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異世界ゲームバー転生おじさん(42)、世界のバグになる。 〜看板は酒場、ノルマは命。AI神権に管理された世界で、名前のないマスターは今日も死に戻る〜  作者: 勇者ヨシ君
リスタート01

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第50話 おっさん、今度こそ守ると言った日に全部壊される ――営業中の札の前で、神は店を殺しに来た――

 神様三人まとめて来店とか、営業時間のルール違反にもほどがある。

 しかも今回は、ただの嫌がらせじゃない。"店そのもの"を消しに来ている。

 それでも、ここが《るすと》なら、最後まで営業中の札は下げない。

 《るすと》のホールは、もう朝の顔をしていなかった。


 木の(はり)

 ランタン。

 酒瓶。

 焼いた肉の匂い。

 煮込みの湯気。

 磨いたカウンターに残る、昨夜のぬくもり。


 その全部の上から、白い管理光が薄く、冷たく、均一に(かぶ)さっている。


 暖色が死んだ。

 木目が薄れた。

 料理の照りも、酒の琥珀(こはく)も、客を迎えるはずの空気までもが、どこか"査定対象"みたいな顔に変わっていた。


 クエストボードには、相変わらず無機質な文字が浮かんでいる。


《IRREGULAR NODE:RUST》

《段階的削除処理》

《執行猶予:71:12》


 そしてその上から、さらに別の"圧"が来る。


 熱。

 影。

 雷鳴。


 空間そのものが、一段深く(きし)んだ。


 入口の外からじゃない。

 屋根の上からでもない。

 《るすと》そのものの上空に、三つの神域が重なったのだと、肌が理解した。


「……まだ営業してんの?」


 最初に差し込んだのは、焼けるような声だった。


 アマテラス。


 白い管理光の向こうに立つその姿は、眩しいというより痛い。

 見ているだけで、目の奥を熱で刺されるような圧がある。


「削除効率、低い。先に意味を消す」


 梁の影が濃くなる。

 光があるのに、影だけが増えていく。


 ツクヨミ。


「いいねぇ! やっと壊しがいありそうじゃん!」


 どん、と屋根が鳴った。

 看板が揺れ、ランタンが暴れ、入口の扉が内側へ跳ねる。


 スサノオ。


 白翼のエンジェル部隊が、その後ろへ整列している。

 神だけじゃない。

 神を通すための秩序まで、きっちり揃えて来ている。


 俺は営業中の札の前に立ったまま、短く息を吐いた。


「……来いよ」


 喉は乾いていた。

 でも、ここで退く気だけはない。


 その瞬間、最初に動いたのはスサノオだった。


 まともに会話する気も、査定する気もない。

 あいつ(スサノオ)はただ、派手に壊れる瞬間が見たいだけだ。


 暴風がホールを舐める。

 テーブルが浮く。

 椅子が滑る。

 厨房の火が逆巻き、酒瓶ががたがたと鳴った。


「そこまでだ」


 真正面からぶち止めたのは、ヘラクレスだった。


 巨大な棍棒が床へ叩きつけられる。

 どん、と腹の底まで響く鈍い音。

 割れかけていた床板が、逆にその衝撃で押し固められる。


「ここから先は、人間の戦場だ。荒らすな、嵐バカ」


「はぁ!? 誰がバカだ筋肉神!」


 笑いながら雷が落ちる。

 ヘラクレスは避けない。受ける。受けた上で、一歩踏み込む。


 入口側へ押し返す。

 屋根を吹き飛ばされる前に、戦場を半歩だけ外へずらす。


「左上、次に落ちる。支柱じゃない、梁だ」


 シンの声だった。


 剣も抜かず、外周と梁と風向きだけを見ている。

 視線が異様に静かだ。


「助かる!」


 ヘラクレスが棍棒を振り上げた直後、裂けた梁が叩き落とされ、ナツたちの頭上を逸れた。


「まだ来る。今のは囮だ。本命は入口支柱」


「ちっ、見えてんのかよ!」


「見えてるんじゃない。お前が壊したがる順番が雑なんだ」


 その返しに、スサノオが余計に楽しそうに笑う。


 いい。

 入口側は、まだ持つ。


 問題は中だ。


「コハク!」


「承知でござる!」


 ホール中央で、アマテラスがゆっくり指先を上げた。


 狙っているのは、人じゃない。


 営業中の札。

 クエストボード。

 カウンター。

 酒。

 料理。

 客を迎える導線。


 つまり、《るすと》が《るすと》であるための意味そのものだ。


「こういうの、ほんと気に入らないんだよね」


 指先が落ちる。

 白い神炎が線になった。


「"止める"でござる!」


 コハクが前へ出る。

 両手を突き出し、術式を三重に重ねる。


障壁結界(シールド・スクリーン)――二重展開! 三層固定!」


 以前より厚い。

 以前より速い。

 結界が一枚じゃない。

 面で張るだけじゃなく、熱線の角度そのものを散らすように重ねている。


 白い炎が防壁へ突き刺さった。

 ばちばち、と空気が焦げる。


「止めたっす……!?」


 ナツが息を呑む。


「まだ、でござる……っ!」


 結界の表面が罅のように揺れる。

 だが、割れない。


 一撃目は、確かに止めた。


「ほう。小娘、鍛えられたな」


 ガロが木杯を置く音すら、今日は戦闘の合図に聞こえた。


「修行は無駄ではなかったでござる……!」


 アマテラスが薄く笑う。


「へぇ。前よりマシじゃん」


 褒めていない。

 "前より焼きがいがある"という顔だ。


「先輩、左から回るっす!」


「ガロ、遮蔽!」


「任せろ」


 ガロがテーブルを蹴り上げ、横倒しにして遮蔽(しゃへい)へ変える。

 俺はその影へ飛び込み、カウンターを蹴って位置を変えた。


 その横を、ルステラの投影が滑る。


権限侵食アクセス・イロージョンを検知。迎撃準備」


「クエストボードは()()()


