22-SP51 東雲恵の魔界探訪DE スズと黄金の鉄の塊。
「どういうつもり?あんな5人とか?」
「いえね、商売を思いついてね。まあ、調査が先だけどさ。」
帰ってきて、リューネがぶち上げたのが…。
「観光船計画よ、これ!」
そう、プレイヤーは元々ゲームの制約があり自由に動けないのだ。そのくびきから解き放つのが船とかのギミックだ。まあ一人だけゲームの違う”大航海時代”しているなんて誰が思ったのだろうか。
「だから、ここでプレイヤーをのっけて、向こうで私達の商会に登録させ、魔石を掘らせるのよ。格安でね。」
「ああ…。」
フィーちゃんたちの顔は暗い。
「でもこれって、A家の邪魔が入らない?」
そう、冒険者ギルドはAが頭文字の為、A家がスポンサーで世界各地の冒険者ギルドの総括をしている、当然そこから茶々が入るだろう。
「いえ、開拓地でのやるのよ!」
「ん?」
「開拓地にプレイヤー持ち込んで、そこを掘らせるのよ。だって私達には”冷蔵庫”があるのよ”。」
なんかノリが、MMOのレジェンドアイテムのノリになって来た。が、確かにFはうちの親方の上そこに”海上モンスターの死骸”を入れても売却が成立する。しかも総計1000000pを超えると、自動でこっちの資産に1mpとして登録してもらえる、
「けどどうするのよ、客室は。」
「それね、第3商館を町に作って、交渉をしても売らうつもり。」
「…大陸跨いでいいものが…。」
大陸の歴史で思い出した。主食が違う場合があるんだ。いいのが出ない可能性もあるけど、
「でも複数ここに本当に来るのか不明なのよ。こっちの商品はちょっと微妙なのよね。」
「どういう事?」
ミーちゃんが、会議で使っていたテーブルに商品サンプルを置いていく。ひび割れた色とりどりの石と、茶色のほうが多い黒い石。そしてどう見ても石ころしかない石がいっぱいだ。
「ここの魚以外の商品が”スライム液LV1”、”天然石LV1”、”石炭LV1”、”錫鉱石lv4”なのよ。」
「この石が?」
リューネが叩くのはどう見ても石ころの方だ。
「石だから、何だけど、どうも”炉”の技術がなくて石のまま販売しているみたい。」
「お得だったんだけどぉ。向こうの反応したいではぁ”精錬工場”を建設しないといけないのぉ。」
「お得ってどういう意味だ?」
「これってぇ、実は青銅のパーツの一つでもあるしぃ、銀より扱いやすいぃ銀色の物体なのよぉ。しかもこれ単体でぇ抗菌力も高いからぁカンズメの器とかぁ後ぉ…ブリキの素材でもあるわぁ・・・但し建築で使ったらアウトだからぁ…。」
「なんかすっごいのね。」
「銀に次ぐ貴重物質よぉ。」
「はい。但し、昔の建物や、食器には多いですね。ただ劣化と言われればそうですが、特徴としては柔らかく、手でもある程度力を籠めれば加工できます。」
「へ?」
「だからぁ、いろんな場所に使われてきたのよぉ。ただ、確認は取ってもらわないとぉ。」
「どういう意味?」
「この金属はぁ…場所によっては卑金とか言われて人気がない可能性もあるのぉ。値段も銀の数百分の一だったからぁ。」
あ、そういう事ね、手でくにゃくにゃできるなら確かに武器には使えない。武器第一主義の軍や国では当然こんな金属に人気はない。が、抗菌性がある、磨ける。というだけで、…何に使えるんだこれ?
「まあ、武霧でいいならぁ、他の金属と一緒だからぁ、やってみてもいいわよぉ。機材があるならぁ。」
「ですね、ブリキは比較的安価ですので、銀色っぽい加工にはこれで十分です。」
「ポイなんだ。」
「ブリキだと、銀色の輝きを持った”鉄の物体”とかできるから、”銀の鉄の塊”ができますね。ついでに黄銅で包むと”黄金の鉄の塊”ができますが。」
「あれネタじゃないんだ。」
「一応可能ですが…本人がそれを意識していたかは別です。」
なんだそれ?
「そう言う意味では貴重な物体です。貴族の彩が一層ピッカピカになるでしょう。ただ…。」
扱いを聞いてから…でないと、商品化できないのでまずは確認して、それから”ブリキ”の加工か…。すっごい話になって来たな。
「場所によっては猛毒が出る可能性もあるので…扱うにはまず法律を紐解く必要があるので。」
なんかすっごい扱いずらい話になって来た。




