22-SP38 東雲恵の魔界探訪DE お届け物
送風装置が稼働して三日でどうにか、港に到着、どうにか…。
「これ運んでいると、ウザいよね。」
リューネが文句を言うのもわかる、本来は格納可能な”コンテナ”を展開しないといけなくて、外からあけるにはコンテナの外装をこじ開け、ドアを鍵で開けないといけない。が、収納すると一瞬で元に戻る。設定上は王家伝来の財宝の一つで国王の”遠征”を支えた逸品となっている、が今は王女のわがままでこうなっている、が設定上はこのコンテナを
「仕方ないんじゃない、依頼だからねぇ…。」
これの届け先”フレイミッシェル侯”というのは、ゴールディーの7人の公爵の一人であり、フレイ派閥と呼ばれるメンバーである、アマンダ家など、通称A~Gの頭文字で大体の位置が分かるという。ついでにF家である、
「でも家出の助長でしょ、これ。」
「届けないと、隙間ないよ。」
「まあね。」
実際あの王女を保存しておく選択肢はなかった。というのも船員の最大が”10名”だったからだ。そして現在8名が所属している、あまりは2枠、そして勇者と教授がこれから来る予定になっている、その時にこの姫様を船員にしておくことはできない。枠が足りなくて、船から離脱して水没されかねないからだ。なので、とっとと送り返す。
「おい。止まれ!」
「…こちらは、フレイミッシェル家の邸宅で?」
「そうだ。」
どうにかついたみたいだ。ついでにみんなは今日一日商材や暇つぶしの道具の買い集めに動いている、特に酒の購入をしたい。
「こちらの書状を。頼まれた物でして、この荷物をさる高貴なお方からお届けしろと言われ、参上した次第であります。」
リューネさんの口上が決まった。ついでにこれあの姫様に練習させられた。というのも、貴族間において、こういう口上を覚えていない奴は信用されないのだ。これが礼儀作法となる。なお名前は名乗れと言われるまで逆に名乗ってはいけない。
「ふむ、確かに書状は正式な物だ、で、これか。」
「はい、何処まで運べばいいでしょうか。」
「分からんが…。少し待て。」
貴族の門番が奥に走っていく、
「これでいいの?」
「いいはず、とっとと届けて、
「これが、例の”素敵な贈り物”?」
無礼な感じではあるが…一人のピンクドレスのお姉ちゃんが来ていた。と言っていい、18位じゃないかな年齢。あれが文通相手か。
「あなた達、これを邸宅まで運びなさい。丁重に扱うのよ、割れるかもしれないから。」
「は、はい!お前ら、こっちだ。」
「後、あなた達、アドマイヤ―から頼みがあるから、そのままこの屋敷にいて。」
「は、はい!」
この国での公爵は国王に次ぐ権力だ、当然公爵令嬢もだ。だからこそ、逆らえない、それに決行は二日後だ。変な命令受けなきゃいいが…。




