半額シール
シールというのはなぜあんなにも心ときめくのだろう。
わたしが平成のガキだったころ、シール帳がめちゃくちゃ流行っていた。周りはみんなシール帳を持っていて、学校の休み時間に交換しまくっていた。わたしは貧乏なクソガキだったので、よくて100均のタイルシール、主に保育園でもらえる冊子についているシールを交換していた。当然のようにレートは低い。みんなが持っていたかわいいシールには憧れていた。でも、学校に必要のないものは買ってもらえない。
それなら、と目をつけたのがスーパーの品物に貼ってあるシールだった。
そういう視点で振り返ると、冒頭の一文は別の意味合いを持つ。
(夕方の半額)シールというのはなぜあんなにも心ときめくのだろう。
どうだ。一気に老若男女問わない感じになっただろう。お惣菜の半額シールを狙いに、敢えて夕方に買い出しに行く。または、野菜の見切りを狙って、敢えて朝イチで買い出しに行く。いろんな人がいるだろう。ちなみにわたしは夜に行く派だ。惣菜の見切りというよりは、いろいろやっていたら夜になっちゃったのでしゃーなしで行く派である。その時間帯になると惣菜は狩り尽くされている。すっからかんの惣菜コーナーもまた面白い。
シールの話に戻るが、半額シールは無料 (ではないが)でもらえるシールとして重宝していた。千切りキャベツの袋に貼ってある二〇%引きの丸いシール。もやしの袋に貼ってある半額シール。たまに果物を買ってもらって、バナナに貼ってある丸い小さいシールを集めたり。懐かしい。
半額シールといえば、隣町のスーパーでは半額値引きを、シールをスキャナーにかざすことで自動でできるシステムらしい。半額の食パンを持っていくと
「シールをかざしてください」
とレジ機が喋る。初めて見たときはちょっとびっくりした。そこのスーパーではよく食パンに半額シールが貼られているので大量に買う。実家は六人世帯なので、食パンなんてなんぼあってもいいですからね。
今日もたぶん見切りの野菜を漁りに行く。たまに季節終わりの桃が三割引きになっているので、買わせていただく。桃を食べないと夏が終わらない。
さて、なにか知らないがまたシール帳がめちゃくちゃ流行った。そろそろ下火になるかなというところだが、ボンボンドロップシールを本当に見なくなった。並べられても即完売。ヒット商品のパチモンしか並んでいない。わたしも平成ガキ心が刺激されて、シール帳をまた持つことにした。キティちゃんともらい物のステッカーしか貼られていないが、『これは!』というものがあれば我がシール帳にお迎えしたい。昔みたいにお金がないわけじゃないから、半額シールと果物シールは集めないかな……笑




