてくと、何故かエヴァが寄って来て、

― ☘

「キャッちゃんありがとうね! ずっと見守ってくれてたでしょ?」

 と、耳元でぼそりという。


 口を開けたまま、飲み物を落とすキャッチフライ。


 そして、人差し指を口元に当て『し~』内緒だよね? とジェスチャーするエヴァに、彼は……完全に魅了される。



「あれが『花』魔法の……子?」

 キャッチフライの相方、オレンジの髪に黄色の髪留めが可愛らしい女性『ポッピー』が彼に聞く。


「うん……。かわいい……。」

 呆けた顔で首をこくりと振る彼を見て、はぁ~と溜息を付く彼女。


「チーム『大空グラン・シエル』ね。3人じゃなくて、87位のあの太っちょも一緒の4人チーム。ザコイチはどうなのかしら? あいつもだと……すごく嫌!」


― ☘

 記憶したわよー、とエヴァ達を小さく指差す『ポッピー』。

 そのふたりに気が付き、鋭い眼差しを向ける『双舞子ダブルダッチ


 ✿

 

 チーム『大空グラン・シエル』を巡る様々な思惑とは裏腹に、エヴァ達の導きの妖精(ナビゲーター)が『人目を気にしながら』騒ぎ出す。


 あくまで「普通」の導きの妖精(ナビゲーター)を演じながら、エヴァ達に伝える、あのことを―――。



― ☘

『えば、まーがれと、ふりーじあ、『らんか!』 なたよ! ばんーざい!!!』



 そっか、『もも』達のことは内緒だもんね……。

 と、『もも』を抱き合って喜ぶのは、なんとか気持ちで抑え込んだのだけど。


― ☘

 でもでも、とっても嬉しくて、我慢できずに飛び上がって『ランクイン』を喜び合う『お花3人娘』―――。


『ぐらん・しえるー!』 『ぐらん・しえるー!』 『ぐらん・しえるー!!!』

 何時しか会場も彼女達のランクインに気が付き、チーム名を称える大合唱。


― ☘

 きっと、一番嬉しかったのはフリージアだったのであろう。


『野郎ども~~~!!! もう一杯奢りだ~!!!!!』


 と、叫び出す彼女―――。

 ……と、お財布を気にするリンデン。


――――――ひゃあああはあああああああああああああああ!!!!!


 三度目の地響きがギルドロビーに鳴り響く!!!!!!



 ✿ ✿ ✿


 さてと……と、立ち上るサーシャと『双舞子ダブルダッチ』。


― ☘

「「ランカーになったという意味を教えないとね(だな)、それに―――。」」


 謀らずとも同時に立ち上がり、同じ言葉を吐くサーシャとカイト。

 そして、睨むように見つめるその先は別々で―――でも、同じ思惑。


― ☘

 目線の先―――カイトの目は、『キャッチ』&『ポッピー』の情報屋。

 そして……サーシャの目は、この急な宴を覗いているギルド職員のひとり、元リンデンの担当『セビオ』―――。


 ◇


 宴は「奢り2杯」に代わり、昼と夜のギルド職員の入替り時間まで2時間程続く。

 今日はいいよね!? と、一緒になってはしゃぐエヴァ達。


 そして、第10階層『メイヤー’S 武器店』で、ザコイチは、自分の導きの妖精(ナビゲーター)『バン』からエヴァ達の『ランカー』入りを知らされる。


― ☘

「フッ……ほら見ろ―――。だから『それに――きっと』って俺は言ったんだ。」


 と、呟きながらザコイチは『バン』から冷えたエールを取り出し、メイヤーに持っていこうと工房への扉を軽快にノックしたのであった。




―☘第6章:Fin ✿

これにて6章完結です。

次回からはランク昇格試験とその裏に渦巻く陰謀のお話となっていきます。

ギルドに潜む悪意……それを気にもせず笑って進むエヴァ達、そしてルイゼ達伝説のお母さん’Sと、ギルド職員サーシャの悪意との闘い。

フリージアの壮絶な武器の生成等モリモリな回ですのでよろしければ(^^♪

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