4-1 勇者が大量すぎて対策必至だってば!?
「やっほー。」
やっと来たか…。女神。
「勇者討伐おめでとう。」
「いつ聞いても神様のセリフじゃないし。」
「満足はしてもらえたかというより、途中でやらかしたので、設定に変更があったのよ。勇者たるもの住民に優しくないとね。」
「で?」
「みんなの願いをかなえるべく。一部路線変更しました。」
神様はログハウス内の会議テーブルの椅子にドカッと座る。
「お茶、持ってきたよ。」
お姉ちゃんである。お盆とお茶である。なんかいいなあ…。そして今回みんなレベリングとか忙しいため、僕達しかいない。
「で、この子だけ活躍がどうやっても無理だったので、こっちに来てもらいました。だからこの子を大事にしてね。」
「言われるまでもない。」
「で、それに伴い次のお題が決定したよ。」
「え?」
「え?」
「もともとダンジョンマスターは複数いないと機能しないシステムになってる。」
「それは分かってた。」
書いてあるルールに何やっても複数人数用ってルールがある。一応ポイント余ったので買ったが。
「でもう一つ実はあるのよ。」
「なに?」
「覚えてる?最初にこっちに来た時、飛行機が墜落して、そこにいた890人が死亡している。」
「…。うん…。」
「で、どうもこの人たち全員俺ツエーしたい人が集まってたらしいのよ。」
「え?」
なんじゃそりゃ!
「で、急いであなたたちだけどうにかして、でダンジョンマスタールール急いで作ったのは、この人たちをどうにかしないといけないから。」
「すなわち…。」
「あと残り勇者候補886人いるんだ。」
姉ちゃんが何か崩れ去ったように床に倒れた。僕も同じ気分だ。
「で、大方このルール具合なら開放しても処理できると思うんだ。で君たちに頼みたいのは。」
「無理だよ!あんなの800回とか繰り返せって!」
毎回城も破壊されかねない。
「うーん長谷川ちゃんみたいなマネにならないと思うけど、否定はできないかな。それに。」
「それに。討伐不可能が多くても困るし、だから。ダンジョンマスターを量産する。」
「で、この準備期間として半年。用意する。半年後、強制的にルールの勇者数を上限40、従者は最低3、上限5に増員する、従者は、勇者一人当たりにつくので、かなりの増員になる。」
勇者40人…。
「転生あり、異世界の従者込み。まあ、ファンタジーだけで満足して冒険しないで満足する人も出るでしょうし、悲観しなくていいし。」
転生物とかには、冒険と関係ないのが好きなんだーって奴も多いし。そこまでは・・。
「であなたのダンジョンは最終目的地扱いとして登録する。代わりにダンジョンマスターを数人置く。そこでやられた場合には又はそこで満足した場合はそこで終わり。ついでに最終目的を
果たして満足した場合、その場で勇者は消滅し、次回のチェックに入る。」
「…それだときつくない?」
「言うと思った。で、そこで追加提案。まずはそのために地元の子を2名ダンジョンマスターにする。それを君が鍛えて欲しい。魔王の権限としてね。」
「で、その子たち含め、ダンジョンマスターの発生条件を二つ作る。一つは異世界人討伐後、満足しているなら”ダンジョンマスター”にならないかと聞くそれでOKならダンジョンマスターになる。
もう一つは、まあ、それまで待ってもらうのも暇なので、順番の低い勇者から、先にダンマスになってもらう。条件は”勇者召喚された時、同数のダンジョンマスターを生成する。”」
「満足させて倒せば。」
「ダンジョンマスターの一派が増えるって事。そして、その程度において、一部のルールは私がポイント出すから、強制的に上昇させてもらう、いいね?」
「拒否権ないくせに。」
「まあね。ただ、そしてもう一個が相談内容。」
「ん?」
「あなたと私だけのカード。それが”始祖”。で、始祖の存在の相談よ。万が一なんだけどこのままだと始祖が他のダンジョンマスターにわたってしまう。」




