25-21 GGM スキルの購入は計画的に
そう言ってネルさんに連れて来てもらった。ギルドの商談室…プラークのおっさん、妙にほほえましいマーリアさん。そして私が椅子に背筋を伸ばして座っていると3者面談とか思い出す。いやあ、椅子が固いのでそうせざる負えないが…。神妙な面持ちなのはわかる、そしてネルさんはいない。いや、いてもいいのだが、説明が端的で冗長になるので、理解するのに時間が3倍かかる、そこでこっちが頼んでペルーさんにしてもらった。とりあえず、今までいくつかのダンジョンをずっと発掘していた所、謎の結晶を拾ったという、その試験を行ったところスキルをゲットできた。ただ検証して安全なのは確認できた。ただし…
「鑑定できるのはこれだけです、どうも”使える人”でないと鑑定できず、意味不明なのです。これは何人かに試しました。」
そう、このスキルオーブは何と使用可能な人間でないと鑑定できない。
「そして、スキルにはいくつか…系統があります。”戦闘系”、”学術系”、”特異系”の三つが確認できました。但し、その文言が意味不明なんです。」
そう言って三つの色の違う…赤いオーブ、青いオーブ、白いオーブ。オーブを取り出す、よく見ると球と言っていい形状に複雑な文様が描かれている。
「どうも、これらが…それなのですが…。」
3人の目の前にモノクルが差し出される。鑑定してみると”銃技”のスキル、”紋章形状学”のスキル。”契約締結”のスキル。だ。
「読めないわね。」
「…というより、前二つは何を?」
「ペルーさんは分かります?」
「この三つのスキルの意味は訳してみても意味が不明で、聞いても意味が分からないと…言われまして。その三つならテストでお分けできると。」
「在庫処分品ってわけか。」
「ついでに普通の者はありますか?」」
「とりあえず、量の多い”生活魔法”と”土魔法”なら。」
「土魔法は買いと思います。あと生活魔法はあればできるだけ。」
「どういう?」
「説明を。」
異世界定番スキル”生活魔法”基礎的な魔法を意味する魔法で、簡単な魔法の総称だ。
「これも大量に出て、魔法が使えるという事で、異世界人に人気のあるスキルですね。現在検証中で。」
「…俗にいう”魔法の基礎”というスキルで、水を出したり、火を付けたりという、簡単な魔法の総称です。ですが火打石なしでの発火や水。洗浄。持っているだけで、訓練さえすれば。旅に必要なスキルが全部入る。夢のスキルの一つですね。」
「ほう?」
プラークさんの目が輝いたのが分かる、
「確かに面白れぇ。いくつか買うから持って来てくれ。」
「は、はい!」
そう言うとペルーさんが奥に行く。
「…何か知ってるの?」
やはり、マーリアさんは気が付いているか。
「はい、全部のスキルの意味は分かります。まず最初のスキル・・・赤いオーブは”銃技”。異世界の…勇者の世界にある武器の使い方を示すスキルです。大方覚えると銃が必要なスキルでしょうが…大方、手に入らないでしょう。」
そう、銃が手に入る可能性は現在ない。というより日本人でないなら…いや、それもない。アメリカでも銃を持ち込んで飛行機には乗れない。だからこそ。銃を持っている人間はこの世界にいない。だから無駄スキルだ。
「次のスキルは。”紋章形状学”大方貴族の”紋章”に関する知識で。それに込められた何らかを読み解くんでしょうけど…。」
「第一紋章って何だよ?」
「意味が分からないわ。」
そう、実は紋章に関しては有無が博打だった。王国はあるっぽいが…貴族にあるかは不明だ。そうなると…必要かどうか怪しい。あれば買うが、捨て値だろうな。
「だとしたら無意味に近いかと、そして最後は”契約締結”という約束に関するスキルだと思います。」
「約束?」
「はい、契約です。ただ指示は見えました?」
「白いオーブに関しては字も見えなかったわ。」
「俺もだ。意味が分からんからな。」
「契約は、どんなスキルかわかりませんが…大方”異世界人専用スキル”だと思います。但し効果は分かりません。勇者のスキルは外れあたりがあるそうで。外れの場合は…強くないでしょうね。」
「値段次第だが、買ってみるか?」
「いいんですか?」
流石にいろいろ申し訳ない。
「スキルに関しては、その魔法の生活魔法とか、土魔法だっけ?それだけでも十分凄い気がするからな。そう言うのはあんたらにとって常識なんだろ?」
なんか期待の目で見られているが…辛いな。