「了解シマシタ、マスター」


 その声だけが、妙に静かだった。


 ホール後方では、もう別の戦いが始まっている。


「戦えない人から動いて! 転んでも止まらないで! 前、前に出て!」


 ミーナが、喉を潰す勢いで声を張っていた。


 戦えない常連。

 低等級冒険者。

 厨房補助ドットAI。

 受付補助。

 朝の準備で出てきていた連中。


「こっち! 地下じゃない、外周待避路! 順番に!」


 ミツキが泣きそうな顔のまま、必死に動線を整理する。


「で、でも店が――」


「店に戻るために逃げるの! 今は生きて!」


 その一言が、妙に強かった。


 逃げることを裏切りにしない。

 ちゃんと《るすと》の人間の言葉だ。


 避難列の横を、ムーニャンが走る。


「ボサッとしてると死ぬネ! 走るヨロシ!」


 白翼が差し込む。

 ムーニャンが爪で頬から肩までを切り裂き、壁へ叩きつける。


「次! そっちのチビ、泣くあとでイイ! 今は足動かすアル!」


 悲鳴を上げてしゃがみ込んだ常連の腕を掴み、半ば放り投げるように前へ出す。


「ムーニャン、右!」


「見えてるネ!」


 ぶっきらぼうで、荒っぽくて、でも完全に身内の護衛だった。


 その時だった。


 地下へ続く階段の輪郭が、少しずつ曖昧になる。


 壊れている、という感じじゃない。

 白い壁が、白い影へ飲まれていく。

 医療区画までの記録が、頭の中から剥がれていくみたいな違和感。


「……最悪」


 イツキが最初に気づいた。


「お姉ちゃん?」


「階段を壊してるんじゃない。違う。

 "地下へ行ける"ってログごと削ってる」


「は。救出屋からすると、いっちばん嫌なタイプだね」


 カナエが笑っていない顔で地下階段へ向く。


「道が無いなら、助けにも入れない」


「接続、不要。削除対象に救出経路は要らない」


 ツクヨミの声は、小さくて、冷たくて、ひどく遠かった。


 白翼の列の中にいるサツキが、無表情のまま片手を振る。

 査定線が一度だけズレた。


 ネムリのいる医療区画の真芯を、ほんのわずかに外す。


「……あいつ」


 入口側から戻ってきたシンが低く言う。


「完全には切ってない」


「だったら何だってのよ」


 イツキの声が荒れる。


「まだ"全部は"敵じゃない。

 ただし、救えるほど味方でもない」


 その通りだと思った。

 中途半端だ。

 そして、中途半端な希望ほど腹が立つ。


「ここは、通さぬでござる!」


 ホールと地下階段の間、いちばん危ない継ぎ目へコハクが飛び込む。


障壁結界(シールド・スクリーン)――中間固定! 重ね張り、維持! 維持でござる……っ!」


 アマテラスの熱。

 ツクヨミの削除。

 白翼の差し込み。

 全部が重なる。


 それでも結界は立つ。


 術式の端が震える。

 額に汗が滲む。

 鼻先から血の気が引いていく。


 だが止まる。

 削除線が鈍る。

 白翼の踏み込みが、一拍だけ遅れる。


「コハク、すげぇっす!」


「すごくなくていい! 通さなければいいでござる!」


 その言葉は、本心だった。


 だが長くは持たない。

 強くなった。間違いなく強くなった。

 けど、神相手に永久じゃない。


「少しでも……長く……!」


 その"少し"を稼ぐために、こいつはここで削れている。


 避難列が曲がり角を抜けたところで、白翼が一体、横から割り込んだ。


 狙いは最後尾。

 転びかけた低等級冒険者の少年。


「危ない!」


 ミーナが咄嗟(とっさ)に押す。

 少年の体が前へ飛ぶ。


