【人物紹介6】ファルシア王国関係
〈オルフェル関係〉
【ララ・バレンシア】
男爵令嬢。三女。
正体はレイア・アスタリス
五歳以下の幼い子供の人格。
レイアやアイラ時代の記憶は一切ないが、食事や排泄はできるし基本生活には支障はない。
けれど事件の後遺症で、言語や行動は幼稚化した。
アイラ(レイア)が事件に巻き込まれ記憶を失った後、バレンシア男爵の養女となった。
一月ほどバレンシア男爵の屋敷で静養がてら貴族やメイドに相応しい教育を受けたが、1日で匙を投げられ、それ以降は男爵夫妻に可愛がられた。
【トーマス・バレンシア】
髪:茶・瞳:茶
男爵。妻はスーザン。
領地は持たず領都ウェンディリアに屋敷を持つ。
オルフェルの手掛ける幾つかの事業を任されている。
オルフェルの心から信頼出来る仲間のひとり。
子供は2男2女に恵まれたが、男は跡取りの男子も含めて騎士として修行中で女は二人とも嫁に行き、バレンシア男爵夫妻は使用人と共に寂しく過ごしていた。
男子は二人とも騎士爵を得て暫く経験した後、その身分のままオルフェルの元で護衛がてら商売の補佐を予定している。
オルフェルの要請で事件に巻き込まれたアイラ改めララを養女として引き取った。
ララをオルフェルの専属メイドからいずれ専属侍女にすべく、貴族の礼儀作法やメイドの仕事を仕込こもうとしたが、たった1日で諦めた。
オルフェルと相談して愛情を注ぐ方向で収まり、一月の間はバレンシア邸でララを夫婦で慈しんだ。
オルフェルはララに会うために、1日1回は必ずしも顔を出すようにしていた。
尚。バレンシア男爵は毎日自分のフルネームを教えて、一月経ってようやく憶えて貰えたのが、嬉しかった!
【ラフィーネ・ルシアン】
ララ(レイア)がメイド(賑やかし要員の役立たず)から侍女(これも賑やかし要員)になるために、ルシアン伯爵家の養女と成った時の名前。
王族であるオルフェルの侍女は、上級貴族の成人女性しか成れない規則があるので、それに則った。
流石に上級貴族でララじゃ締まらないという理由で、ラフィーネとという名前になった。この名前はララが成人(15歳、実年齢で19歳)する少し前から、結婚式して改名するまでの2ヶ月余りの短い期間だった。
目論見としては侍女になる名目で上級貴族にして、同じく上級貴族しか成れない王族たるオルフェルの妃とするつもりだった。
【ラルフォード・ルシアン】
髪:銀・瞳:青
伯爵。配偶者はエネシー。
肥沃な領地と大規模商団を抱えるファルシア王国有数の貴族。多くの事業をオルフェルと共に手掛ける、オルフェル最大の家臣。武のテーベ侯爵家(未登場)と共にオルフェルを支える有力貴族。
オルフェルとは主従というよりも同志の間柄。
ララを養女にしたがあくまで名目上で、バレンシア男爵のように屋敷で共に過ごしてはいない。
〈国王夫妻〉
【ガルシア・ハイエルフル・ファルシア】
髪:青・瞳:青
ファルシア王国国王。
ファルシア王国では聖女に男子が生まれたら王太子と成るのが決まりだが、今は亡き父王に嫁いだ聖女は後継男子を産まず第一妃の息子のガルシアが王太子となれた。
母が王妃として教育を受けた公爵令嬢で、満場一致で異論は出なかった。
5年前に父王が崩御し、晴れて国王と成った。
4年前、聖女の誕生を告げる神託が降りた時、本来ならば王妃との[第一王子に聖女を娶らせる]と宣言すべきだったが、第一王子の王としての資質に疑問を持っていたガルシア国王は[聖女と番に成った者を国王とする]と含みを持たせた。
本心としては血統以外は国王に相応しいオルフェルを王としたかったが、母子の野心の無さに半ば諦めていた。
そこへオルフェルの国王競争陥落とも思える、平民出身のラフィーネを王子妃とする旨の通知を受け、完全に諦めた。
オルフェルからの書面は『事情があり内々で結婚をしたい』との内容だったが、腹いせに『王妃と共に結婚式に出席する』としたため更に『それを呑まなければ認めない』と勧告した。
きっとこの書面を受け取ったオルフェルは、頭を抱えているだろうとほくそ笑んでいた。
尚……ラフィーネは可愛くて仕方ない模様!
