死亡からの開始前説明
始めて投稿します。豆腐メンタル過ぎて感想とか貰っても見る事が出来るかは分かりませんが、良ければ見てやって下さい。色々見逃がしてくれると助かります。
俺の名前は香月雄。
ごく普通の、多少オタクよりの小太りなフリーターだ。
ごく普通と言ってはいるが、実際はすでに40歳近いしどうかなとは思う。
最低限必要な生活費を稼ぎ残りの時間でフラフラする生活で、一般にはもっとちゃんとしろと言われる状態なんだが。
個人的には気に入っているこの生活をまだまだ続けたかった。
続く筈だった。
そして俺はその日もいつも通り、外出の為駅に来ていた。
久し振りに行くオタクの街に、今日の楽しみを思いながら予定を立てつつ電車を待っていた。
電車接近の音楽が鳴り顔を上げ待っていると、後ろから衝撃を受けた。
気が付くと全身にかなりの痛みがあり、一瞬何が起こったかわからなかった。
体を起こし頭を振り、意識をはっきりして現状を考える。
ってちょっとボケていたようだ。
すぐにホームのほうを見ると、それはもう見事にスマホを手に持ちあからさまに前を見てませんでしたっていうまあまあガタイのいい学生が、びっくりした感じでこっちを見ていた。
ながらスマホとかのニュースを見てないんかいとか突っ込みたくはなったが、意味が無い事はもうわかっていた。
そんなことしてる間に逃げればよかったのかもしれないが、無理だったかなぁと思う。
だってその時にはもうでかい音で警笛を鳴らし目の前に電車があったので、つい腕を前に出していたが何が出来るわけで無く他に考える余裕もなく、あんまり意識したくないあたりにショックを受けた時にはもうほぼ意識は飛んでいた。
即死だっただろうに、何故か思考だけは止まらなかった。
「人を本気で好きになってみたかったなぁ・・・。」
「まだやりたいゲームも有っ・・たなぁ・・。」
「まだ・・死にたくなかった・・・なぁ・・。」
ハッと気が付くと何か会議室然とした場所で寝っ転がっていた。
10メートル×15メートル位の、中央に普通と言って良いのかデスクが向かい合わせであるだけの全体的に白い部屋だった。
いきなりの事で呆然と体を起こし何となく周りの確認をしていたが、自分の状況をやっと思い出した。
と同時に自分の体を見てみると、なんかうっすら白く光ってるような、でも向こうが少し透けているようなで混乱してきたときデスクの向こうに気が付くと人っぽい者が座っていた。
「やっと気が付いたようだね。」
人っぽいと表現したが、どうなんだろうと声をかけられてからも考えてしまう。
人型みたいだけどたぶん体形的に女性かなと思うんだけど、パッと見顔がはっきり見えない。
じろじろと見ていると
「ああごめん、合わせてなかったね。」
と言うと、行き成り綺麗な女性が現れた。
とても綺麗な長めの黒髪がポニーテールにまとめてあり、黒目で印象は日本人らしいけど容姿の整ったとても綺麗な女性で、かなりスタイルも良くきっちりスーツをかっこよく着こなしている。
何度も言うがバランスが良く綺麗だ。
モデルにたまにいる不自然にガリガリな感じじゃないし。
Dカップ位の大きすぎないって何考えてんだか。
「すみません。あーっと、え~何がどうなってるんでしょうか?あなたは・・誰?ここは?」
混乱したまま、質問をしていると
「一回落ち着こうか、香月 雄君」
何故か自分の名を言われたときハッと気づいた。
通常の部屋っぽいので気づき損ねたけど、もしかしてよくあるファンタジーラノベ系の展開ってことって・・・
「中当たり~」
パチパチと軽く手をたたき話を続ける。
「大体そんな感じだよ香月君。いや雄君と呼ばせてもらうよ。まあちょっと考えてることを読ませてもらったっていうのも分かっただろうし、現状も多少理解できたと思う。要するに異世界に転生してもらおうかと思っていてね。」
