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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
始まりの魔王 高橋直の章
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外伝 教授の章 ギルドカード

 条約締結からすぐに王たちは主戦場だったこのエクトネーゼを去り私たちはエクトネーゼにあるエルフの里と書かれた店に入る。もう店も…そういえば商会がもうあると言っていたな。

「よう、ネルちゃん。」

「ただいま。」

 中は普通に雑貨屋だな…ここ世界を裏から牛耳るとは…。

「大活躍だったな。聞いたぜ。で、こいつは?」

 店番の漢は…指差すな、いい大人が!

「この子は、エクトネーゼとか3国の勇者…名前は?」

「”教授”でいい。本名はいい思い出がない。」

「じゃあ、よろしくよ、”教授”」

「軽いな…。」

「あんたからは嫌な気がしない、感なんだけどよ。で、こいつ店番?」

「いや、ここを拠点に各地に今度支店作る。で、その間人材あっせんするから、元エアヴァンゲルに大型店舗作るまでここが本店になる。」

「あの更地に何作るんだよ。」

「私が魔法で、森と後…村作る。そこにエルフたち呼ぶ。」

「そりゃあいい。あの山奥まで行くの面倒なんだよ。」

「ついでに街道も作っておく。」

「私の常識からすれば、森と村とおまけに街道だと…そんな酒持ってくるくらいの感覚では作れないのだがね。」

「その辺はエルフの秘術。」

「だそうだ…。」

 プラークは平然と店に荷物を並べていく。

「あまりプラークに見せたことないが、こう見えて魔法使える。」

「へぇ。」

「いや、見せたことないのか?」

 流石に呆れてきた。魔法もいつも使わないのか?あんなにすごいのに。

「使わなくていいなら使わない。あっせんの時に書くときも、街中は基本使わないでって書く。無理に自慢するとそれが争いになる。それ、嫌だ。」

「魔法なんて、夢かほら、王様とかがパレードの余興でやるくらいだぜ。」

「こう見えて私も使えるのだがね。」

 そう言うと私は手に淡い光の玉を出す。”微光”という光魔法LV1のだ。この世界では夜に余り火をたく習慣がないため凄い目立つが実際はちょっとした明かり程度である。

「すげえな…。」

 プラークはその光の玉をじろじろ見る。

「プラークは、こう見えて冒険家。探検とか探索が好き。それでエルフの里の近くまで来た。優秀。」

「ほう?」

 秘密主義とも思えるネルにそう言わせるとは、面白い。

「まあ、今は稼げるから、ここで塩売りしてる。で少年はしばらく何をするんだ?」

「それは聞いてある。今日から一週間はエクトネーゼの領主の家に行って戦勝晩餐会に行って、後…ヒル派兵士の訓練と戦術の教師で。それから次はほかの国に行って…。」

「結構忙しいな…。」

「だって王様指揮して軍隊まとめた。教えて欲しいこといっぱい。それを平等に分けるのが、契約。やらないと自由はない。私たちに。」

「俺も一緒に行っていいか?」

「私は構わないが?ネルは?」

「私は試作品とか作る。そうだ、これ持って行く、宣伝になる。」

 そう言うとネルは腰の袋から二枚の金属の板を私たちに差しだす。

「それに血を一滴たらす。そうする登録完了。それが斡旋者に配布予定の”ギルドカード”。」

 もうごまかす気もないのか…。

「それは?」

「エルフの付与術師がみんなで考えて作った身分証明書。これ持ってると、商会の人間。血を垂らして、塗り付けると、登録できて、そいつに”所持者名、鑑定結果、職業、メインスキル、、ランキング、預け金”)が出る。機能は今後欲しいなら足すことができる。」

「無駄に高性能だな…。」

「今後はこれをコピーする板を作る予定。それで人員の能力を把握する。」

「という事は鑑定を持っているのか?」

「うん。でないと人員の素質を把握して育てることができない。」

「へー。人の能力もわかるのか。」

「プラークは…見た感じスキルなし、ステータスはちょっと人よりいいという程度。勇者…。」

「教授だ。」

「教授は凄い高い。そしてスキルが5つある。そして…称号がいっぱい。」


名前:”教授”

職業:勇者LV5


Hp52

MP64

STR:42

VIT:87

INT:92 

MID:98  

AGI:22  

MAG:12  

所持金:なし

装備:銀ブチメガネ 庶民の服 領主の剣(支給品)

スキル:指揮LV2 光魔法LV6 鑑定LV1 見切りLV1 勇者の力LV1

称号:異世界からの来訪者 S級勇者(成長補正スキルが勇者と一緒+特殊な称号を持つ)、ドルアーガ攻略者 ゲームの天才(戦略補正+1) ロジックテイカー(勝利判定+1)100万征服者1500回連続死亡成功 18連携即死チェイン成功者 人力TASもどき 大逆境 狂人の友達 S級殺し 巨人殺し 孤高のボッチシューター 人類卒業 グランドマスター、蜂殺し


見切りLV1 (特異系)

相手の行為を見切り、回避を行うことが可能。回避が成功するかは別案件。 必要DP 10000DO

「いつ見てもこれ…今世ではない。」

 教授は呆れていた。身に覚えがあるだけに…。

「称号の意味が分からない。流石勇者。」

「それは違うと思うぞ。私にも意味が分からない。それに、実際あの女に勝ったのは勇者でなく君だった。」

 実際見切って回避しても、ダメージが入り、体が動かなかった。それを相手に勝ったのはこの子だった。この称号に何の意味があるというのだろうか。

「そうかもしれない。けど、あなたがいたから勝った。」

「否定はしないが、肯定はできないな。」

 だからこそ敬意に値する。この子の素直さにも。

「それに勇者というのは私から言わせれば”成人”の意味でしかない。むしろ職業を持つ君の方が素敵であり、普通に暮らす人々のほうがずっと素敵だ。」

「そういう物かねえ…。一度はその勇者とかで目立ってみたいものだ。」

「私から言わせれば、そんなもの、100万とかやれば飽きるさ。」

 実際ゲームで死に戻りも多かった。そして―ゲームの主人公の多くはその”庶民”から始まるのだよ。最初から英雄なぞいないのだ。

「勇者様は言うのが違うねえ…。」

「これを二人は首に下げて、で、商会の宣伝してきて欲しい。」

「分かったよ。」

「これは無くすとどうなる?」

「ん…ん…たしか、再発行しないといけない。本人以外はカードの中身見ることできないが、まだこっちに書き写す機能の本体は作ってない。作ったら、そっちに登録もする。」

「了解した。でもまあ、よっぽど至れり尽くせりだね。」

「ネルちゃん。これ色違うけど?」

「元々勇者は、強いから勇者は専用のもの使ってる。でプラークのがみんなの。教授のは予定された偉い人用の奴。」

 ここまで準備がいいと逆にすっきりするな、私の位置を特定でもするのか?が実害はないからなまだ…。

「私は旅の準備して、設営に行ってくる。後はお願い。」

「分かったよ、こっちにも店員来るんだろ?」

「しばらく勇者と一緒にいないといけないから、店番の別のエルフ来る。その子を頼んだ。」

「あいよ。」

 これはまた忙しくなるな…。

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