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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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25-18 GGM おっさんバイヤーの目は厳しくて

「でも安すぎねえか?」

「いえ、この辺ではこれでも渋いくらいですよ。」

 まずはつばぜり合いだが…。

「そうか…そう言えばマーリアの店じゃないのか?」

「…マーリアさんの店ですよ、今でも、今は用件で郊外に出かけていて・・。」

「そうか、待たせてもらってもいいか?」

「あ、いいですよ。」

 ふむ、マーリアさんの客か。これ、地味にこの世界あるあるらしく、マーリアさんの言いつけにあった。この世界では出かけると、当然会いたい人がいた場合。すれ違う。そこで、大体一日とかその家で待つことがある、特に商家の場合仕入れで、数日空けることも多い。運ぶだけで人員を連れた一日作業というそういう事も多い、そこで、その家に泊まって待つのだ。これは商家の習いって奴らしく、こういう商売因習を覚えることが商売のコツな事が多い。その為に面通しされるのだ。そこで前の担当から因習を習い、商売基盤を受け継ぐ、そこには花火大会への出資とか、あいさつ回りの順番とかある、

「後、これ…気になって仕方がねえ。ちぃっと説明してくれねえか?」

「護衛さんもいるんですけどいいです?」

「あ、構わねえ。カードで連絡来てるからよ。」

 さっと出したのは金色のギルドカードって奴だ。という事は連絡してあるのか…。どうもこの人、地味に気の回る人で、さっと料理も作る、ただ、非常に自由、それが放した感じだ飯を作ってお互い黙々と食べると、そのまま彼は寝てしまった。

「これがあれだな、疲れかな…。でもまあ、でもマーリアさんの客か…。カードで連絡済みって事だろうが、メールは送っておくか…。

「でもなあ…。」

「ん?もう帰ってきた。」

『その人に絶対に外に出さない事、急いで帰る。』

 何だこりゃ。意味が分からん。ついでにキラリ達は、昼夜交代しつつこのサヴェッジヘブンの護衛をしている、今夜キラリさんは夜勤だったな。


 次の日の麻…いつもの日課の…。

「それは何だぁ?」

 あくびしながら起きてくる、おっさん。地味に嫌らしい

「これがスキルのガチャ。仕入れって奴ですよ。」

「へぇ…面白そうだな、俺に回させてくれよ。」

「…いいですけど、30回買い切りですよ。いいんですか?」

「一回?」

「銀貨1~3ですね。ガチャが、大型で、2~5.」

「ソコソコするな。ま、ちょっと財布が洞っているし俺もやるわ。」

「じゃあ、そこの木片見てください。そこにタイトル書いておきましたから。」

「げ、こんなに?」

 そう、このガチャの種類・・・数万種類を超える。その中で探すだけで疲れる、一応検索などで絞れるが。このガチャメニューも当然メニューを開いている間。MPを消費する。その為、ガチャメニューを開けるだけで死にそうになる、なので、こっちが声を上げてメモし続けたのだ。それが数百種類、これがMPの限界だった。数だけで言えばわかっているだけで2200万種以上のガチャポンの中身がある、確かのガチャガチャ好きなら垂涎の逸品だが、なんかずれてる、

「これでも相当絞ったんです、」

「まあ、確かに、種類が多すぎだな。」

「それはスキルに文句言ってください。ただその中から5種、売れなければスキルが使えなくなる恐れがあるので、朝のこの時間に、MP使って指輪系とかアクセサリー系を購入しているんです。」

「大変だな…。あんたも、でもスキル…か勇者のあれか?」

「はい、ただ勇者じゃないですよ。」

「まあ、あんたから勇者みたいな剣呑な空気は感じねえからな…。」

 どういう意味だよ。

「それはありがとうございます。」

「じゃ、取りあえずこの何だ?その音が鳴るシリーズって?」

「単に、音が鳴るんですよ、小さくても。」

「何かよくわからんな、こっちは?」

「ああ、それ、カバンが出てくるんです、ちっさい。ただ、銀貨5枚と高めで、それはまずいんじゃないかって。」

「とりあえず引いてみようぜ。」

「お願いしますよ。」

 そう言い、しぶしぶガチャ”和風矢絣木綿風トートバッグ300㎜全7種”を召喚した。実は最近のガチャにこういう小物が入っていることが多い、結構金額の高い400~500円だが、ガチャのカプセルも大きく、それに合わせた形にガチャは変形する、ただ実際にはこの商品キャラ物だと中身売りが出来そうだが、こういう普通商品はそう言うわけにはいかない。そう言う意味では売れそうではあるんだけどね…。

