22-SP41 東雲恵の魔界探訪DE 誰が残るか
その日の夜、なぜかこっちに来た男爵令嬢キラリと共に全員が船に集まっていた。
「とりあえず、儲けは出ましたが、会議ですか…。」
「うん…どうもこっちに私たちの商会店舗ができて…そこに常駐員を配備しないといけないのよ、すなわち…船を降りろって事。」
「すいません、本気で、できれば…。」
キラリは今回の件て、ちょっとやらかしていた、今回の経緯はこうだ。お姫様のあれは違うが。キラリ側には発注する物…が必要でそこで、あのお嬢様に相談に行ったそうだ、男爵家としては納税が絡むので、あの商会から物を買ってもらって、貿易で物を売る際に男爵家の商会を優先してくれればOK(自動でそうなる)だった。でもお宝の装飾品となるとそうはいかない、貴族のシンボルのカラーや意匠などがあるので、うかつな物を渡されると、他の派閥への礼儀が欠ける、他の地方に行って家具やいろんなものを頼んでもらうにしても、基準が欲しいからと、寄親のフレイミッシェル家のお茶会の際に貿易商の事を暴露、そうした所、その商人を呼び出す話となっていた、そこで到着日に、キラリは勇者奪還で数日いるのが分かっていたので、アポを取って交渉しようと言ったところ、ちょうどお姫様を送りに来た私たちに気が付き…そしてああなったらしい。アポが入っていれば全然印象が違っただろうが、これいいと寄せてくるのはまずいことが分かる、
「でも師匠が、船長って事は…。」
「まあね。」
リューネが胸を張る、続きだけど、商会設置において本店だけは問題がある、それが”連絡手段”の有無だ。ついでに深夜にもかかわらず来たのはこのためだ。今、船の船長室裏を工事中だ匂いはないそうだが現在通信施設である”伝書鳩”の設備を取り付けているのだ。ついでにこれも”船装備”の一角でレベル2以上は???(研究で発見)と書かれていたので研究室を設けて研究させないとだめらしい。が、この伝書鳩は双方向でないと困る、そこで、本店が欲しいのだ。そこで依頼を受け付け、送信する人が欲しい。ついでに本店には5つ機能があり、一つは”通信施設”の受信に欲しい。二つ目は宝石とかの”財宝”の販売。これは本店が無いとオークションに物を出せないのだ、ただしどこかの御用商人であるときはまずその貴族に見せた後にオークションにかけることを許される、これ以外では財宝の販売はできない。三つめは”冷蔵庫受け取り”だ。本店が無いと全部釣り協会に売却となるが、本店がある場合本店でも冷蔵庫の中身を取り出して販売などが出来る、貿易品もできるっぽいけどね。これで財宝を送ることもできる、ただし一方通行だけど、本店はありがたい。
後本店の機能が上がると、会計の売却益も増加する。ついでに貴族さんはこの本店から”陸上交易路”として支店を出して、売却益を出すことが可能だ。海外の珍しいものが売れるのは主に海沿いではなく山奥だ。その山奥での商売で、利益を上げるのが交易路だ。そして貴族はこの視点があると”市民満足度”と”収益(税金)”を得られる。最後に”加工貿易”が可能となる、本店スタッフが動いて”工場”に投資することで海から来たものを”加工”することで、利益性の高い商品に変更できる。例えば小麦とチーズで”チーズフォンデュ”ができる。このチーズフォンデュを他の地方に売ればもっと儲けが出るって事だ。後”ジャガイモ+菜種油””の”ポテチ”もかなりの売り上げになる。これ前提の貿易品もあるらしいので、本店は重要なのだ。というか、これ釣りゲーじゃないよね。
「で、どなたか、本店と、後…何名か…私の補助をお願いしたいんですよ。」
「どういう事?」
「それが、この”ゴールディー”には貴族以外のプレイヤーがいないんですよ、そうなると、話して理解できる人がいなくて…。あのお嬢様もどこか機械的で…。」
そういう事か、ここは町の半分が”貴族邸宅”になるほどプレイヤーの邸宅はあるが…。冒険者のプレイヤーはいない。それは向こうの大陸にいるからだ。だからと言ってそれ以外のプレイヤーがいればできる…行為もできない。キラリからすれば普通の人間はここにいるのと、後は教授たちのほかにはいない。
「ふむ…どうする?」
「俺はやめておくぜ、俺は海の上がいい。」
最初に断ってきたのは操舵担当の彼女だ。
「舩の揺れになれちまったのか…地上で寝るのが不安でね。」
「私達もぉ、断るかなぁ。ねー。ミーちゃん。」
「そうですね。会計士はどうも船にいないといけないので、それにこの船を見てみたいですし。」
全員が沈黙してしまった。地味にこの船の食事、現代のカップラーメンとかもカバーされているので、豪華なんだよな。私も当然断る。
「そう言えば、ミリア嬢、どうして人が欲しいのよ?」
「二つあって、領地開拓で山賊退治や、魔物退治して欲しいのと。もう一つはこのマントルシュにあるダンジョンに行ってヒントを手に入れてきて欲しいんだよ。」
「ヒント?」
「どうも、ネルちゃんが言ってたところだと、研修で行ったこの町にあるダンジョンは3層で最奥に行くとヒントがもらえるらしいんだ。それ次第ではなんかクエストとかあるかもしれないって、それも込みで…ダンジョンを掘って欲しいんだ。そこからお宝出るかもしれないから。」
ダンジョンまずこの首都にあるんだ。そこでクエストのヒント彫りか…結構面白い展開になったね。
「仕方ありませんわね、影はやはり影かもしれません、ねえ…。」
「クカカカカ。お嬢確かに。」
ロールちゃんたちは降りるかもしれない。
「そうなると二人と…ナックル、お願いしていい?時々交代するから。」
コクヨウ一人なら大丈夫だけど、元々そのつもりだっただろうなー。大方この中で一番信用できるのがコクヨウだ。本店となれば当然その守りが欲しい。武力的にも、
「はい、構いませんお嬢様。」
何降り、さっきの話だと、店番してくれる奴いないでしょ、コクヨウ以外に。




