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四十一から四十五
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残る禍か 舞い散る疫が 飛び交うか 人が消える地 今罹る子か
のこるかか まいちるえきが とびかう(か ひとがきえるち いまかかるこの)
42
残る怪我 丸るい貴賓 強いて待て 遺臣率いる 天翔ける子が
のこるけが まあるいきひん しいてま(て いじんひきいる あまかけるこの)
43
残る手が 騙す相方 悲しい死 仲違い明日 まだ勝てる子の
のこるてが だますあいかた かなしい(し なかたがいあす まだかてるこの)
44
残る和歌 魂籠る 叫び浴び 避けるも恋し まだ変わる子の
のこるわか たましいこもる けさびあ(び さけるもこいし またかわるこの)
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帰路着く日 清い成果に 繋がるか 夏に快晴 良き日、寛ぎ
きろつくひ きよいせいかに つながる(か なつにかいせい よきひくつろぎ)