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白犬とハチワレ姫の学園日和~揺れる尻尾と君のとなり~  作者: アル治


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10/10

最終話  君のとなりで、これからも

いつも読んでいただきありがとうございます。

最終話になります。

春。

あの日と同じ、やわらかな光。

「……なんか、早いな」

良は窓際の席に座りながら呟く。

「何が?」

ラン


「いや、もう一年終わるんだなって」


「たしかに〜」

ゆうちゃんが笑う。


「良先輩ー!」

ガバッ


「うおっ!?」


キルキルが相変わらず飛びついてくる。

「最後の日ですよ!」


「だからって飛びつくな!」


「……変わらないね」

ちょぼが小さく呟く。


「お前もな」

一瞬だけ目が合う。

少しだけ、笑う。

教室はいつも通り騒がしい。

でも——

どこか少しだけ、特別な空気。

「放課後、どうする?」

ラン


「どっか行く?」

ブブ


「いいですね!」

キルキル


「ひ、人多いとこはぁぁ…!」

サシャ


いつも通りのやり取り。

でも良は、ふとちょぼを見る。

(……今日、言うか)

放課後。


「じゃあまたなー!」


「またねー!」

みんなが帰っていく。


「良」

声がする。

振り向くと——

ちょぼ。

「ちょっと」


校舎裏。

静かな場所。

「……何?」


「話…」

少しの沈黙。

風が吹く。


「……あのさ」

良が口を開く。

「俺——」


「先にいい?」

ちょぼが遮る。


「え?」


「……言いたいことある」

少しだけ、目を逸らして——

「……あんたといるの」


「うん」


「嫌いじゃない…」

「それ前も聞いたぞ」


「最後まで聞いて」

少しだけ深呼吸して——


「……好き」

時間が、止まる。


「……え?」


「だから!」

「好きって言ってるの!」


「……マジ?」


「冗談で言わない」

顔はそっけないまま。

でも——

耳が、後ろにぴったり倒れていた。

良は少しだけ笑って——

「俺も」


「え?」


「好きだよ」

今度は、ちょぼが固まる。

「……遅い」


「いや今言おうとしてたし!」


「言ってない…」


「言うタイミングだったんだよ!」


「……言い訳」

でも——

ほんの少しだけ、笑っていた。

「じゃあ」

良が一歩近づく。

「これからも隣、いいか?」

少しの間。


「……最初からそのつもり」


「ありがとう」

2人の距離が、縮まる。

夕日が、校舎を染める。

遠くで、みんなの声が聞こえる。

「良先輩ー!」

キルキル

「遅いぞー!」

ラン


「……行く?」

ちょぼが言う。


「行こうか」

並んで歩き出す。

今までと同じ距離。

でも——

意味は、少しだけ違う。

騒がしくて、楽しくて、

少しだけ特別な毎日。

それはこれからも、きっと続いていく。

白いワンコと、ハチワレのお姫様。

その物語は——

ここで終わりじゃない。

これからもずっと、君のとなりで。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

私の周りのワンコ、にゃんこを物語にしてみました、みんな可愛い子達なので好きになってもらえると嬉しいです。もう実際には逢えない子達も居ますが、この中で楽しく過ごせるように書きました。

こんな世界なら私も行きたいなって、

ありがとうございました。

皆様の心が温かくなってくれたら嬉しいです。

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