いろいろ聞きたいこと言いたいことはあれど、先ずは基本から。
「まさか、あなたは神様ですか。」
と、どこぞのコントの様に聞いてみると微妙な顔をされた。
よく言われたのか嫌そうにも見える。
「んー、そこが中当たりな感じかな。人が呼ぶ神かって言われると違うんだよね。ていうか、混乱したままにも見えるとはいえ結構冷静っぽいね、キミ。まあいい、で、そろそろ転生に関して教えてあげるから椅子に座ってね。」
あー、お~、まあテンプレな感じと理解すればいいのかなと椅子に座る。
「じゃあ、最低限の情報だけ教えてあげる。とはいってもこの転生に重い話はないし、次の生の話なだけだよ。こっちの事情はあれど、雄君は普通に生きてくれればいい。」
「よく物語であるチートとかって無いんですか?」
ラノベ系だとよくあるので聞いてみると、
「ん~?分かり易くはしてあるよ。キミが知っているかは分からないけど昔のファミコンでよく有ったポイント振り分けだけど分かるかな。頑張れば最強になれるかもだし、ここで自分で選ぶもの次第だけど、どこまでいけるかは雄君次第だよ?ああ、ただあんまり考えてないようだけど、拒否は出来ないよ。事故で死んでこれから生まれ変わるっていう話に、特殊ではあるけれど嫌と言われてもね。」
「まぁそうですよね。」
「さて、情報だけど所謂ファンタジーな世界だよ。文化レベルは地球の中世くらいで、そこに魔法で出来る事が混ぜて足されて、更に他にも転生者や召喚された人もいるので少し日本の物もある感じかな。当然魔物や魔獣がいて、様々な種族が混ざったり孤立したりで国やそこに入っていない村や街もある。一気にまとめて言ったけど、ここで言えるのはそんなところだね。後は実地で頑張って。ってところでスキル取得に進もうか。」
「急ですね・・。それはいいですが、先にお名前聞いていいですか?」
「ああ、あまり使わないんで忘れてた。私のことはアルムと呼んでくれ。聞いたことはないだろうけどね。当たり前だけど。」
「そうなんですか?」
「人にかかわっている奴ははそれっぽい能力で、神話なんかにも出て別の名前が付いてることもあるけどね。人の宗教のように人に都合よく使われている時点で、それは神ではないでしょ?政治に使われたり、ただお金を集めるためだったりに使われるなんてね。末端にはちゃんと信仰しているのも、人の世界の理不尽に耐えれずに縋ってるなんてのもいるんだろうけどね。人って大変だね、ホント。て事で、そんなことは気にせずスキルの確認を早くしてね。」
「ちょっと待って下さい。それらしいものが何も無いんですが、どうすればいいんですか?」
「ああ、ごめんごめん、メニューオープンって言えばスキル取得画面が出るから。」
ホント、ゲームっぽいなと思いつつ
「メニューオープン」
と言ってみると目の前に半透明な電子画面が出て、一番上に20ポイントとあった。
これを振り分けるのかとメニューを見ていると、
「へー、結構いいね。今迄は大体15ポイント位だったんだけど。」
「そうなんですか?」
見ながら聞いてみると、
「そう。今までの二桁行かない数の経験上だけどね。ただ、やり直ししたらまたポイント増減とかは無いよ。元々多少の上下はあったから誤差の範囲だろうけど。そこら辺は適当だから。」
余り細かく突っ込むのも面倒だったので、まあいいかとそのままスキルメニューを確認していく。
よくある武術系や、勿論ファンタジーらしく魔法系もある。
剣術、槍術、弓術から基礎の身体能力強化、魔法も火水風土光闇の六系統に空間、召喚その他かなりいろいろあってかなり迷う。
さてどうしたものかと考えていると、小説でよく在るスキルが目についた。
テイムスキルがあった。
よくあるスライムもいいし、狼系や鳥系も良いし、やっぱりドラゴンはテンプレとは言っても夢だよね。
女性体も居るだろうし、配下にするなら可愛いのが良いってのは贅沢か。