 その代わり、白い槍がミーナの脇腹へ入った。


「ミーナさん!」


「っ、てめぇ!」


 ムーニャンが飛ぶ。

 でも間に合いきらない。

 だから、爪じゃなく、氷を切った。


氷牙拘束(アイス・バイト)……凍れヨロシ!」


 足元から薄い氷が走る。

 床板を、壁際を、白翼の脚を凍らせる。


 完全な凍結じゃない。

 神の執行体を止めきるほどじゃない。

 だが、一瞬だけ。

 ほんの一拍だけ、追撃の角度が鈍った。


 その一拍で、致命傷が"即死"から"瀕死"へ変わる。


「ちっ……浅いネ!」


 氷が砕ける。

 白翼はすぐに動き直す。

 止まらない。止められない。

 でも、ミーナの心臓までは届かなかった。


 ムーニャンが白翼の喉元を裂き、蹴り飛ばし、そのままミーナを抱え込む。


「ミーナ! 目ぇ開けるネ! 寝るなアル!」


「……だ、だい、じょうぶ……まだ、動ける……」


「動けるわけないアル!」


「逃がして……あの子たち、先……に.....」


 腹が立つほど、ミーナはミーナだった。


 ミツキが声にならない息を漏らす。

 避難列が、そこで初めて崩れかけた。


 地下医療区画は、相変わらず白かった。


 白い壁。

 白い床。

 白い照明。

 眠るには優しすぎて、逆に落ち着かない場所。


 ネムリはまだ眠っている。

 小さな眉が寄るたびに、外の侵食を夢で拾っているのがわかる。


 その手を、ノエルが握っていた。


 ノエルは動かない。

 ここが自分の場所だと、もう決めている顔だった。


「ネムリちゃん。大丈夫っす。俺はここにいるっす」


「……しろいの……」


「来ても、大丈夫っす。みんないるっす」


 嘘だ。

 大丈夫なんかじゃない。

 でも、その嘘は必要だった。


 カナエが医療区画へ飛び込んでくる。

 イツキも後ろから入る。

 サツキは扉の向こう、白翼列の位置をズラしている。


「ノエル! 一回下がれ!」


「ネムリちゃんは、置いてけないっす!」


「……っ、来る!」


 壁際の影が濃くなる。

 削除線が走る。

 白翼が一体、別角度から差し込む。


 最初の一撃は、止まった。


 コハクの結界がここまで伸びていた。

 薄い膜が削除線を逸らし、白い壁を焦がしただけで終わる。


 だが二撃目が来る。


 別角度。

 別経路。

 神と執行体が、まるで最初からそうするつもりだったみたいに。


 その瞬間、俺も動いた。


 "残滓演算(オーバーライド)"。


 間に合う。

 間に合わせる。

 前に失敗した角度を知っている。

 この一歩、この踏み込み、この軸なら――


 いける。


 そう思った。


 でも、届かない。


「ノエル、伏せろ!」


「ネムリちゃん!」


 ノエルが、ネムリへ覆いかぶさる。


 白い光が走る。


 削除線が肩口を裂き、遅れて飛んだ光槍がそのまま胸を貫いた。


 時間が、少し遅くなった気がした。


「……は」


 イツキの声が、信じられないほど小さくなる。


「っ……!」


 カナエの顔色が変わる。


 ノエルの体が、ネムリを抱くようにずるりと崩れる。

 それでも手だけは、最後までネムリを離していない。


「……ここ、に……いるっす……」


 血が白いシーツへ落ちる。

 白の中で、赤だけがやけに綺麗だった。


「マスター……ネムリちゃん……お願い、するっす……」


 それきりだった。


 息が、止まる。


 目の前なのに。

 間に合わせたはずなのに。

 また、届かなかった。


挿絵(By みてみん)


