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琥珀糖。

最近は琥珀糖が気に入っている。久しぶりに見かけたので買ったらすっかりハマってしまった。


最近、和菓子ネタが多いって?パティシェのくせに?まあ大目に見てくれ。作者が今、和菓子にハマっているらしい。

さて、話を戻そう。

シャリッ、プルン。この感触がなんともたまらない。割れた石のようなランダムな形のものや、キューブ形やら花型のもの。味はシンプルに砂糖の味だけで色がキレイなものから、フルーツやワインの風味のもの、小豆が入ったものなど、形も味もさまざま。

初めて食べたときは本当にビックリした。あれは小学生の低学年の頃だったと思う。当時お袋が中国茶を習っていてそこの茶友(中国茶つながりの友人をこう呼ぶものらしい)から頂いたものを「食べてみる?」と掌に一粒のせてくれた。それが出会いだった。

初めて食べたそれは色がキレイで、シンプルな砂糖だけの味のものだったが、その食感がなんとも面白く、魅了された。

「これ、嫌い~!」

俺が感動している隣で陽菜が不快そうに声をあげた。この食感の楽しさが何故わからないんだと思ったが、彼女は大の寒天嫌いで、ところてん以外の寒天は受け付けないのだ。


しかし琥珀糖は、どこの和菓子屋にも売っているものでもなく、ましてやスーパーなどでは手に入らない。デパートの和菓子屋の中でも一握りだし、年中売られている店はもっと少ないので、その後何年かは存在を忘れてしまったくらいだ。

そんなあるとき、見慣れないモノを目にした、と思ったら実にお久しぶりの琥珀糖だった。陽菜が旅先で見かけて、お袋へのお土産に買ってきてくれたものだった。

お袋に目で訴えると笑いながら箱を差し出してくれた。一つ取って口に入れるとシャリッ、プルンと楽しい食感を奏でた。この久しぶりの味わいに感動していたら、お袋がまたクスクスと笑いながら俺の前に箱を差し出した。よほど旨そうに食べていたらしい。

以前にも書いたがお袋は気性が激しく短気な一面もあったのでよくケンカをしたが、スイーツに関してはなかなか話せる相手でもあった。なつかしいな。


今日のは抹茶味。明日はグレープフルーツ味のものをいただこう。こちらはかんきつ類が好きだったお袋にお供えしたお下がりだ。



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