【シンシア・マナエルフ・ファルシア】
髪:青・瞳:青
ファルシア王国王妃。
公爵令嬢で、ガルシアとの間に第一王子と第二王子をもうけた。
ファルシア王国では聖女が現れればいずれ王妃となるから、王妃の位も高く国王との共同統治者のような関係である。
夫ガルシアにはそれなりの愛情はあるが、どちらかといえば政治的結び付きが強い同志のような間柄。国の統治や目についた貴族令嬢の世話焼きが大好物。
面倒な愛情や癒しの方は第一妃のオフィーリアに丸投げしている。
オフィーリアは結婚の条件に『シンシア王太子妃(当時)の承認を得る』事を組み込むほど、シンシアと敵対するつもりもない大人しい女性なので張り合いがなく、嫉妬せず放置している。出来れば妃の座や王の後継者を巡るバチバチの闘争劇をしたかった。
完全なガツガツ肉食系美魔女である。
ラフィーネは一目見た時から気に入り、娘のように可愛がる予定!
【オフィーリア・エルフィア・ファルシア】
髪:青・瞳:青。元伯爵令嬢。
ファルシア王国第一(側)妃。
オルフェル第三王子の母。
魔力持ちを現す綺麗な青い髪と瞳、そして高い魔力を持つことから第一妃に選ばれた。
本人は王族に嫁ぐつもりは無く断ろうと思っていたが、王太子時代のガルシアに口説きに口説かれ陥落した。
その当時の王太子妃シンシアとは争うつもりも無く、結婚の条件にシンシアの承認を組み込むほど政治闘争には興味はない。
もうひとつの条件『生まれた子供には配偶者を選ばせる』を付け、将来子供も血みどろの後継者争いに巻き込まれず幸せな結婚をするように願った。
王族に嫁ぐのは本意では無かったが、ガルシアを本気で愛している。
今は離宮で静かに引きこもって、ガルシアの来訪を待つ生活をしている。
オフィーリアは、息子オルフェルが愛する人ラフィーネを王子妃に迎えることが出来て、素直に喜んでいる。
自分よりも息子の幸せが一番よね!
皆様のお蔭様で、10万pv行きました!
ランキングに載っている方からすれば少ないかもしれませんが、私にとってはとても嬉しい出来事です!
初め50pvから始まりましたが、今は1話で3000pvを越える日もあります。初投稿の小説は消しちゃいましたが、一月半週2で投稿して総pv750だった頃を思い出すと感無量です。
題名がなかなか決まらずに読者様にアドバイスをいただいたり(副題はアドバイスをそのまま付けています)、この作品で初めて[いいね]を頂いたり、感想を毎日のように下さる方もおられて嬉しい限りです。
この作品は初めてプロットを最終話まで書き上げて、それに沿って発車した筈ですが、序盤で脱線してプロットが無駄になりました。
何故ならガイとアマンダ夫妻は、初期プロットでは泥棒宿を経営していて、しかもアマンダは恰幅と威勢が良くてジャミ声のオバハン設定でした
──うん。全然違うね
ガイが職業泥棒から冒険者に枝分かれした瞬間、少なからず葛藤がありました。
でもプロットを諦めて、インスピレーションに従って良かったです。
お蔭でシェリーちゃんやソフィアちゃんにジャン。
ノルン母さんにギルドや冒険者の面々。みんな初期プロットにはいない登場人物達です。
毒を飲みづつけて、ちょっと毒舌に成ったアイラちゃんもね……。
今はプロットなんて慣れない事は諦めて、3行先も分からない状態で書いてます。だから作者自身も結末はおろか、展望も分かりません。脱線しまくっていますから……。
でもたったひとつだけ心に決めていることがあります!
「絶対ぜっーたい!ハッピーエンドにするぞ!」
これからも応援宜しくお願いします(^-^)ゝ゛