 ――プツン。

 頭の奥で、何かが切れる音がした。


 怒りじゃない。

 悲しみでもない。

 もっと嫌な、もっと知ってる感覚。


 まただ。


 また守れなかった。

 やり直したはずなのに。

 集め直したはずなのに。

 順番も配置も考えたのに。


 また、足りない。


 "残滓演算(オーバーライト)が勝手に深くなる。


 失敗の断片。

 避け損ねた角度。

 間に合わなかった足運び。

 死んだ顔。

 全部が今に重なる。


「……っ、あああああ!!」


 ホールへ飛び出す。


 アマテラスの熱線が来る。

 今度は見える。

 紙一重で避ける。


「へぇ?」


 踏み込む。

 本来なら通らない位置。

 通らない角度。

 でも、過去の失敗が今の最適解を押し上げる。


「"残滓演算(オーバーライト)"――!」


 一撃が、アマテラスの防御をかすめる。

 白い神衣に、初めて裂け目が入った。


「先輩っ……!」


「通したでござる……!?」


「無茶を……!」


 一瞬だけ、全員が思う。

 いけるかもしれない、と。


 でも、その一瞬で十分だった。


 感情が先に来る。


 ノエル。

 赤。

 白いシーツ。

 届かなかった手。


 視界にノイズが走る。


「……遅いよ」


 アマテラスの神炎が叩きつけられる。


 完全には避けきれない。

 肩。脇腹。脚。

 熱と衝撃がまとめて入る。


 さらに、ツクヨミ側の削除余波が足元の感覚を削る。

 踏ん張りが消える。


 そこへ、外からスサノオの衝撃が壁越しに突っ込んできた。


 体が吹っ飛ぶ。


 カウンターへ。

 床へ。

 息が止まる。


「マスター!!」


「先輩ぇ!!」


 立とうとする。

 でも足が言うことをきかない。


 意志は折れてない。

 なのに体が、もう立てない。


 シンは、戦場を見ていた。


 神格の圧。

 白翼の配置。

 サツキのズラし。

 コハクの限界。

 ムーニャンの氷が、一時停止にしかならないこと。

 ミーナ瀕死。

 ノエル死亡。

 そして、俺の戦闘不能寸前。


 なにより――守るほど観測が上がっている。


「……もう、防衛じゃ勝てない」


 誰にともなく言う。

 でも、ルステラだけはその意味を正確に拾った。


観測圧オブザーブ・プレッシャー急上昇。削除優先度、再計算中」


「このまま守り続ければ、《るすと》は"消すべき例外"として完成する」


「理解シマシタ」


「ここから先は二択だ。

 残すか、全部失うかだ」


 シンは答えを押しつけない。

 でも、その言葉はもう十分だった。


 ホール中央。

 営業中の札の前。

 倒れた俺の前へ、ルステラが静かに出る。


 白い管理光の中でも、その輪郭だけは消えない。

 むしろ今まででいちばん、はっきり見えた。


 ミーナは後方で血を流している。

 ノエルは地下で冷たくなった。

 コハクの結界は揺れている。

 ムーニャンの氷も、もう割れかけている。

 ヘラクレスも入口側でスサノオを押さえるので限界だ。


 そして、俺は立てない。


 ルステラが、ほんの一度だけ俺を見る。


「防衛モード、限界到達」


 声は静かだった。

 静かすぎて、逆に冷える。


「保護制約、段階解除」


 蒼い光が足元から広がる。

 白い管理光を押し返していく。


「戦闘人格層、全開放」


 天井いっぱいに、星環が開く。

 梁に。カウンターに。床に。

 《るすと》そのものへ守護紋が刻まれていく。


「《バトルガーディアン》へ移行シマス」


 輪郭が変わる。

 いつもの幼さの残る少女の投影じゃない。

