解説 ノーザンデリアにおける「男系継承」について
初めての解説回です。
キャラクターとお喋りしているわけではありませんがよろしくお願いします。
皆さんこんにちは、作者のきつねうどんです。
今回は、Ep8で出ていました「男系継承」について解説させて頂きます。
1.「男系継承」のシステム
男系継承とは?
①自分(男性)から見て父方の祖先を辿ると必ず初代国王(先祖)にたどり着く
② ①の条件に合う者の中で順位をつけ選別し、選ばれた者が王太子、国王として即位する事
①+②=男系継承 となります。
ですので、物語に登場するリリアンヌやアイリス、ノーザンリバー家全員は全て初代王の子孫になります。
現実で例えるなら日本の皇室がこの「男系継承」を採用しています。
では世継ぎとなる男子がいない場合どうするのか?
ノーザンデリアでは
・ノーザンリバー家
・ノーザンフォレスト家
・ノーザンブリッジ家
などの公爵家が王族の血筋を維持しているので、その中から男系男子で継承させるに相応しい人物を王族に養子としておくる事になっています。
現実で例えるなら徳川幕府の御三家や御三卿がこれにあたります。
実際に直系がいなくなってしまった場合、この三(六)家より養子をとっていました。
こうして、ノーザンデリアは男系継承を安定させていましたが。
リリアンヌの父ブトフリッツ・ノーザンデリアの代で混乱が起きてしまいます。
2.リリアンヌの即位について
父であるブトフリッツ国王が存命の頃、王位継承権はこのようになっていました
参考:物語で20年前のデータ
国王 ブトフリッツ・ノーザンデリア
王位継承権 1位 バンダム・ノーザンリバー(62) (キートンの父、国王との関係 はとこ叔父)
2位 キートン・ノーザンリバー(31)(国王との関係 はとこ)
3位 ガウリス・ノーザンリバー(5)(国王との関係甥(妹の子なので)
これは、あくまで目安です。
作者も親子や兄弟ならまだしも、はとこ叔父や、はとこ迄はわかりませんでした。
とりあえず、年齢順にしています。
親族関係を表す等親でいうと国王から見て、
ガウリスが3等親、バンダムが5等親、キートンが6等親になります。
国王と一番等親が近いのは、ガウリスになります。
これと、同時に王太子と国王になる条件をEp1から抜粋すると
①王太子になるには
・成人している必要がある
②国王になるには
・配偶者がいること この2点になります。
それを考えるとこの3人の中で1人が除外させます。
それは、3位のガウリスです。当時5歳と成人していませんからね。
では、あと2人ですね。バンダムとキートンです。
確かに、1位であるバンダムが即位するかと思いますが、国王が決めたいのは“次期国王”です。この国の未来を担う国王の事です。
そう、考えると自分より高齢のバンダムを即位させるより、その息子であるキートンに即位させることを望んでいました。
自分より年齢が若いし、何より男系男子であるガウリスがいる。
次に繋げることができます。妻も自分の妹ですから王妃になっても夫婦で信用を得ることができます。
そんな時言ってたら順位関係ないじゃん!!と思われるかもしれませんが、作者は順位は目安であり順位≠優先度ではないと思っています。
王位継承権を持つ者は全員、王太子や国王になれる権利があると思っていますから。(実際になれるかは別として)
という事で、国王の中では男子の世継ぎが出来ない場合。
保険として、キートンを国王にしようと思っていました。
しかし、その後Ep2で描写していた「暴力事件」が起きてしまいます。
これによって、キートン自身はそうですが公爵家の信頼がなくなってしまいました。
Ep3.5でもキートンが「父はもちろん貴族からの風当たりが強くなった」と言っていましたが、父のバンダムからは
「次期王として、国王から期待されているのも関わらず、なぜこのような事になったのだ。お前は次期公爵はもちろん国王となる人間としての自覚がないのか」
や貴族からも
「王女を傷つける者に、私達は国王に即位したとしても貴方に付いて行く事など出来ない!!」
とバッシングを受けてしまいます。
国王からも信用されなくなり、契約書を書かされたキートンは実質王位から遠のいてしまいました。
誤報であるものの、妻が王女だった事もあり、妻を傷つける=国を敵にまわすと、貴族達は考えていたのでしょうね。
そんな事もあって、ブトフリッツ国王は亡くなるまで継承者問題に苦しむ事になります
キートンも無理なら子供の代でなんとかするしかなくなってしまいます。
病に倒れた際にも悩んでいましたが、
1.評判の悪いキートンやガウリスなどの公爵家の人間に任せるか
2.自分の子供であるリリアンヌに任せるか
この2つを悩んでいました。
血統を維持するなら、男系男子のいる公爵家ですが。
評判が悪いのは今後大きなデメリットになります。
国を支えてくれる貴族達が、付いて来てくれなくなるからです。
これでは国王になっても国が動かなければ本末転倒です。
一方でリリアンヌであれば、確かに女性が女王として即位した例はノーザンデリアにはありませんでした。
オズモンドもEp6で「今まで王配という立場がなかったのだ」と言っています。
王配=女王や女帝の夫という意味
ですので、国王として配偶者が求められるノーザンデリアではリリアンヌしか女王がいなかったとなっています。
しかし、評判は悪くありませんしEp3でも、誕生日にたくさんの手紙とプレゼントを送られるなど国民は勿論貴族にも愛される女王になっていきます。
ですが、それと同時にある問題が起こります。
リリアンヌは王位継承権を持っていませんし、何より国王となる教育を受けていませんでした。政治や帝王学の事です。
このまま即位させても、政治ができませんし。
それを、支えてくれる後ろ盾もありませんでした。
そんな時、同盟国であるレコンキスタから手紙が届きました。
バートラム王がリリアンヌの後継人になってくれるというのです。
国王はすぐ返事をかえし、安心したのかそのまま永遠の眠りにつきます。
父が亡くなった後、リリアンヌは大臣やバートラム王に支えられ王太子になりそのまま国王に即位する事になります。
そして、その時継承問題としてネックになってしまったのがオズモンドです。
どうしてかというと、もし将来2人に子供ができたとしてもリリアンヌからみれば女系男子、女系女子となり実子にもかかわらずノーザンデリアの王位継承権を満たせなくなってしまいます。
そうなると、国民の間で疑問が生じます
・リリアンヌ女王は公爵家の騒ぎが収まるまでの「中継ぎ」ではないか?その後、男系男子に戻るのではないか?
「中継ぎ」…継承者が今すぐ即位できない(まだ子供)などの時に代わりに即位するピンチヒッターのこと。日本の女性天皇の即位理由の大半がこれになります。
・でも王配がいるのだからその子供が後継者になるのか?
と不確定要素が次々と出てきてしまいました。
もし、ノーザンデリアの継承方法を変えるなら憲法まで変えなければならず、何年も時間がかかります。
男系男子にするなら養子を取るしかありません。
ですがEp8①でオズモンドは何も発言していませんし、その様子を見た法務大臣が焦っていました。
出来るだけ要素を確定させて子供を作るなら作る、養子を取るなら取ると言ってくれないと身動きが取れません。
大臣も父の代からなので高齢です。
時間との問題にもなるので、自分が生きているうちに問題を解決させて安心したいのです。
果たして、継承問題は今後解決するのでしょうか!?
何かラブコメじゃなくて歴史物みたいになってるけど乞うご期待です。
Ep8解説を読んで頂きありがとうございます。
作者も律儀にバックボーンを考えないとムズムズしてしまうひとなのでまだかけてなかったりカットしてしまったところもあります。
次は、Ep8「砦の崩壊」②(オズモンド視点)をお送りします。