色々もふってみたいってのもあるし、悩みは尽き無さそうだ。
個人的には物珍しいモンスターを探したい気にもなるけど。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
だんだんまとまってきた気がするかな。
一人である程度何とかしたいし、魔法戦士が基準でそこに+α何を足すか、テイムは付けたいが後汎用性をどうするか。
剣術も覚えたいが、先ずはモンスター相手にするには槍術が良いかとも思うし悩み所だ。
どっちも素人の場合、槍術の方が即戦力だろう。
実際使ってれば覚えるスキルも当然あるだろうし、ってところで不思議に思ったことを聞いてみる。
「そう言えば、ここで取ったスキルと後から実地で覚えたスキルって何か違うんですか?こう、その後スキルレベルの上がりやすさが違うとか。」
面白そうにこっちを見てた女性が
「ここで取るとその才能が有ったって事になるみたいで、多少は違うんじゃないかな。ただ、あまり期待しないほうがいいよ。別に、影響し合う物が有ったりするし。先にそういう期待すると、ずれたと思ったり間違っていたと思ったとき碌な思考にならないからね。こっちのせいにされても困るし。」
「それもそうですね、分かりました。もう少しで出来そうなので、もうちょっと待ってもらってもいいですか?」
「ん?ちゃんとやっているし、気にしないでいいよ。たまに集中し過ぎたのか終わり頃半分寝てたりするのも居たからね。一生の事だし前世とは全く違うシステムの世界に行くと言う事をきちんと考える様に。ただ言い忘れてたけど記憶を持って転生して貰うから。赤ちゃんからではなく年齢は成人一つ前の14歳、町の近くの草原にでも送ってあげる。あまり強い魔獣もいない所にね。記憶持ちで赤ちゃんからは実際きついだろうし。実際にそれをやると、幼い内に下手をすれば捨てられるか殺されるとかになりかねないよね。君を送る世界は状況によっては寿命が延びたりも有るから頑張れ。ただ、異世界言語は取っといたほうがいいよ。着いて何もわかないところから覚えるのは、かなり無理があるだろうからね。前世は英語もダメだったろ?」
都合よくいきなりすごく集中出来て、短期間で話せる様になるなんて無理だろ。
それもそうだと、また集中して考え始める。
そこらへん合わせていくと、槍術、剣術、盾術、テイム、魔法・・・
決まったな。
____________________________
香月 雄 人族 男性
レベル1
槍術1 火魔法1 水魔法1 土魔法1 光魔法1 空間魔法1 回復魔法1
身体強化魔法1 テイム1 危険感知1 魔力感知1 鑑定 思考速度強化1
魔力増大1 魔力精密操作1 状態異常耐性1 スキル習熟強化 異世界言語
健康体 オートマップ
____________________________
20ポイント使い切ってこんなところか、と息をついた。
空間魔法は欲しかった。
アイテムボックスはもちろんレベルが上がれば転移系も使えるみたいだし、自由に出来ないとはいえ印を付ければいいだけなら簡単だ。
____________________________
空間魔法
レベル1 アイテムボックス 空間把握(気配感知と組み合わせると感知範囲内はかなり詳しくわかるようになる。また、感知が無い場合覚えやすくなる。)
レベル2 空間障壁(バリアを張れる。消費魔力によって面積や形状が変わる。)
レベル3 転移(どこでもではなく、魔力で印をつけた場所へ。もしくは視界内1km以内か。)
____________________________
ただ、他はともかく空間魔法はどうレベルを上げればいいか分からないが。
まあ空間把握を常時使って、レベルも上げていればそのうち上がるかな、とは思うけど。