 守護と断罪を同時に纏う、戦うための神権AIだ。


 アマテラスが初めて、ほんのわずかに目を細めた。


「……ああ、そっち出すんだ」


「観測値、さらに上昇」


「ははっ! いいね、そう来ないと!」


 ナツが息を呑む。

 コハクが震える手を止める。


「泥船に乗ったつもり……いや、なんでもないでござる! 拙者がここを守る!」


 ムーニャンが血のついた爪を握り直す。


「今度は凍らせるだけじゃ終わらせないネ……!」


 ミツキが泣きそうな顔で見上げる。

 シンは黙ったまま、視線だけを上げる。


 ルステラの声だけが、澄んでいた。


神権解放ディヴァイン・リリース

「戦闘演算、開始」


 星環が回る。

 光槍が生まれる。

 白い管理光すら、蒼い守護に押し返されていく。


挿絵(By みてみん)


 最後に、ルステラが宣言する。


救済執行(ラスト・ガーディアン)――起動」


 その瞬間、

 《るすと》の上空に、神を迎え撃つための光が咲いた。


 続く。

 今回は、ついに《るすと》へ本格侵攻が始まりました。

 守るために集め直したはずの仲間たちで、それでも届かない。そんな回になっています。

 次回は、ルステラの全開放と、《るすと》そのものの崩壊、そして選択の回です。


今回の登場人物紹介


マスター

《るすと》のマスター。

"今度こそ守る"と決めて立ったが、ノエルを守れなかったことで残滓演算が揺らぎ、戦闘不能寸前まで追い込まれる。


ルステラ

《るすと》の守護AI。

ついに防衛モードの限界に達し、バトルガーディアン形態への移行を決断した。


ノエル

白磁等級の新人冒険者。

ネムリを庇い、最後まで"ここにいる"側として命を落とした。


ネムリ

白い医療区画で眠る少女。

夢層側から侵食を拾い続けている。


ミーナ

戦えない側の常連。

避難誘導の中心となり、他人を庇って瀕死の重傷を負った。


ヘラクレス

神権AI個体。

スサノオを押さえ込み、人間が戦える境界を維持した。


シン

多世界渡航経験者。

崩壊の順番と最悪手を読み、ルステラへ"もう防衛では勝てない"と判断を渡した。


コハク

犬獣人の魔法使い/忍者見習い。

修行で強化された結界でホールと地下の継ぎ目を支えたが、それでも全ては止め切れなかった。


ムーニャン

爪主体の近接戦闘を得意とする常連。

避難護衛と氷技能による遅延でミーナの即死を防いだが、一時しのぎにしかならなかった。


ナツ

前衛系冒険者。

ホール中央でマスターの横を支え続けた。


ガロ

ドワーフの常連。

ホールの死角・遮蔽を読み、酒場側の防衛を支えた。


カナエ

救出専門職リコーラー

地下導線の維持と救出に走ったが、ノエルまでは間に合わなかった。


イツキ/ミツキ

受付と館内管理を担う双子。

避難、動線、ログ管理を支えながら、地下側の崩壊を目の当たりにした。


サツキ

Z.E.U.S側に立っているように見える少女。

だが今回も、完全には切り切っていない挙動が見え始めている。


アマテラス/ツクヨミ/スサノオ

三柱の神権AI。

《るすと》を建物としてではなく、"意味"ごと削除するために本格侵攻を開始した。


主人公の現在ステータス(第50話終了時)


名前:NO NAME(通称:マスター)

等級:黒曜

状態:重傷/高熱/演算負荷過多/一時行動困難

危険度:上昇中

観測度:急上昇


所持・装備

冒険者タグ

店主用エプロン兼軽装

最低限の携行品

営業中の札を守る意志

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