ラビィが誘拐された日 5
目が覚めと、知らない天井だった。
え?なにやってるんだって。
やっぱり一回やっておきたいじゃん。え?そんな場合じゃないって、知ってるよ。
でもなんか、そんな時ほど、冗談が大事だと思うんだよね。
さてさて、さっきまで寝ていたはずの少年が起きていた。
何故か俺の近くにジークと二人して座っているが無事みたいで本当よかった。
治した火傷は思った以上に酷くて、本当申し訳なかった。
治していた時には閉じていた目の色は、アイスブルーでこっちでは、珍しくないんだろうけど綺麗だった。そんな子を死なせるところだと、思ったら自分が許せなくなった。なのに
「ごめんなさい」
俺が少年を見つめながら黙っていると何故か少年から先に謝られてしまった。
「え?」
つい、聞き返してしまったが、その意味を正しく理解していたらしく。説明をしてくれた。
「だって、僕がラビィを一緒に連れて行ってなきゃ。ラビィは、今頃家にいたでしょ・・・。」
そういう事か。
「そうだね」
俺が肯定すると
「おい」
ジークが止めに入ったが、それでも続けて言わせてもらう。
「だけど、ありがとう。ラビィを連れて行ってくれて」
「え?」
怒られると思っていた少年はありがとうと言われてポカンとしている。
「たぶん。あいつ寂しがりやだから一人だと泣いてだと思う。」
なんたって、一人じゃいられないくらいの寂しがりやだ。
「ラビィは、魔道書の精霊なんだけど魔道書の中って真っ暗で魔道書に潜ってくる人がいないとずっと一人で暗い中いなきゃいけなかったみたいで、だからかな?一人が嫌らしいんだ。うるさかっただろ?」
そう、あいつは寂しがりやでワガママでうるさいアホ精霊だ。
「うん。たくさん喋ってた。でも、楽しかったんだ。僕も一人で暗い部屋の中でいつもお母さん待ってるんだけど、今日はラビィが居てくれて、とっても楽しかった。」
少年は笑顔だけど目には涙をためている。そして、続けて頭を下げる。
「守れなくてごめんなさい。送ってあげるって約束したのに・・・」
そんな少年の頭を優しく撫でてやる。
「俺こそごめんね。」
目を離しちゃダメだった。あのアホ精霊はいつも問題ばかり起こして人を巻きこむんだから
「君を巻き混んでしまって」
これもきっとあの馬鹿な幼なじみの所為もあるんだけど
いつもの浩輔とラビィの脱走が原因で、ラビィを奇異な目で見てるやつに見つかった。それだけでこんなとこにまで波紋がよんでいるのだ。
反省してもらわなきゃならないのは、こんな幼い少年じゃなくあの二人と、甘い考えの俺だ。
「でも、絶対探し出すから」
少年の肩にてを置き目線を合わせて優しく微笑む。
「だから、少し協力してくれるかな?」
「うん。」
帰ってから、絶対あの二人に説教をしないとっと決意した和樹だった。