「へぇ…スキルって奴はオモロ。」

「そう言っていただけると、ささ、回してください。私は回せないので。」

「分かったよ。」

「やり方は台に書いてあるので。」

「…なんて書いてあるんだ?」

「銀貨を5枚、そこの入れるって…ここですね。ここに入れます。そして、そこのレバーを回すとカプセルという小さな奴が出てきます。それを開けると商品が出てきます。」

「へぇ…。」

 黙々と、銀貨を突っ込み、回す。

「なかなか手ごたえあるな…そしてするッと…おおー!」

 中を開けてモルトビニール製の小さめと言っても30㎝、ちょっとしたものを入れるなら十分なカバンが出てくる。ただしすっごく薄い。

「結構いい感じじゃねえか…。」

「それ、いくらで売ります?」

 そう、これが問題で、マーリアさんが出かけてから発覚したこれを報告もしていない。今の自分はバイヤーとして一個の欠点がある、それが”商品価値が分からない”

って奴だ。売る時もそう、前は子供向けのちゃちなプラスチック指輪を金貨5枚と評価された実績がある。その後に出てくるティッシュ葉っぱとかも自分の根付けだと、ティッシュ30枚と仮定して200円…銀貨3枚が限界だが、銀貨10枚でよく売れる。という事はここは仕入れ値に近い販売だろう。となると銀貨10枚でも安いのだ。そうなると、もう自分の感性的な値付けは機能していない。そうなると鍛えるのに一番いいのは、商品の値段を聞きまくる事だ。特に商売に近い先輩にだ。これが俗にいう”営業特訓”だ。ただしこの特訓に気が付かない新人は吐き捨てるほどにいて…修行されていると気が付く奴は…いなかったな。物を売るにはモノの値段が欲しいのだ。

「うーん、ちょっと待て…。」

 おっさんはそのバックを引っ張たり広げたりして…確認している、その目付きは胡乱ながら…商人の…バイヤーの目だ。この人、何者だろうか…。

「これだと確かに…銀貨4だな。ちっと売るには厳しいな。特にこいつ穴が開きやすい。そうなると後で厄介事をひっつかんでくるだろうさ、だから高い値付けは危険だな。」

 自分も手に持たせてもらい、引っ張ってみるが、普通のエコバックみたいに見えるんだが?

「そうですか12はいけると思うんですが?」

「12・・・そうだな、確かにきれいで、貴族向け、貴族の部下や村長クラスには70でも売れる、が、この辺だとそんな事を気にする奴がいねえ。が、じゃあ貴族向けだと、手荒な使いが多く、丈夫さの方が価値に出るがカバンにしてはそこが脆い、これを重ねて服にして売るか?暑い時なら売れるな。が、その加工にするにしてはこいつが丈夫過ぎる、だから4~7…そこが限界だな。後で倍つけにする奴がいるかもしれんが、怒鳴られない程度の値段が重要だな。」

 …違うな、これ、商売人だ。自分も確かにカバンとして考えた、がよく考えてみたら、柄物という物がこの世界には存在しない。だからこれを”服”にして売るなんて考えつかなかった。その手があったのだ。が、確かにそうなると、加工できるかって話になる、そうなるとポリエステルは針に弱い。ダメだろうな…。

「きついですね。」

「だろうな。が、それが銀貨5枚で出るなら売れると思う、ただ…そんな金あるなら飯に使う連中が多いからな。それに複数・・・回す前に満足して帰るだろうな。」

 あ、そういう事か、これは30個ワンセットだ。が、一個買ったら満足する奴だらけなら、売れる総数は低いはずだ。

「でだ、これに時間制限とか、制限はあるのか?」

「今のところありませんね。あると言えば、その景品・・・私が触れないくらいですね。」

「ある意味不便だな。でもまあ…これなら買うわ。指輪の方もだ。」

 そう言うと、このオッサンは黙々とガチャを回し続けてくれた。がやっぱりこういう商売的な感覚は磨くのは勉強になるな。

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