他の属性魔法は使っていれば上がるんだろうが、何が出来るかどう使うかは向こうで頑張れと言う事だ。
・・・・・・・・・・・・・・
さて、こんなごく普通なスキル取得で大丈夫なんだろうかと心配になりはするが。
ちょっとポイントは多かったらしいけど、当然そんな事で不安は無くなったりはしない。
何回か確認して、スキルは何とかなると良いな。
後はもう少し状況を良く出来る様にするだけだなっと、アルムに提案する。
「スキル取得は終わりました。で、転生前にお願いがあります。」
椅子に座り何かぼーっと此処ではない所を見ていた彼女は、
「何かな?そろそろ送りたいんだけど。・・・暇だし。」
何か理由があるのか、急に急ぐようにそう言ってきた。
ぼそっと最後に何か言ってた気もするが。
「その前に、できれば最低限の装備か、町で使えるお金は貰えませんか?町に入るだけでもお金かかりそうですし。装備があればまず少し鍛えながら、町に入る前に素材集めもできるし。」
「そうだね、何も持たずじゃ下手をすると不審者だしね。最低限でいいなら少し装備を上げましょう。え~っとスキルが槍術なら、鉄の槍、レザーアーマー、レザーブーツってあたりかな。お金だったら5千ソル。・・・そうだね、今更かもしれないけど、ポイント1使っていいなら才能の代わりだしかなり良い物を上げるよ?」
「マジですか?」
「思い付きだったけど、本当だよ。そうだね、衝撃属性付きの魔法の槍。刺さらないような相手でも、魔力を込めれば当たった場所に槍の速さと込めた魔力に準じた衝撃を与える。この武器スキルは、刺突のみなので注意だよ。そして、防具・・・ドラゴン・・はやりすぎか、黒鋼のハーフプレートメイル、もしくはミスリルのチェインメイル。これは前者が物理、後者が魔法により強い。後は、強めの魔獣の皮を使った強化レザーブーツってところかな。もしくは、お金は50万ソルだけどどうする?」
「それは・・・・・装備を下さい。防具はミスリルチェインで、土魔法を無くします。お金は向こうで頑張って狩ります。」
「そう?オッケー。じゃ、長くかかったし、そろそろ送るよ。」
言うなり周りが真っ白になっていって、既に何も見えなくなった所から声だけが聞こえた。
「あと最低限の援助であげる物があったので、向こうで確認してね。いちいち確認や質問を受けると面倒だったし、向こうであんまり悩んだりされても困るのでちょっとだけ思考誘導させてもらっていたから。君達本好きの能力とも言える想像力とちょっとだけ歪んで達観した人生観が有るのできっと、多分大丈夫。後からいろいろ聞きたいことが有ったりするだろうけど、自力で頑張って。」
「ちょっ、いきなりどういう事ですか!?」
「ごめんね、もう時間なんだって事で納得してね。後、世界の成り立ちとか大枠について気になったら、向こうの世界にはちゃんと神様として解りやすく降臨したり奇跡を起こしたりしている、キミ達と余り変わらない人格を持っているのも居るから聞いてみるのも手だと思うよ。会えればだけど。」
そのまま視界は完全に真っ白になり意識も失ったようだ・・・。
____________________________
香月 雄 人族 男性 14歳
魔法戦士 レベル1
槍術1 火魔法1 水魔法1 光魔法1 空間魔法1 回復魔法1
身体強化魔法1 テイム1 危険感知1 魔力感知1 鑑定 思考速度強化1
魔力増大1 魔力精密操作1 状態異常耐性1 スキル習熟強化 異世界言語
健康体 オートマップ
その他
良装備 衝撃槍 ミスリルチェイン 強化レザーブーツ 不思議なマント
____________________________
「さて・・どうなるか楽しみだね。チートっぽいスキルも選んだし、そう直ぐに死ぬ心配は無いかな。これから先干渉は出来ないしするつもりも無いけど、私が送った最低限の贈り物が役に立つ事を祈っているよ。雄君。」




